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建築電気設計の解説と手法

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最近の記事

建築設備(電気設備について提案)

これまでいくつか記事を掲載してWとVAの換算のPVが多く、 電気設備に特化した記事より他セクションに関係する記事の方に希少価値があると感じました。 つきましては建築設計、構造設計、機械設備設計に携われている方からの意見を検討して記事にしたいと思いますので、ご意見や疑問点があればコメントにてご教示頂けますと幸いです。 宜しくお願い致します。 各電気設備における下書き記事は溜め込んでおりますので、公表品質に達しましたら随時、更新してまいります。 宜しくお願い致します。

    • 自動火災報知、防排煙、ガス漏れ検知設備

      表題について記載します。 これらは法に基づいて設計を行うもので、メーカーに依頼して作図する内容となります。 自動火災報知設備は受信機、発信器、ベル、表示灯、感知器類で構成され、火災信号を要する機器があればそれらへの火災信号移報も記載します。 (火災信号は概ね消火ポンプ、ELV、キュービクル、非常用発電機、電気錠、機械警備、ガス消火設備等) 防排煙は防火戸、防煙ダンパ、防火シャッターへの信号とそれらの起動用感知器から構成されます。 ガス漏れ検知設備はガス漏れ検知器から構成されま

      • 監視カメラ設備計画

        題記について記載します。 監視カメラ、ITV設備はメーカー依頼にて作図を行います。 防犯設備の一環となりますので、機械警備に組込むことで、機械警備会社へ作図依頼することも可能です。 監視カメラの設置は運用によりますが、大半は防犯目的となり、それ以外であれば製造工程の記録、スタッフの勤務状況把握等になるかと思います。 車両入出庫管理目的で設置する場合もありますが、その場合は車路管制設備に組み込みます。 監視カメラ設備で必要となる機器は以下となります。 ITV架(カメラの記録

        • 電気錠・入退室管理設備計画

          題記について記載します。 こちらの設備についてはメーカー作図依頼にて作成していくことが主になります。但し、数ヵ所の電気錠設備であれば、依頼せずに作図していきます。 電気錠・入退室管理設備は建築設計のセキュリティ計画と整合をとる必要がある為、運用、導線を考慮して建築設計と打合せして計画していきます。 カードを発行してカードリーダーによりログを記録するような設備は入退室管理設備に該当し、そこまで管理しない電気錠がある設備は電気錠設備として区分しています。 電気錠設備に必要な機器は

        建築設備(電気設備について提案)

          映像音響設備の計画

          映像音響設備(AV設備)について記述します。 この設備はメーカー依頼を行って作図することになります。 映像音響設備は施主の意向が設置要否となってきます。 その為、基本設計段階で各室緒元表を元に室に対するAV設備の要否を確認することから始まります。 映像音響設備は概ね以下機器が該当し、運用によって機器要否が決定します。 機器…プロジェクター(天吊、床置)、スクリーン(手動、自動)、マイク(スタンド型、タイピン型、ハンド型)、スピーカー(天埋、壁付)、主装置(ワゴン型) その他

          映像音響設備の計画

          放送設備計画(基本設計)

          放送設備の計画について記載します。 放送設備はメーカー依頼することも可能ですが、今回は内作基準で記載します。 放送設備の種別、概要は以下となります。 非常放送…火災を館内へアナウンスする為のもので、消防法令別表1に該当する建物に設置 業務放送…館内、屋外に放送する為の設備で、マイクアナウンス、チャイム、メロディ等、火災以外の内容を放送する設備 非常兼業務放送設備…非常と業務を組み合わせたもの ローカル放送設備…小規模な店舗等で使用。映像音響設備で用いる放送設備はこのシステム

          放送設備計画(基本設計)

          トイレ呼出設備(基本設計)

          トイレ呼出設備について記載します。 トイレ呼出設備は以下機器にて構成します。 呼出表示器…呼出場所を表示する主装置 呼出ボタン…トイレに設置する呼出用のボタン 廊下灯…呼出ボタンが操作されたことを点灯してしらせる表示灯 復旧ボタン…呼出した後に呼出ボタン先にて呼出を復旧するボタン 副表示器…呼出表示器の副器(必要に応じて設置) トイレ呼出設備はインターホン設備と同図に作図します。 表示器は1、3、5、10、15、20、30窓と表示数が規格で決まっており、廊下灯の個数の直近

          トイレ呼出設備(基本設計)

          インターホン設備計画(基本設計)

          インターホンの計画について記載します。 インターホンは使用用途によって概ね以下に分類されます。 来訪者用、夜間受付用、連絡用、住宅用、ELV用 いずれも親機、子機から構成し、システムによって他の機器が増えていきます。 インターホン設備の設計はメーカーに設計協力依頼を行うのが早いのでその前提で記載します。 インターホンの使用用途、運用方法を決めます。 主要機器の設置場所を決めます。 メーカー依頼をかけます。 以上です。 簡易なシステムはメーカー依頼するよりも自身でシステム構築

          インターホン設備計画(基本設計)

          テレビ共聴設備計画(基本設計)

