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Are You Ready?

「こ、ここ、よく来るんですか?」

あぁ、かんじゃった。でだしでかんじゃったよ。

決戦の日曜日。

僕が君にはじめて声をかける特別の日。

海にあるこのカフェで、君にソッと近寄って、ドキドキする胸の高鳴りをグッとおさえて、ヤッと声かけた。

チラリと僕を見上げた君の水色のアイラインは透き通ってる。

君の瞳も負けないくらい透き通ってる。

あぁ、その目で僕を見つめないで。

隠したドキドキがバレちゃうよ。

海の風がサッと吹いてきて、君の水色の髪がフッと揺れた。夏の太陽がはじけるような光を君に注ぐ。君のまぶしさに思わず後ずさる。

君はちょっとだけ口角をあげてから、視線を戻してまたストローを口にふくむ。

「私に声をかけないで」ってオーラは健在?

せっかくふくらんだ勇気がアッという間にしぼんじゃう。

夏の恋のはじめかたを誰か教えて。

広がる海から聞こえるキラキラした声が耳にこだまする。

たぶんほんのちょっと、君も光る海に目をやった。

君と僕の視線が海の上で細く交差する。

君はジンジャエールのグラスを少し右に動かして、目線を左に傾けた。

なになに、それって横にどうぞって意味なのかな?

僕たちの恋がはじまる。


#短編小説 #超短編小説 #掌編小説 #決戦 #日曜日 #カフェ #海 #視線 #グラス #恋 #あの夏に乾杯

これは『Next Sunday』『Go!!』の三本立ての最終話です。


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ありがとうございます❤︎ 大切に使わせていただきます。記念になるように、椿の小物でも買おうかな。

椿のお花は大当たり!
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エッセイ、小説、イラストなど、いろいろと思い浮かんだことをほぼ毎日書いています。ときどきコンテストや企画にチャレンジしています。「#磨け感情解像度」コンテストで「佳作」をいただきました。note学園では古文を担当しております。

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つい創作意欲がわき書いてしまった小説たちです。短めの話がほとんどですが、一部前編・後編ものや連載しているシリーズも入っています。書き始めたときは誰かに読んでもらうのがあまりにも恥ずかしかったんですが、もうすっかり慣れました。小説にまつわるあれこれもたまに書いています。

コメント (10)
アア、それで忘れました。ただいま「バナナポート・オデュッセイア」
#ビックバン宇宙銀河のはて 01.a2019719 その一、序文合わせたり、が書きあがりました。序文ですから、続きがある。ひょんなことから、椿-TSUBAKIさんの一言助言ヒントで、それを書くきっかけができました。「かわいい」から始まった相互関係が、こんな風に作品をつくらせるなんて、やはり一人では限界がある、ということを切に感じました。スキスキ、とってもスキ、といいたいです。ありがとう。
racocoさん
そうなんですね。
また読みに伺いますね。
何かのきっかけで新しい作品ができるってとっても素敵です。
ありがとうございます。
たくさんのスキもありがとうございます。
溶けて 混じって 固まってのループかぁ…😳

あれ?
愛情の育て方じゃないこれ?笑
ふゆほたるさん
うんうん。そうですね。
溶けて混じって固まって。。
二人の愛が育ってますね。。o^^o
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