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いたずらっ子な君が好き

向こう側から微笑む君は無邪気で可愛げがあって、誰にも負けないくらい元気いっぱい。

久しぶりだね

そんな風に言ってるようにみえる。

久しぶりだね

届いているかはわからないけど、僕も負けじと返す。

悪魔の耳にかぼちゃのパンツに加え、オバケのキャラクターが描かれたTシャツを着ている君。

もうちょっと統一すればよかったかな〜

そんな事言っていそうな顔で少し眉をへこませて悩んでいる君はなんとも愛くるしい。

大丈夫、君は何着ても可愛いから

届いていてほしいと願いながら、誠意を込めて返す。

いっつもそうなんだから〜私の事褒めてばっかり!
そんなに褒めても、君のことなんか褒めてあげないんだからね〜

君が言いそうなこと。
いじわるな笑みも、全部全部愛おしい。


生と死の境界線が曖昧になる、10月31日の今日。

毎年この日はこれを繰り返す。

この日にだけ見えるあの日にあるはずだった君の姿。

視界が揺れる。

ダメ…行かないで…

目をつぶらないよう必死になったけど、限界がくる。

お願い…消えないで…

一瞬、ほんの少し瞬き。それだけなのに。


いつもさようならが言えない。
スマホを開け、あの日のメッセージをまた読む。
何度読んでも変わらないのに、それでも。

"お菓子持って待っててね〜(*´ω`*)
じゃないといたずらしちゃうぞ(^з^)-☆"

君がこれを打った姿が想像できてしまう。

いたずらしに来てよ、大歓迎だよ。
ちゃんとお菓子も持ってるけど隠して君のいたずらに付き合うからさ、来てよ。


ピンポン


モニターのないただの呼び鈴が鳴る。


ドアを開けると、
部屋へと舞い込む突風が僕を包んだ。





果てしない夜空に浮かぶ星たちが
心なしかいつもより美しく見えた。

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