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文化、美術、歴史の集大成東京国立博物館にも行ってきました。(2023.09.22)

上野の『国立科学博物館』のあと近くにある『国立博物館』行ってきた。
上野公園では縁日をやっていて、音楽イベントもあってすごく盛り上がっていたが
そういったにぎやかなのは苦手なので、急いで『国立博物館』へ。

※因みに写真はきちんと博物館のスタッフの方に「写真はとっても大丈夫ですか?」と確認を取って「禁止のものは解りやすくマークで示してありますので、それは禁止ですけど、それ以外でしたらフラッシュたかないで撮ってもかまいませんよ。」とのこと。
ちゃんと、上記規定通りに撮影しております。
さらに公式X?(旧TwitterまだXって慣れていない自分)でもSNS・ブログ(ただし非営利に限る)に載せてもOKとのことなので
何卒、ご理解のほどよろしくお願いいたします。


○久方ぶりの「癒しの空間」国立博物館。

 

 
 自分は国立博物館自体は、高校生の時に考古資料や、歴史的価値のある美術品などを見ていると心休まるということもあって、時間の許す限り、国立博物館によく訪れていたことがあった。
 それ以来、いろいろとあって訪れなくなってしまったが、あれからリニューアルとかもあり、『科学博物館』に訪れたのであれば、今度は是非『国立博物館』もということで、随分久方ぶりではあるが、訪れてみることに。
 ここも『科学博物館』と同じで、雰囲気が、すごく明るくなった印象があった。(奈良の興福寺宝物館と同じ印象を受けた。)
 外観は明治の頃の建設を残しながら、内装はモダンでもあるが当時の面影を残しているところがあってどこか心地が良い。
それに庭園も手入れされていて、博物館を見た後にしばらく歩いたらと思うと・・・贅沢な休日のひと時という感じがして、さらに心地が良い。
まさに自分にとっての「癒しの空間」といっても過言ではない。

○世界と日本の架け橋 おもしろきことかな歴史と美術 東洋館。


国立博物館 東洋館

 東洋館では、インド、エジプト、中国、朝鮮半島からの佛教の彫像や考古資料・美術品などが飾られている東洋館。

エジプトのお皿 色がとても奇麗


中国の雅楽の人形 メロディが流れてきそう
カラフルなお皿 とても奇麗


 長い年月と、距離をかけて東方の小さな島国日本にやってきて現存する異国の考古資料・美術品。
 日本への旅の行程は非常に厳しいものであったに違いない。
例えば、砂嵐や海が大荒れに荒れてというのもあり、病気やケガ、途中盗賊に襲われるなんて生命の危険にさらされることもあった。そうして辿り着いたに違いない。そのようなことを想像してしまう。
 そして、異国の歴史や文化、美術、伝統がいかに日本に多大な影響を与えている。
 確かに歴史は「日本」「世界」って分けられがちで、暗記していればといった印象が強いが、実はそんなことはなくそういった日本と世界の歴史の接点、関わりというのがあって、考古資料・美術品からそのようなことを感じさせられる。
 そして、広い視野で多くのことを感じ、考える学問、それがだから歴史なのかもしれない。だからこそ奥深くて面白いと自分は思う。
 また美術にしてもただ、絵を描く、創作するのも大切だが、過去の美術品を見て感性を養う、というのも美術の奥深さであり面白さなのかも知れない。

○日本の歴史と美術と文化 本館。


国立博物館 本館


雪と月 静寂でもの悲しさを感じさせるも、それがそれで心を和ませる。


着物

 古代から近世にかけての日本の美術品が展示されている本館。
海外の影響を受けながらも、そこから試行錯誤を繰り広げ、日本のオリジナリティを確立していった美術品。
 ただ、美しいからといったこともあるが、そこからその時代の風景や流れていく歴史、変遷する文化、作者の、使っている人の息吹などがゆっくり静かに感じとられる。
 また水墨画・浮世絵の世界観にひきこまれそうになったり、能・歌舞伎の衣装や、焼き物の色使いの美しさに魅了されたり、仏像の力強さと繊細さがさらに、有難みを増す。武具もオリジナリティあふれる造形に美しさがある。各々それぞれが持つストーリーというものがいい感じで出ている。

 そんなことを感じたときにふとあること思い出した。自分の趣味の一つでもあるプラモデルであるが、ただ説明書通り作るにせよ、改造するするにせよ、色を塗るにせよ。この作品をどのような形に仕上げるのか、すなわち作品のストーリー性が大切と言っていた人がいたが、作品を作る、描くというのはまさにそういうことなのではないだろうかとも思ってしまう。

