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№7 ほっといては「離れてて」

「寄り添う」という言葉は胡散臭い。
長い間、そう思っていた。
今ならわかるが、親が子に対して寄り添うのと、他人が他人に寄り添うことは違うのだ。
親はちょっと過剰になるときもあるし、親子という関係性が「寄り添う」を良くも悪くも保証してくれる。

他人が自分に対して寄り添ってくれるということ、それは時間という貴重なものを自分と一緒に使ってくれるということだと私は思っている。
ただ時間を切って渡してくれるのではなくて、相手の時間の流れの中にときどき私を招き入れて、一緒に流れてくれるような感じ。そしてそのとき相手は相手のまま、私は私のまま、素直に飾らず、変化せず、そのままでいるのだ。どんな私でも、いつでも、私は相手の視界の中で消えたりしない。
それでなんだか納得したり、安心できたりする。





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