対話のコツは、お口にチャック
はじめに
こんにちは。
Twitterのつぶやきをnoteで解説してます、ふぁみりあすのあゆみんです。
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ちょっと待ってね、その質問
「どうだった?」
「楽しかった?」
「何したの??」
子どもが遠足やお泊まりのような、いつもとちょっと違うイベントがあると、つい聞きたくなっちゃいますよね。
子どものようすが気になるのは、親なら当たり前!
なんだけどね、
子どもはたくさんのことを経験して帰ってきたところ。
自分だったらどうかなって、考えてみてね。
初めての場所で仕事したり、人とあったりして帰ってきたら、ぐったりしちゃわない?
そこに、「どうだった?」「何してきたの?」って質問ばかりされたら、
「もぉーっちょっと休ませて!」
ってなっちゃうでしょ。
どんなことがあったんだろう、あの時の感じでどんなだったかな、自分はそれをどういう風に受け止めたのかなっていうのを、パッと言葉にする作業は思いのほか頭を使うから、「くたくたの時は大人でも考えたくなーい!」ってなるもの。
まして、私たちよりもうんと人生経験が少ない子どもたち。
大好きなママのところに帰ってきたら、ホッとしてくた~ってしていたい。
体験が言葉になるプロセス
9歳くらいまでの子どもにとって、一日を振り返って、それを言葉にするのは、いつも通りの一日だったとしてもけっこう大変なこと。遠足のような特別なときはなおさら大変!
でも、ママに聞かれたら、子どもは何とか答えようと頑張るんだよね。
それで、「楽しかった」とか「つまんなかった」とかっていう、使いやすい言葉でまとめてしまう。体験と言葉が結びつくと、脳はこのイベント完了!って終了宣言を出しちゃうの。
そうするとね、本当はもっと細やかな感覚で受け止めていることがあっても、なかなか掘り返してまで体験で受けた感覚を言葉にしようとしなくなるの。
例えばさ、動物園で初めてゾウに会った。
その時に、大きくてびっくりしたっていう感想だったり、目が小さくてかわいくて、身体は大きいのにあんな小さな目で見えるのかなって疑問に思ったこととかあるわけだよね。
頭で感じることだけじゃなくて、びっくりして目を見開いてみちゃったとか、怖くて思わず後ずさりしちゃったとかっていう、身体の感覚もあるよね。
そういうものって、体内の全細胞が反応して、頭もフル回転して発生するわけでしょ。砂混じりの水をかき混ぜたみたいに、全細胞が「うぉぉぉーなんじゃこりゃー!」ってなってるわけよ。
だから、時間を置くことで砂が沈んで水が澄んでいくように、体験が自分の中に落とし込まれていって、そこからやっと自分がどう感じたのか、思ったのかっていうことを振り返っていける。
この「沈殿化」が、子どもにとってとても大切なの。
「腹落ちする」っていう言葉の通りで、自分の中にしっかり落とし込んだ体験は、自分の言葉として発せられる。体験したことが自分の中にじっくりしみ込んでいって、フツフツ発酵してくる。そうして、ぽこッ!って言葉と結びついたときに、初めてその子自身の言葉として体験が語られるんだよね。
その時に、話を聞いて、掘り下げてくれる人がいると、体験は自分のものとしてさらに深められていくの。
対話のコツは、お口にチャック
だからね、親としてはいろいろ聞きたいし、困り事があったとか嫌だったとかってあったら、それを解消してあげたいって思うのはよく分かるんだけど、「ちょっと待った!」なわけよ。
「おかえりー」って迎えたら、あとは子どもが話し出すまではいつもどおり。質問のかわりに、表情や動きを見てみてね。そこにあらわれるようすから、ママが感じ取るものも必ずあるから。
子どもが体験を自分のものにする時間をたっぷり取ってあげてくださいね。それがね、3日後かもしれないし、1週間後かもしれないし、あるいは1年後だったりすることだってある。ただ、その経た時間の分だけ子どもにとって深いものになっていくから、慌てなくて大丈夫。
子どもが声を出すの、言葉にするのを待ってあげてね。
今日はちょっぴり風変わりな対話のコツをお届けしました。
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