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ZINEを片手に高崎を散歩した日


始まりは一冊のZINEとの出会い

ある日、近所にあるmochibooksという私設図書館でただならぬアウラを放っていた「高崎ビジネスホテル探検記2.5 」というZINEを手に取ってしまいました。ZINEとは、リトルプレスや同人誌とも呼ばれたりする、書籍としては一般に流通していない、個人やグループが作成した本のことです。このZINEは、高崎のビジネスホテルという狭い切口から、著者の愛とセンスによる広大な世界が覗けるご当地ZINの金字塔と呼べる傑作。とにかくおもしろい。唯一取り扱っている高崎のREBEL BOOKSさんで続編と共に即通販しました。
もちろん読み終わった後は、「実際に高崎のビジネスホテルに泊まりテェ…」となり、機会を伺っていると、高崎からほど近い場所で開催されるイベントに参加するチャンス到来。すかさず宿を高崎でとり、イベント参加の合間にさんぽすることにしました。

運命感じる一冊

高崎駅から中央銀座へさんぽ

高崎は駅から少し西側、高崎城跡と旧中山道に挟まれたエリアが中心市街地のようです。アーケードのある中央銀座を目指して西→北とL字に歩いていきます。

高崎は複数の街道が集まる場所なので、土地のアイデンティティとして駅に道標の石碑が鎮座。
西口バスターミナル。駅周辺はビジネスホテルが集まっており「これが….あの…」と早速テンション上昇中。
駅前のビルの階段で見つけたピクトさんによる無言のマナー喚起
南北のレンガ通りは道路表示もレンガ(インターロッキング)。気合入ってます。
レンガ通りから脇に逸れる実は途中から塗装に。惜しい。
こちらは普通に塗装。後から追加された標示でしょうか。
左のラーメン屋と右の喫茶店の2階が何故か接続されていました。シースルーでおしゃれ。
このネオンっぽい壁画…さてはパチンコ店だな!と思ったら全然違った。このあたりから東西の慈光大手前通りです。
こちらは紙をビリビリした風の壁画。高崎は壁画が多かったです。
お茶屋さんの壁画、巨大水墨画っぽくてかっこよかった。
最上階が回転レストランだった高崎スカイビル。解体中(泣)
南北のさやもーるに入ってスカイビルを振り返ったところ。さやは鞘町のさや。城下町の名残を感じますね。
ちょっとした歩道への染み出し席、いいですね。
おしゃんな雰囲気。
配線OK
いい匂いしかしない喫茶店コンパルに入ります。
実物にラップをかけるタイプのサンプル!
マットからよいですもんね。
店内ももちろん。窓のアールついてるのも完璧。
天井もアールついてます。最高です。
美しいパフェをいただきました。
コンパルの目の前が中央銀座の入り口です。看板文字の上のスペースが気になります。
ドンドコ音が聞こえていたので祭りかと思ったら、左手のクラブでライブしている音でした。
お店が解体されて駐車場になっている場所も多かったです。
いい文字ですね。今週のサービス定食は今も更新るのでしょうか。
これもかなりいい文字!手練れの筆致。
写真には写してないですが、このアーケードは夜のお店がかなり多かったです。その中に、こういった日常のお店が(引退・現役どちらも)残っていてけっこうカオス。
今となっては貴重な「昔よくあった」本屋さん。さりげなく置かれたベンチの優しさ。
手書きじゃないちょっと右上がり文字
唐突なおしゃれ宣言
かなり昔に廃業された元映画館、曲面ガラスブロック・細いタイルの表情などずっと眺めていていたい。
最近1Fが改装されてシャレたレストランになっています。
商店街の隙間にある結界空間。その向こうにビジネスホテルが見えますね。
ちょっとよくわからない断面。防火壁でしょうか。
アーケードを通り抜けた北側の看板は驚くほど優雅でした。
文字も装飾もクルクルです。
商店街出口付近のポップな看板のお花屋さん
夜のお店向けの看板もありました。
闇のマ○ドナルド

REBEL BOOKS&灯り屋から再びさんぽ

中央銀座の北口から東に少し歩くと、本日の宿となるゲストハウス灯り屋さん、そしてその斜め向かいに「高崎ビジネスホテル探検記」を取り扱っているREBEL BOOKSさんがあります。もちろん行きます。

