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【呟き】ASDは目に見えない

目に見えないASDの苦悩


はじめに:見えないけれど、そばにいる

ASDは目に見えない。

しかし見えないからといって
いないわけじゃない。

目に見えない障害を抱えているのが
ASDさんです。

今回は
目に見えない障害であるASDの苦悩
について呟いていこうと思います。

①ASDさんの存在する割合

ASDは世界人口59億100万人の中で
大体【1%】の割合で存在している
言われています。

どのくらいかというと

イギリス人(約5465万人)の割合1%とほぼ同じ

という確率だそう。

ちなみに日本人だけで絞ると

ASDと診断されている人は
全体的に2~2.5%の割合で存在している
言われています。

先進国に存在するASDの平均は
約1%と言われているので
世界的に見ると高い水準なんです。

出会いたいと思うと見つからないけれど
知らないうちに出会っている

という感じで存在しているのが
ASDなんですね。

②ASDさんは表向き『普通』

ASDさんの大半は
表面的には『普通』に見えます。

生活面においても仕事面においても
それなりにこなすASDさんは多いです。

しかしASDさんは内心
定型さんとどこかズレを感じています。

初めは優秀そうに見えたけど
環境が変わった途端仕事ができなくなったり

会話をしていてもどこか一方的だったり

本当のことをありのままに伝えて
相手をなぜか怒らせてしまったり

融通が効かなくて相手と衝突したり

自分の趣味などに没頭しすぎて
家族をほったらかしにしたり

相手の気持ちなどを配慮できずに
一方的に接してしまったり…

よくよく付き合ってみると
『普通じゃない』ことが分かります。

ASDさん本人も内心では
『みんなと同じようにできない』ことに
違和感を覚えていることも少なくありません。

しかし一方で
ASDの特性に無自覚なことから
周囲に迷惑をかけてしまう方もいます。

目に見えない障害であるゆえに
自身がASDだと気づいていない当事者も
少なくありません。

目に見えないからこそ厄介な一面もあります。

③ASDは複雑

ASD当事者さんにも定型さんにも
覚えていてほしいのは
ASDは単純な障害じゃないということ。

知れば知るほど分からないことが増えてくる
これがASDの特徴です。

ASDの特性は、人によって表れ方はそれぞれ。

さらにASD男性とASD女性で
特性の表れ方が異なることも
最近の研究で明らかになっています。

ASDは目に見えない障害なので
すぐに診断が付かず
診断に何年もかかるケースが多いです。

特にASD女子は
カモフラージュに長けていること
ASD女子の存在がまだ広まっていないことから

なかなかASDと診断されずにいる方もいます。

当事者さんもASDについて
生活面や仕事面などで支障をきたすまで

「完全に明らかにならない」
可能性があるものだということを
念頭に置いておく必要があります。

ちなみに。

私は自分がASD当事者であると
あまり周囲にカミングアウトしていません。

理由は『ASDに見えない』
大半の人に言われることが多いからです。

ASDさんは確かに一見普通に見えます。

しかしその内側では
生きづらさやズレを常に抱えています。

『ASDに見えないよ』という言葉は
ASD当事者にとって実は結構傷つくものです。

「あなたに私の何が分かるの?」
いう歯がゆさを抱いてしまいます。

なので付き合いが長くてそれなりに
信頼できる人にしか明かしていません。

おわりに:見えないゆえに、生きづらい

ASDさんは
目に見えないゆえの生きづらさ
抱えて生きています。

目に見えない生きづらさは
ASD当事者さんだけでなく

ASD当事者さんを取り巻く周囲の人も
蝕んでいくもの。

ASDを知る/学ぶ上

  • ASDとは目に見えない障害である

  • 目に見えないゆえに生きづらさを抱えている

この2点を特に意識するべきだと感じます。

私自身、今でも
ASDとの付き合いを模索・試行錯誤しながら
日々を送っています。

ASDさんも、ASDさんが身近にいる人達も

ASDについて理解が広がれば
いいなと願います。

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