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生命保険にたくさん加入すれば「本当に安心なのか?」

日本人は、保険が好きな国民だと言われています。
生命保険文化センターが行った
2022年度「生活保障に関する調査」によると、
日本人の約8割が生命保険に加入していました。
アメリカ人の保険加入率は5割(2022年)
だと言いますから、日本人の加入率は際立っています。

本来、生命保険に加入する目的は、不測の事態が起きた時に
生活できなくなることを防ぐためです。
ところが、日本人の中には必要以上に保険に加入し、
支払っている人がいます。

FANGSでは、しばしばお金に関する相談を受けていますが、
相談者の話しを伺っていると、時々、
自分が加入している保険の内容を知らなかったり、
同様の保険に2つ、3つと加入していたりする人がいます。
おそらく「生命保険に入っていれば安心」という
安心感を得るために、いくつも保険に入っていたのでしょう。

そもそも人生の中で、もっともお金がかかるのは、
入院費用や治療費ではなく、生活費です。

生きていく上で、多額の費用がかかるものとしては、
たとえば結婚や出産、教育費や住宅購入費、
老後費用などが考えられます。
これらの費用を払いつつ、資産形成を行い、
老後資金を準備しなければならないにも関わらず、
毎月、多額の保険料を払っているために、
資産形成に回すお金がない人もいます。

老後資金を作るということは、
将来の生活費を確保することに他なりません。
老後費用も、結局は生活費の一部なのです。

保険を見直す手順としては、支出の見直しを行い、
資産形成のための資金を確保します。
そしてご自身のライフプランに基づき、
最適な生命保険を検討し、選択すること。
これが、とても大事です。

生命保険と一口に言っても、実際は多岐に渡ります。
死亡保険や医療保険、介護保険、収入保障保険、
年金保険…等々。

実は、これら生命保険のうち、介護保険や年金保険などは
資産形成をすることで補うことができます。
よって、万一のために加入すべき生命保険とは、
基本的には医療保険と死亡保険の2種類だけだと
お考えいただければと思います。

【参考文献】
ニッセイ基礎研究所:2023年3月28日


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FANGS Group【ファングスグループ】
HP:
https://www.fangs-g.com

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