2023年4月の記事一覧
【超短編小説】 置き忘れたもの
「よくここが分かったな」
山下がベンチに座っていた。
「缶チューハイ飲みながら、夜に公園にいる奴なんてお前ぐらいだからな」
「お前も飲むか」と山下が酒を勧めてくる。
「悪いな、有難くいただく」
「ここに来るとさ、ムカついたことも消えていく気がするんだよ」
「どうだろう、俺はあんまり変わらないな」
「なあ、あのビルの灯りは、いつになったら消えると思う?」
「さあ、まだ働いてるんだろう
「よくここが分かったな」
山下がベンチに座っていた。
「缶チューハイ飲みながら、夜に公園にいる奴なんてお前ぐらいだからな」
「お前も飲むか」と山下が酒を勧めてくる。
「悪いな、有難くいただく」
「ここに来るとさ、ムカついたことも消えていく気がするんだよ」
「どうだろう、俺はあんまり変わらないな」
「なあ、あのビルの灯りは、いつになったら消えると思う?」
「さあ、まだ働いてるんだろう