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味覚を奪われた日の話(後編)

昨日の記事の続きになります。



日曜日の夜。
熱も相変わらず38℃以上あって、鼻は詰まり続け、耳も痛い。けれど次の日も仕事量は多いので休めない。。流石にきつかったです。

翌日絶賛絶不調中の体調のまま出勤します。
ただ朝一で体調が悪いから定時で帰りたいと上司とパートナーの先輩に伝えて、耳鼻科へ行くことにしました。

臨界点。この時がMAXに辛い時でしたね。関節も痛かったし、食べても楽しくないし、やたら仕事は多いし、正に地獄でした。今思えば、何故休まなかったのか謎で仕方ありませんが、当時は休む事での上司や先輩達の風当たりを気にし過ぎて休めませんでした。自分の性格もありますが、そういう社風だったのも大きかったと思います。早々に休むべきでしたね。。
今の自分だったらそんな無茶な働き方はもうできません。間違いなくすぐ休んでいます。

仕事を終えて耳鼻科へ。
「急性副鼻腔炎ですね。かなり膿が鼻腔に溜まっています。中耳炎も併発していますし、相当酷い状況ですよ、これ」
そうでしょうそうでしょう。体感的に分かっております。
放置してすみませんでした、、、


鼻水を吸引してもらい薬を吸入。膿を出しやすくする薬、アレルギーの薬、そして抗生物質と胃薬を4日分出され、また4日後来てくださいと言われました。
薬を飲み出した翌日には熱は37℃くらいまで下がりました。ただ味覚はまだまったく戻りません。どんな食べ物でも無表情で食べる姿を会社の人にも面白がられつつ、味のしない弁当を何とか食べますw

コロナにはかかった事はありませんが、コロナ初期によく言われた"味覚障害"っていうのもこんな感じだったのかもしれません。耳はまだかろうじて聞こえますが、痛みと閉塞感があって常に違和感がありました。

嗅覚・味覚・聴覚を無量空処で奪われた様な感覚です。感覚が"無"の世界はとても恐ろしいです。大袈裟に言えば五条先生と対峙した呪霊の気持ちが今なら分かりますねw


そして。
薬を飲み始めて4日くらいで、遂にようやく味覚が少し戻り始めます!

きました!もう感動…。

ちゃんとハンバーグは肉の味がするし、おひたしは白だしの風味がするし、キムチは辛いし、プリンは甘いし、梅干しはメチャクチャ酸っぱい。。
何よりもお米の甘さもはっきり分かります。何でも美味しいです。味がする事とお腹が減る事ってこんなにも幸せなんだと本当に実感しました。

嗅覚・聴覚も大分戻ってきます。長いトンネルから出てきた様な感覚。まさかこんなにも長引くとは…

ちょうど4日経過したので、再度耳鼻科へ。

「だいぶ落ち着いてきましたけど、まだ膿が溜まっているので、7日間分の抗生物質をお出しします。あと花粉症の方向けのアレルギー薬も出すのでしばらく飲んでください。抗生物質飲み終えて症状がなければもう通院しなくていいですよ。」

と医師から言われ、ああやっぱ花粉症なんだ。というのと、鼻や耳を拗らせるとこんな由々しき事態になるのかと怖くなりました。
花粉症恐るべし。。

それからは花粉シーズンになると耳鼻科へ行き、アレルギーを抑える薬を処方してもらっています。それでも軽い風邪を引いた後とかもそうですが、鼻水が抑えられない時もあって、悪化させてまた副鼻腔炎と中耳炎を併発し抗生物質をしばらく飲むというサイクルが生まれました。

抗生物質は菌をやっつける薬です。
使い過ぎると薬に耐性を持った菌が生まれて抗生物質が効かなくなっていくそうです。でもアレルギーの薬を飲んでいても鼻水による膿の発生を抑えられない事が多く、その度に毎回異なる抗生物質を処方され、気付いたらもう何種類もの抗生物質を飲んでいました。

その結果、難病指定のある病気「好酸球性副鼻腔炎」と診断されました。
簡単に言えば慢性副鼻腔炎ですが、拗らせると厄介で鼻茸と呼ばれるポリープみたいなものが鼻の中にできてしまう可能性が高いそうです。完治は手術しかないと言われ動揺を隠せませんでしたが、拗らせなければ問題ないという事で、それから毎年2月前半くらいから早めにアレルギーの薬を飲み、眠気と戦いながら完全に鼻水をシャットアウトする様に心掛けています。

まさかでしたね。手術って。
あの時、もっと早く治療していたらこんな事にはならなかったかもしれません。。
風邪やアレルギーによる鼻水、本当にあなどれません。


という話を軽く息子にもしておきました。

鼻水出たら吸わない。
力強く鼻をかまない。
悪化する前に早めに耳鼻科に行く。

「わかった。じゃあしょっちゅう鼻かむね」

と言ってティッシュを取りに行く息子。
まぁよしよし。

「ティッシュなくなったよ」

……

「またティッシュなくなった」

………。

まずは一枚のティッシュで4回くらいは鼻かめると思うから、やってみようか。

「そうなの?!やってみる」

やってみてくれ。
鼻声の息子に強くは言えずに注意喚起だけしました。


コロナやらインフルエンザやら流行っておりますが、鼻水に移行したら注意してください。
拗らせると五条悟が来ますので、、、
あ、でもコロナでも味覚が無くなる事もありますね。

季節の変わり目、ご注意ください。


以上です。長くなってしまいました。。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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