知床五湖の電気柵がつなぐ、ヒグマと人の共生関係
クマ用電気柵への挑戦「ヒグマの生息する知床五湖に電気柵を」という話が立ち上がったのは、確か2004年(平成16年)のことだったと記憶しています。環境省からの依頼でした。
人間が知床の自然の中に入っていけるような遊歩道をこれからつくりたい。そのためには、ヒグマが登ってこられないような仕組みが必要である、というわけです。
ここでのテーマはあくまで、「観光客の安全」と「ヒグマとの共生」。
排除のためではなく、なるべくヒグマのあるがままの姿を守りながら、それを安心して観察できるだけ