電気錠・入退室管理設備計画

題記について記載します。
こちらの設備についてはメーカー作図依頼にて作成していくことが主になります。但し、数ヵ所の電気錠設備であれば、依頼せずに作図していきます。
電気錠・入退室管理設備は建築設計のセキュリティ計画と整合をとる必要がある為、運用、導線を考慮して建築設計と打合せして計画していきます。
カードを発行してカードリーダーによりログを記録するような設備は入退室管理設備に該当し、そこまで管理しない電気錠がある設備は電気錠設備として区分しています。
電気錠設備に必要な機器は以下となります。
電気錠制御盤、電気錠、解錠ボタン
入退室管理設備になるとシステムが複雑になってくるので、メーカーに依頼して作図することになりますが、主要な機器は以下となります。
入退室管理PC、主装置、入退室管理RS盤、電気錠、カードリーダー

また電気錠制御盤、入退室管理主装置には自火報の火災信号を入れて、電気錠扉をパニックオープンさせます。

電気錠、入退室管理設備の進め方は以下となります。
建物セキュリティ計画を建築と打合せ

電気錠設備とするか入退室管理設備とするか施主意向(または運用)の確認

緒元表作成(室による電気錠要否の確認用)

機器プロット(メーカー依頼)

建築設計と再調整(必要に応じて)

電気錠やカードリーダーの設置室の例は案件によって相違があるのでここでの記載は控えます。

電気錠が数ヵ所の場合、必要室に電気錠、解錠ボタンを計画して、端子盤経由で配線計画を行います。
電気錠はCPEV1.2-3P、解錠ボタンはCPEV1.2-2Pを使用するのが一般的です。
幹線は機器毎に対数を加算して計画していきます。
CPEVの対数は以下の規格となります。
1、2、3、5、7、10、15、20、30、50、100、200P

一部来訪者インターホンや集合玄関器を設置する場合にその先の扉を電気錠としますが、これはインターホン設備で電気錠を接続し、電気錠アダプタを設けて施錠解錠システムを構築します。

建物の1次セキュリティ、2次セキュリティ、3次セキュリティを考慮して計画することがポイントとなります。

以上となります。

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