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【すい臓癌の母とそれに向き合う家族の日記】その20 無条件に愛をあげれる存在でいたい

色んなデトックスが終わり、

赤ちゃんのようにピュアになった母は、

次はみんなの愛を色んな形で求めてくるようになった。

愛をちょうだい。

手を握って。

良い香りをちょうだい。

甘い物をちょうだい。

そばにいて。

家族は眠れず疲れ切っていて余裕なくなって、

母のその訴えを放っておいたら、

一晩中叫んでいた。

「お願い。お願い。手や体が冷たい。

 赤ちゃんが死んでしまう。」

とずっと言っている。

分かってはいるんだよ。

愛を欲しがっているのは。

でも、疲れて眠いので、

イライラしてしまって、

頭も痛いし、

愛をあげれない自分がいて、

無視してしまう。

結局最後は、

自分の中の赤ちゃんは、

自分自身で可愛がるしかないのだけど、

今はそれもどうすればいいかもわからなく、

他人に求めるしかないのだろう。。。

愛や優しさを知ると、

それに執着してしまうし、

ないないと求めてしまう物なのだな。。。

それが満足しないと、

怒りや叫びになり不平不満や文句を言いだす。

私も含め、人間とは

なんとめんどくさい生きものなんだろう。。。

今日は、

私の充電しなきゃな。

めんどくさいと思ってしまう自分もいて、

たぶんそれは母は見抜くし、

満足はしないだろう。

母にわけてあげれる余裕を持たないとな。

次から次、

新しい扉が開く。

母も家族も、

強制的に自分自身と繋がり、

向き合う時間。

さてさて。

猫充電。

今日は君に会いたいと思っていたから嬉しいよ。

いっぱい好き好き言ってくれてありがとね。

私も君みたいに無条件に愛をあげれる存在でいたいよ。

君みたいに好きだと母に言ってあげなくちゃね。


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