○日本の歴史、考古学 平成館。


国立博物館 平成館


自分の推し 埴輪 芸術性があって美しい。
銅鐸
土偶

 日本の古代の考古資料などが展示されている平成館。
鉄剣や銅鐸、縄文式、弥生式の土器、古代の馬具や兜、鎧、埴輪や土偶などが展示されている。
 古墳から出土された剣や鎧・馬具、埴輪、土器などを見ると、古代の時代は文字で書かれた資料が少なく考古資料から読み解かなければならないというのもあるが、そこからやはり当時の日本は、大陸の影響が大きいということと、そこから同時の政治や文化、技術、習慣、宗教などがあって、そこに住まう人々の生活というのが感じ取ることが出来た。
 それにどの考古資料にも芸術性もあって、すごく美しいとも思ってしまう。
 埴輪好きな私にとっては、テンションが爆上がりなエリアでもあった。

○歴史と芸術、文化を感じつつ考えたこと。

 
 

・科学と歴史相通ずるものがある。


 前回の『理科+ちょこっと歴史の知識の集大成 東京国立科学博物館に行ってきました。(2023.09.22)○やっぱりテンション上がりながらも、いろいろと考えさせられた。・地球について深く感じ・考えさせられたこと。』でも「また日本・地球も、時代によっていろいろと大変ったけど、それぞれ生活があって、進歩発展があった、それで今に至っている。」
と述べたが、今回の歴史や文化、伝統に準えていうのであれば日本や、東洋、あるいは欧米を含めた世界の歴史は、戦争や為政者が変わる、天災・病気などいろいろな人類存亡の危機があったと思う。
 それでも、人々の生活があって、そこから時代を経て進歩や発展があって、今に至っているのではないだろうか。
 つまり何が言いたいかというと、科学技術も生物も、歴史と文化、芸術も同じことが言えるのではないだろうかということである。
 こうして、歴史的価値がある資料が現存しているということ自体すごいことだと思うし、それは、たまたま発見したものであるのかもしれないが、
その時代に生きてきた人が、次の世代に伝えことで、それをいろいろな幅広い学問で研究してくれている人がいるお掛けでいろいろなことがわかってきている。
 ただ、そのことに関して感謝でしかないし、これから発見される新事実もあるだろう、それらを自分たちも次の世代に伝えていかなければならないものもあるだろう。
 以前、学校の勉強で歴史ほど必要なものがないと話をしていた人がいたが、それは少し違う気がする。
 過去を見つめることで、過去に起こした過ちなどを分析して、それを糧に今後過ちを犯さない為にはどうしたらよいか。
 次へとつながっていくから必要な学問だと私は考えるし、歴史や文化などを学ばないと世界で通用しないのではという気にもしてくる。

 

・過去の過ちから学ぶこと。

  過去の過ちということでいうならば、過去の過ちを受け止めて、それを二度としないと心に誓って未来に進んで行動していく、人が成長するというのにも似ていると思う。
 また昨今では世界で国同士がいがみ合い、さらにはそれに近いことをして、世界中の人々が日々恐怖している。
 つまり、なんて悲しい事実だろうと思えてくる一方で、過去の過ちがから何も学んでいないのではとむなしくもなってくる。
 それでも、過去の過ちを振り返り、世界で国同士がいがみ合い、さらにはそれに近いことを止めることは出来るのであろうかとも考えてしまう。
 世界中にいがみ合いそれに近いものが無くなり、世界が平和になればと願いながらも、自分としても過去を見つめて、今後に活かし、次の世代へ引き継ぐ為に何かを自分の出来る限り考え行動していこうかと思う。

・これからも歴史や芸術が好き、もっと学びたい。

 それぞれの時代の歴史、文化、風習、生活を感じ、美しい美術品に心を打たれる。
 さらに思い悩んでいたことがちっぽけに思えて、これまで沈んでいた気持ちがかなり晴れた気がした。
 さらに言えば、歴史や芸術に触れることは素晴らしいし、学生時代から学ぶのが好きだったが、大人になった今でもこれらの学問に触れて学ぶことは好きだということが再確認できたのであった。
 また、ここも機会があった時に訪れてみよう。
今回は時間がなく常設展示のみとなってしまったが、次回は常設展示だけではなく、企画展も見てみたいし、法隆寺宝物殿にも行ってみたい。
さらには、庭園も散歩してさらなる贅沢な癒し空間を味わって自分を高めていきたいと思う。

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