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生口島・広島ぶらり旅2024.7(前編)

梅雨も明けて、暑すぎる夏がやってきた。
暑いけど、好天に恵まれるので、旅行にはもってこいの季節でもあり。

夏の美しい瀬戸内の海を見たくなって、ぶらりひとり旅に出ることにした。

道々、ウォーキングアプリ『信長の野望出陣』の拠点集めもしながら、のんびり行きましょう!

朝早くから新大阪駅に出て、西へと向かう。
『博多行きのぞみ1号』は、日曜日朝イチのおかげか、自由席はガラガラだった。
ウォークマンを装着し、音楽を聴きながら、新大阪駅を出発。

福山駅で下車。

次の乗り換えまで20分ほどあるので、駅のすぐそばにある『福山城』を見に行く。『信長出陣』の名城登録のためだ。

福山駅北口をでたら、もうそこは福山城の公園。
ホンマに駅から近いよね。

なかなか立派な石垣、曲輪がある『福山城』。ほほー。

スマホを操作して名城登録完了!
福山城天守閣の写真をパチリと撮り、すぐに福山駅に引き返す。

こんなに立派なお城とは知らなかったなあ。福山城は、いずれじっくり観光に来ようっと。

福山駅から山陽本線に乗って20分ほど。『尾道駅』に到着。

尾道、久しぶりやなー。何年ぶりやろ。

駅から徒歩5分ほど。尾道ポートターミナルにやってきた。

今日は、生口島の瀬戸田港までフェリーに乗ってゆく。
瀬戸田行10時40分の便に乗るため、早起きして新幹線やら山陽本線を乗り継いで、尾道までやって来たのだ。

冷房の効いた待合所でフェリーを待っている。
乗客はまばら。自転車乗りの乗客も、今日はそんなにいないみたい。

瀬戸田行きのフェリー、入港!

乗船チケットをどこで買うのかわからないまま、列に並んで待つ。
集金カバンを持った係員さんが、乗船客の列に近寄ってきた。
「えーと、どちらまで行かれます?瀬戸田ね。1300円になります」
乗船代1300円を係員さんに手渡し、乗船。

乗客はやはり多くなく、船内の座席はじゅうぶんな余裕あり。

尾道港を出航し、波をかきわけてブイブイ進む、『サイクルシップ・ラズリ号』

今日のこの便には、自転車は1台も乗船してないみたいだ。
外国人観光客2チームと、近所のおばちゃん、国内観光客が3チーム、そして羊が1匹。

瀬戸内海、向島沖を航行する。
冷房の効いた船内座席はたいへん居心地良かったが、景色をより楽しみたいので、外の甲板に出る。

フェリーはやっぱり甲板に出なきゃね!
潮風が気持ちいいッ!

遠くに見えるのは、因島大橋か。
しまなみ海道の大橋のひとつ。
以前に、レンタサイクル(非電動)で、あの橋を渡ったのだった。

瀬戸内海の、多島美を満喫できる。
天気も良く、美しい海と空の景色が続く。
ヒャッハー!サイコーだぜ!

やがて、生口橋の姿が見えてくる。

かつて、向島からサイクリングした時は、あの辺りで体力と気力がゼロになったものだった。
巨大な橋なので、橋まで登る坂道が、メチャしんどいねん。
上り坂、キライ!!

船首デッキらへんをグルグル回りながら、動画だの写真だのを撮りまくってたら、さすがに暑くなってきたので、船内に戻る。
あー、涼しい。

羊には、瀬戸内海の白波が映えるぜ。
メー。

高根大橋をくぐれば、瀬戸田港はすぐそこだ。
30数分の短い船旅だったが、景色よし、スピード感あり。
何度だって乗りたいフェリーなんだよなー。

瀬戸田港に到着。
この時間帯は、降りる客も乗る客も、まばらだった。

レモン🍋がお出迎え。

羊、瀬戸田に立つ!

暑いーー。
でも、なんて良い天気!
マリンなブルーと、スカイなブルーの抜け感がすごいぜ。

本日、フェリー乗ってわざわざ瀬戸田まで来たのは、『平山郁夫美術館』を再訪したかったから。

前回、しまなみ海道ハーフサイクリングの途中で美術館に寄ったのだが、体力も気力もゼロ、水分もゼロのまま、ふらふらと入館。
おかげで、美術館の内容はまったく覚えていない。
覚えてるのは、館内喫茶店で飲んだレモンスカッシュの美味さだけ。

これでは、あまりにもデカルチャーなので、またやって来たというわけ。
平山郁夫先生の作品は、死んだばあちゃんが大好きだったからなー。

遠い感傷に浸りながら、美術館方面らしき道を、テキトーにほっつき歩く。

それにしても、海がキレイやおまへんか。

海の色が、エメラルドやがな!