ゲストハウスの近くにあるかき氷屋さん。大繁盛してました。
日本一駐車場とは→かき氷屋さんの屋号が「日本一」なのでした。
ゲストハウス灯り屋さんに到着。猫がいるそうです( ^ω^ )
ここの入り口にもベンチ。このゲストハウスも例のZINEにのってます。
猫おりました。
おばあちゃんちにあったタイプののれんがある系ゲストハウスでした。
すぐ近くにある椿食堂。いい雰囲気ですが残念ながらお休み。
その前にもベンチ。緑もあっていやされます。
ごみステーションにタギング。
お米やさんの看板かわいい。しかし猿蟹合戦モチーフだとするとこの後の惨劇を思い浮かべて少し悲しくなります。
蟹おむすび看板の向かいがREBEL BOOKSさん。きたぞ!
ここにもベンチ。ぬくもり、やさしさ、あったかい。そして窓がかっこいい。窓がかっこいい本屋と言えば神戸灘区にあるワールドエンズガーデンさんですが、それに比肩しますね。
人文系の本が多いように思いました。しゃきっとしてる感じ。
お土産にもってこいのトートバック 4色展開。(黒を買いました)
本気を出せばかなり長時間いられそうでしたが、あまり広くない店内をグルグルしていると怪しまれそうなので、ほどほどにさせてもらいました。


ここから、来た道とは違う道を通って南の方に散歩してみます。さっそく壁画。サーフカルチャーみあるけどここは内陸地。
歴史のあるまちにしては町屋が残ってないのですが、火事が多く耐火性のある土蔵造りが奨励されたようです。この双子ぽいのもそうでしょうか。
そして右のやつはよく見ると普通の民家と合体している。なんかすごい。
パッチワークと色合いが絶妙ないい横顔。
高崎のまちは緑豊かなんですよね。
気になる喫茶店営業してるか不明。
このお店も気になりました。雑貨・洋服・喫茶。入ればよかったな。
室外機2段積み。ワイルドですね。
中央銀座より1本西のよりディープな呑み屋エリアをぶらぶらしました。
板on椅子
配線OK
なぜか角度調整されてます。混乱する。
夕方になって涼しくなってくると、猫がたくさん現れました。
ふーん、そこに徐行をかいたんだ。
看板と建物がよくわからないことになっているやつ(楽しい)
中央銀座通りの南口を東に進みます。白金屋のまるっこい文字。
うえ新の極太筆文字風
油断している壁面緑化が出現します。
本店タカハシのロゴすごかった。とくにハなんてXじゃん。
こちらは略されて本タカに。
窓の形とエンボスがモダンフィーチャーといった趣。
こちらも緑モリモリです。両サイドの建屋もシブい。
ビルとトタン屋根場の給水タンクのバランスが絶妙な景観
旧中山道の大通りにきました。入り口のステンドグラスが素敵な地下通路がありました。
通路の中もすごかった。
モザイクタイルアートの大作。
エイジングがたまらないやつ①
エイジングがたまらないやつ②
青く塗られたトタンが鮮やか。
いいベンチです。
駅前の大通りなんですが、やはり駐車場化が激しかったです。
ちょいちょいグラフティがありました。
しかし、あんまりクオリティが高くなかったです。そして壁面緑化。
こちらもかなりモジャ化が進んでいる。
こういう景色をいいなーと思ってしまいます。
かわいいやん。
いわゆる単館系の映画を上映するシネマテークたかさき。こういう施設があると文化を感じます。
西口名店街の文字もよく見ると、「口」の上辺で個性出してました。
高崎駅まで戻ってきました。東西自由通路→ナイスネーミング
絶対カレーが名物のスナック。
まんじゅうの処理がサイケすぎる。
中央銀座にあるレトロで有名な映画館に行き忘れてたので戻ってきました。今は地域活性化センターになっているみたい。
ああ、いいですね。
この日は休館日でしたが、映画もちゃんと上映されています。
昭和にタイムスリップします。
入りたかったー。
その辺で猫がくつろいでいます。


コーワのケロちゃんとサトちゃんが揃ってました。
高崎電気館の向かいにある台湾料理来来。店名ロゴがいけてすぎる。
水餃子の皮がもちもちで美味しかったです。
商店街の北にある銭湯に向かっていると、いきなりイルミネーションがあってびびります。なんでクリオネ?
あんイルミネーションビルに近づくと、3Fと4Fがキラキラでした。どうやらイルミネーションが本体のようです。
浅草湯。設備の衝撃のレトロさに加え、浴室にタイル絵の代わりに?水槽が設置されている、脱衣場兼待合室に日本橋ヨヲコの漫画が置いてあるなど謎にポイントが高く、今日のクライマックスを迎えました。
例のZINEにも載ってるクラフトビールと野菜のお店おきらく亭。ゲストハウスの方にもお勧めされたので行ってみました。入り口(明かりを全く放っていない)を開けるのにかなり勇気がいります。ここがある意味高崎の最深部のようです。
ビールも高崎の野菜を使った冷製パスタもめちゃめちゃ美味しかったし体調がよくなった気がしました。


