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知性と資格試験の不合格体験記「食品安全検定」「CSR検定」「ビジネス著作権検定」


■動機


2月。朝。

枕が臭かったので、資格を勉強することに決めた。

臭いではなく「知性」を発する様になりたかったのだ。

■資格の調査


そこで、まず資格が一覧化されている「資格カレンダー」なるサイトで受験資格、合格率、受験料、なんとなくのカッコよさで調べていく。

「資格カレンダー」
https://jqos.jp/shikakucalendar

資格カレンダー

直近実施される資格で、より自分の知識が無い資格を見つけた。
「食品安全検定」である。

面倒で野菜を洗わずにバリバリ食べる私にはピッタリである。


もし将来の彼女が料理をする際、「ほら、肩にカンピロバクターついてるよ」とすぐさま言う事が出来る。カッコいい。

■食品安全検定


もちろん中級を申し込んだ。
初級だと将来の彼女からダサいと思われてしまうかもしれないからだ。

食品安全検定

まず、公式テキストを購入した。
こう言う資格は公式テキストを買っておけば間違いないはずだ。
試験代8,800円、テキスト代3,080円だが、自己投資ってやつだ。

食品安全検定テキスト・中級

ここから、試験日1週間前までテキストを熟成させる。
一番熟れたタイミングまでじっと待つのだ。

試験日まで残り7日をきったタイミングで、テキストの封を切る。
youtubeを見ながらテキストを読み進める。
アレルギー、寄生虫、食品添加物、法令関連の名前を覚えていく。

マーカー等は使わない。スマートに読むだけで覚えていく。
模擬試験問題も解き、「あー、こんな感じね」と感覚をつかんでおく。

「食品安全検定(中級) 模擬試験問題」
https://www.fs-kentei.jp/wp6/wp-content/uploads/2024/05/cyukyu_mogi_20240521.pdf


一読したテキストを携え試験当日。「食品安全検定」はCBT試験会場なので会場のPCで受験した。
隣に座ったおじさんのうんうん悩む声を聴きながら、私はスイスイと問題を解いていく。

試験時間90分だったが、20分も余ってしまったので二度見直しをして確定ボタンを押した。


そこからしばらくして試験結果が郵送されてきた。

「食品安全検定」不合格通知

ふむ。

結果は64点「不合格」。合格ラインは80点。

ふむ。次につながる6割だ。

■CSR検定


ここで終わる私ではない。
資格カレンダーを眺めながら、「CSR検定」なる資格を見つけた。

CSR検定

サステナブルでSDGsな社会を目指す我々には必須のスキルだ。

もちろん直ぐに申し込んだ。1級は面接があるらしいから、一旦2級で様子見することにした。

あわせて公式テキストも購入。
試験代9,900円、テキスト代5,940円。これも自己投資である。

サステナ経営検定2級公式テキスト

会社の上司に「最近何ハマってるの?」と聞かれたので、「資格試験ですね。ただ合格が目的では無く勉強がしたいんですよね」と答えた。

嘘である。

さて、前回同様に1週間前からテキストを開いた。
あまりのテキストページ数に絶望しながら、youtubeを見ながら読み進めた。


サステナブル・ダイバーシティ・コーポレートガバナンス・マネジメント等ビジネス用語と歴史のシャワーを浴び、デキるビジネスマンになれた気がする。

試験は自宅でのオンライン受験だった。選択式の問題以外にも記述式の問題もある。覚えた知識と出来る限りのそれっぽい言葉を尽くした。
25問と言う少ない問題数だが、それでも100分まるまる使い試験を終えた。


サステナ顔をして過ごしていたある日。試験の結果が届いた。

「CSR検定」不合格通知

ふむ。

結果は28点不合格。36点以上合格。


およそ6割を取れた次につながる結果になった。

■ビジネス著作権検定


今までの資格は私にちょっと合っていなかったのかもしれない。
もう少し仕事に役に立つ資格にすべきだろう。と考え再度資格カレンダーを覗いた。


そこには「ビジネス著作権検定」なる資格を見つけた。
AIが蔓延るこの世の中にこの資格こそ必要だろう。
深い思考をめぐらし即決した。当然上級試験だ。

ビジネス著作権検定


もしかしたらXでの不毛なレスバに終止符を打つことが出来るかもしれないのだ。ヒーローになれる。

当然テキストも購入。試験代8,200円。テキスト代2,420円。先行投資だ。


ビジネス著作権検定公式テキスト


今回は反省を生かし、2週間前からテキストを開いた。

マーカーはいらない。
ひたすらに著作権に関する契約、司法制度、条約を読み進めていく。
家でyoutubeを見るのは辞め、ドトールで勉強することにした。


試験当日。今回も自宅PCでのオンライン受験である。
別カメラで不正していないかチェックをする必要があった為、
スマホで専用のサイトカメラを起動しながら受験した。

試験途中、スマホスタンドが倒れてしまった。
カメラ起動しているか確認する為、画面を見たら熱暴走でシャットダウンしていた。

それでも私は熱暴走せず、
90分フルに使って冷静に何度も見直しを行い回答した。

※試験後、熱暴走によるシャットダウンした旨は連絡した。

そして数日が過ぎ試験結果の通知が届いた。

「ビジネス著作権検定」不合格通知

「不  合  格」

奇妙にスペースの空いた、一瞬煽られているのかと見まがうような不合格通知が届いた。

合格基準70%に対して、40%の得点率である。煽られて当然である。

■終わりに


知性を発する為に受けた試験だったが、その過程は知性の欠片も無かった。

そんな事を思いながら私は今資格カレンダーを眺めている。

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