省エネな生活と幸福論
今回は「幸福かつ省エネな生活とは?」について考えてみる。
そもそも「省エネ」とは何か?ここでは、エネルギー消費が少ない、という定義で進めてみる。
多くの物事に共通することなんだけど、何かを改善・解決したいときにまず考えるべきは、その「逆」を考えてみると、効果的なアプローチが見えてきたりする。
今回の場合で言えば、エネルギー消費が大きい生活とはどんな生活か?考えてみることで、エネルギー消費が少ない生活=省エネな生活が見えてくるはず。
では、エネルギー消費が大きい生活とはどんな生活か?パッと思いついたものを適当に挙げてみた。
・肉体的な運動量が多い
・ドカ食いする
・移動距離が長い
・沢山の人と喋る・関わる
まあ、こんな感じかな。とにかく動いて、沢山食べて、多く人と関わる。といった生活は、いかにもエネルギー消費が多そう。
では、エネルギー消費が少ない生活とはどんな生活か?
・運動しない
・少食
・家から一歩も出ない
・人と関わらない
うん。こんな生活していたら、1週間くらいで気持ちが沈んできてしまいそうだ。いかにも不健康な感じがする。これじゃあ良くない。
なぜなら、今回のテーマは「幸福かつ省エネな生活」なのだから。
不健康な状態は、幸福とは最も程遠いものと言える。
では、健康を維持しつつ、生活の満足度も高めつつ、エネルギー消費が少ない、そんな「幸福かつ省エネな生活」を実現するにはどうすれば良いのか?
結論、習慣の力を利用すればいいのだ。
まず、エネルギー消費が大きい行動というのは、「行動のやり始め」とか「慣れていない行動」だったりする。
平たくいえば、「スタート」の時が一番エネルギー消費が大きい。
スペースシャトルは打ち上げの際に、ほとんどの燃料を消費して宇宙へと飛び立っていくわけだけど、スタートの時点ですでに8〜9割近い燃料を消費する。
とはいえ、その後、うまく軌道に乗ってしまえばそこまでのエネルギーは必要なくなる。
自動車や家電も同じ。車を発進させる瞬間、電気を点けた瞬間が一番エネルギー消費が大きい。
これを自分の生活に置き換えてみると、
「スタート」のエネルギー消費が大きい行動を頑張ってやろうとすればするほど、億劫になってしまい、やる気が起きず、行動量が減ってしまう。なので、確かに「省エネな生活」ではあるけど、心が満たされず幸福な生活とは遠い生活になってしまうわけだ。
何もせずダラダラするのが幸福なんじゃなく、何か新しいこと、自分を成長させてくれること、新たな発見、新たな繋がりを創ることで、人は幸福を感じやすいからだ。
だからこそ、引きこもりつつも、陰キャはネットでは繋がりを求めていたりするのだ。(僕もそうである)
では、具体的に「習慣の力」を活用して、「幸福かつ省エネな生活」を送るにはどうしたらよいのか?
それは、「スタート」と「ゴール」を曖昧にする。というのがコツだ。
何かを「さあ、始めるぞ!」と、意気込むほどエネルギー消費が大きくなり、段々とめんどくさくなり、習慣化できなくなってしまう。
なので、「ついでに」やる。という意識で取り組んでみるのがコツ。
・歯磨きやった「ついでに」運動しようかな〜
・運動やった「ついでに」日記書こうかな〜
・日記書いた「ついでに」1ポストしようかな〜
・1ポスト投稿した「ついでに」読書しようかな〜
みたいに、「全ての行動の終わりは、次の行動の始まり」として、考えてみること。
すべての行動を「ついでにやる」という意識を持つことで、「始まり」と「終わり」という概念が曖昧になり、行動と行動が地続きのように連なっていくわけだ。そして、この連鎖を続けていくうちに、自然と「習慣化」できたりする。
行動の境目をなだらかにすることで、エネルギー消費の波が小さくなり、どっこいしょ!と、意気込んで行動することも無くなっていくということ。
名付けて、「ついでに行動論」である。
この理論をもってすれば、全ての行動のスタート・ゴールの概念が取り払われ、エネルギー消費が小さくなり、かつ様々な行動にチャレンジすることができるようになり、結果的に心の充実感も高まっていくわけなのだ。
これが、「幸福かつ省エネな生活」である。
実はこのnoteも、日課にしている写経が終わった後、「ついでに」書いている。
つまり、僕にとっては写経の終わりはnote執筆の始まりでもあるということ。
なので、よーし!note書くぞー!なんて、意気込んでやっているわけではない。
だからこそ、写経が終わった後に、スムーズにnote執筆に移ることができた。
何かを始めるぞ!と、思うと急に腰が重くなるけど、「ついでにやっておくか〜」みたいな意識でやれば、意外と着手できてしまうものだし、一度着手すればこっちのもん。
飛行機の自動運転モードに切り替わるようなもので、あとは勝手に脳と手が動いてくれたりする。
最初が肝心!なんてことは良く言われるけど、そもそも「最初」にさえ辿り着かずに消えてしまう挑戦があるとしたら、それは非常にもったいないことだと思う。
だからこそ、まずは「ついでに」少しやってみるか〜、みたいな気持ちで新しいこと、面白そうなことに取り組んでみたらどうだろうか。
おわり。
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