          テレビ共聴設備の計画について記載します。 テレビは屋上等にテレビアンテナを設置または地中管路でCATVを引き込み、幹線、端子盤を介して各所のテレビアウトレットに供給します。 テレビアンテナ テレビアンテナはUHFで1基、BS・CS110°で1基設置します。CATV加入業者よりCATVを引き込む際にはアンテナは設置しないか、将来アンテナを設置できるスペースを設けるか、アンテナを設置してCATVと混合するかになります。 UHFアンテナは地デジを受信するアンテナで、電波到来方向を

          テレビ共聴設備計画(基本設計)

          情報(LAN)設備計画(基本設計)

          情報(LAN)設備計画について記載します。 情報設備の計画図は通常と同じ平面図に記載します。 通信引込(電話共用)、端子盤(電話共用)、幹線(ケーブルラック(電話共用)含む)、情報(LAN)プロット、系統図、工事区分、機器が本工事であれば機器仕様を記載します。 LANの幹線ルートは電話設備と共用するので、電話設備で足りない部分にケーブルラックを追加します。例えば、サーバー室は電話で使用しませんが、LAN主装置を設置するので、サーバー室へラックを敷設します。 LAN幹

          情報(LAN)設備計画(基本設計)

          電話設備計画(基本設計)

          電話設備の計画について記載します。 電話設備の計画図には通信引込、端子盤、幹線(ケーブルラック含む)、電話プロット、系統図、工事区分、機器が本工事であれば機器仕様を記載します。 通信引込について 通信事業者(NTT)と協議を行い、敷地への引込位置、配管口径、配管本数を決定します。 協議を行う為、指定書式に必要回線数等を記載し、協議依頼をかけます。 配管は敷地外から建物のMDFまで行います。 敷地に架空で通信線を受ける場合は敷地内に電柱を建てます。 端子盤について 500m

          電話設備計画(基本設計)

          電灯盤内容表計画(基本設計)

          電灯盤の内容表について記載します。 基本設計の電灯盤の内容表には、以下を電灯盤毎に記載します。 盤名称、盤形状、幹線電源種別、電圧、容量、主幹ブレーカーサイズ、分岐開閉器規格と数量、リモコンリレー数量、リモコン制御機器、その他盤内機器 盤名称…指定がなければxL-1(xは階、1はその階の盤の連番) 盤形状…自立or壁掛、屋内or屋外(設置場所に準じる)、材質(鋼鈑、溶融亜鉛溶射、SUS等)、指定色塗装の有無、盤上部配線ダクト有無(主に居室設置時に使用)、OA床架台有無(OA床

          電灯盤内容表計画(基本設計)

          コンセント設備計画(基本設計)

          コンセント設備の計画について記載します。 コンセント設備図にはコンセント、各機器電源を記載していきます。 ざっくり作図する内容を記載すると、 ①保守用コンセント、②機械設備電源、③建築電源、④弱電機器や電気設備機器電源、⑤実験機器や生産機器、厨房等のユーティティ電源、⑥その他施主要望といったところになります。 なので情報収集が、この設備の鍵となります。 コンセントで電源供給するもの以外に機器直結や手元開閉器渡しのものも含みます。 コンセント種別は概ね以下となります。 一般型

          コンセント設備計画(基本設計)

          非常照明・誘導灯設備と同図に記載する設備(基本設計)

          非常照明・誘導灯設備は同じ平面図に記載することが多いですが、その平面に作図する他設備(非常照明・誘導灯設備の一部のものもあり)を記載します。 案件によって不要な設備が主になります。 ①非常用進入口灯 ②火災表示灯 ③避難はしご灯 ④客席誘導灯 ①非常用進入口灯 非常用ELVを設けない3階以上の消防進入口のバルコニー等に設置し、消防の建物進入口を明示します。 赤色灯(電池内蔵または別置)を設けます。 設置場所は建築設計と調整します。 ②火災表示灯 非常放送を室の都合上、使用

          非常照明・誘導灯設備と同図に記載する設備(基本設計)

          誘導灯設備計画(基本設計)

          誘導灯設備の計画について記載します。 計画の手順は、消防法令別表1の用途確認→避難経路の確認→消防協議、反映内容確認→平面プロット作成となります。 確認内容は不確定の場合、想定で進めます。 解説事項は以下です。 ①等級について ②機種について ③長時間型について ④点滅型、誘導音付について ⑤誘導灯の消灯 ⑥階段通路誘導灯 誘導灯設備は基本的に、法的に必要なものを必要ヵ所に設置します。 いくつか要望要素も絡みます。 ①等級について 誘導灯にはC級(小型)、B級(中型)、A

          誘導灯設備計画(基本設計)

          非常照明設備計画(基本設計)

          非常照明の計画について記述します。 基本的には法的に必要なものを必要なヵ所に設置する設備となります。 非常照明は居室及びそこからの避難経路に非常照明を2lx確保できるように設置します。 消防の指導で消火ポンプ室、アラーム弁室への設置を指導されることもあります。 まずは器具を電源内蔵型とするか、電源別置型とするかを選択します。 概ね建物全体で300台以下(一般施設で延床5000m2)の場合は電源内蔵型、超える場合は電源別置型を採用します。 (内蔵型は器具それぞれに器具内蔵の

          非常照明設備計画(基本設計)