パークインで朝食をしてからさんぽ

旅の1日目はゲストハウス灯り屋さんに泊まり、2日目は旅のきっかけになった「実際に高崎のビジネスホテルに泊まりテェ…」を満たすために「高崎ビジネスホテル探検記3.0」のサブタイトルにもなっているパークイン高崎に宿泊しました。
宿に向かう途中に豪雨にあってわちゃわちゃしてたので、いきなり朝の写真からどうぞ。

これが、パークイン高崎の朝ごはん。味噌汁が美味しすぎて思わず「うまっ」と声を出してしまいました。
例のZINEと実物を記念撮影。

パークイン高崎から、昨日晩ご飯を食べたおきらく亭のあたりがおもしろそうな雰囲気だったので、その辺りをぶらぶらしてから、高崎城跡の近くにある高崎のローカルデパートすずらんを見て帰ることにしました。

「す」のはらいのオリジナリティ、すきです。
んこれは路上園芸が素敵な喫茶店。
手書きの「まんじゅう」のレイアウト。
これもいい文字ですね。スピード感。
そしてその隣の圧倒的高崎No1モジャハウス。中身は居酒屋のようです。
横から見たときのモジャの立体感が大変なことになっています。
たぶん車のスピードをゆるめるためのデザインだと思うのですが、見たことないタイプでした。なんとなく愉快な顔に見えてきてしまう…。


左いい文字、右土蔵作り
レトロなビルにあるダーツバー。高崎はダーツバーも多かった気がします。
タギング柱
キレイ目路地
お寺への参道を示す石柱だと思うのですが、何故か猫の石像。きっと高崎は猫を大事にしているまちなんですね。
この白い壁にスリットまど、シュロ系植物、配管の並びとてもグッときました。
忽然と現れる尖ったデザインのビル
おきらく亭の周辺は細い道がごちゃごちゃしてて楽しいです。
UFOみたいでかわいい街灯のデザイン。
またモジャってる。
駅から近くにあるビジネスホテルの裏口。マジックバー気になりますよね。
朝から暑かったですが。日陰に猫おりました。
配線OK
めちゃめちゃかわいい、もちかえる君。名前を先につけたけど、かえるが犬の散歩させてるのおかしいから、かえるファッションにしたんでしょうか?ご主人がかわいくて犬もごきげんです。
こちらも緑化がすすんでいます。看板がみえないですね。
銀行建築。斜め格子のデザインが特徴的でした。
経年で壁が絵本の世界観に。
あ、本店タカハシだ。
初見だとラーメンに空目しそうな(した)お菓子屋さん。
高崎のレンタルサイクル「高チャリ」は草間彌生デザインもありました。
再び通ったさやもーるでみつけた、メガネ屋さん。ウルトラマン顔のデザインと直球な店名でインパクト大。
スズラン(開店前)とその隣にあったロマンチックな美容室。
スズランの向かいにあった、大樹のある広場。この木の下で古本市とかしたくなります。
駅前にあったのいいビル。3階の抜けがいいですね。
高崎は本当に緑化がすごい。
ビルの裏の2階にあるお寺。
プラザホテル正面。壁のレリーフがおしゃれ。
駅に着く直前、立体駐車場ってかっこよくない?と新たな視点(趣味)に目覚めかけました。

高崎をさんぽしてわかったこと

  • とにかく緑化がすごい。モジャ好きには超お勧め。

  • まちなかに猫がたくさんいる。大切にされている気がした。

  • ゲストハウスに泊まっておすすめの場所を教えてもらうといい。

  • 高崎を訪れたら浅草湯にぜひ行って欲しい。インドの1/10くらいはカルチャーショックを受けられる気がする(インドに行ったことないけど)。

  • 期待通りビジネスホテルも楽しい。他のホテルも泊まりたい。

(オマケ)高崎のフタ

お祭り楽しそうです。
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高崎の「高」と思うけど、市章ではなさそう。
真ん中の意匠はなんでしょうね?

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