10分ほど、炎天下の沿岸を適当に歩いてた結果、見当違いの方向に向かっていたことが判明。

ピラミッド建設に駆り出された、古代エジプト人みたいな苦悶の表情で、炎天下の今きた道を戻る。

あーづーいーー。

酷暑の閑散とした国道沿いを歩いてたら、文化的な交差点に出てきた。

このしおまち商店街を真っ直ぐに歩けば良かったらしい。
前回のサイクリングでも通ったはずなんだが、なーんも覚えてないのだよなー。もしかして、アホなんでしょうか?

おや、チャイナな雰囲気のお寺が。
でも、私はイギリス国教会のプロテスタント(踏み絵済み)なので、スルー。

寺なんて、室内のクーラーぬるいし。
寄っても、ええことはあまりない。(偏狭な宗教感)

こんなんやってるわ。仏教美術?
ほ〜ん。
仏像オタクの友人ひうらー伍長が見たら、きっと狂喜乱舞するのだろうが。

おや、レモンカラーの郵便ポスト。
ご当地ポストやね!(ホッコリ)

やっと、到着。
『平山郁夫美術館』だ。
んん?こんなんやったっけ?
ホンマになーんも覚えてないんだよなあ。やはりアホなんでしょうか?

平山郁夫美術館HPより。

絵画を眺めながら、静かな館内をゆっくり見て回る。

平山郁夫美術館HPより。

絵画鑑賞はステキな時間。

平山郁夫美術館HPより。

タリバンにより破壊されし、バーミアンの大石仏を描いておられる。

平山郁夫美術館HPより。

しっかりと絵画を鑑賞し、説明文も読めた。

平山郁夫美術館HPより。

とても興味深いもの。知的刺激がズンズンくる。

ハア〜良かった。

鑑賞後、改めて館内喫茶店で、名物のレモンスカッシュを飲む。
レモン🍋とハーブが効いてて、身体に染み込んでくる。
タクラマカン砂漠で、オアシスの水を飲むが如く。

平山郁夫の出身地、生口島で、作品を鑑賞し、ご当地レモンのスカッシュを飲む。これだよね。

アホみたいに必死になって坂を登って自転車漕いで、脱水か熱中症になりかけ、死にかけでくるとこちゃうねん。

美術館物販コーナーで、文化的なお土産買って帰ろう。

美術館が生口島の中にあるのが、また趣きあるやん。
気候の穏やかな季節に来て、島内をくまなく散策してみるのも良いかも。

さあて・・・ゲキ暑いけど、歩いて港まで戻るとするか。

瀬戸田は、レモン🍋やら柑橘系の産地。
観光案内所前にも、巨大レモンオブジェが鎮座しとった。
レモンが日光を照り返してくるッ!

日陰もある、しおまち商店街を抜けていきましょう。

通りの店には、レモンスカッシュ、ソフトクリーム、お土産、海産物、レンタサイクルの店が並んでる。

帰りは、サッと戻ってこれた。

行きの見当違いの迷い道、遠回りはいったい何だったのだろう?
あー、疲れた。
尾道に戻るフェリーの時間まで、30分はあるから、待合所で涼んどこ。

レモンの塔。

尾道に戻るフェリーに乗り込む。

帰りの船は、自転車を同乗する乗客が2人いた。
自転車乗り同士、仲良くお話しされておられる。
ちなみに自転車は、後部デッキに駐輪場があり、そこに固定しておく。

しまなみ海道サイクリング気分を少しだけ味わいたい人は、向島から途中の瀬戸田までサイクリングし、フェリーで尾道に戻れるハーフコースがちょうど良い。

ハーフコースだって、日頃運動不足の羊には、じゅうぶんしんどかった・・・。

行きのフェリーでは気がつかなかったが、船内座席の前方に、大きなモニターが置かれている。
船の前方デッキにカメラが設置されていて、座席に座りながら、前方デッキ視点での航行の様子を映し出してるみたいだ。

今も、航行の様子と、さっきのサイクリング野郎2人が、デッキ上で仲良くおしゃべりしてる様子が、モニターに映しだされている。

・・・ん?

わーい、海だ!島だー!橋だあ!

ということは、行きのフェリーで、私が船首デッキ上でウロウロしたり、島影を見てキャッキャ言うてたり、ぐるぐる回りながらスマホを掲げて撮影しまくってた様子が、モニターで船内の皆さまに見られてたってことですか?

は、恥ずかしいッ!

いまさら気がついて、羞恥心のあまり目をつぶってたら、気絶。
気がついたら、尾道港に到着してました。

【つづく】

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