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山行装備の選び方:登山バックパックの選び方とパッキングのコツ

ども、義肢装具士の佑吉です。

最近はあまり行けてませんが、山行を楽しむためには、適切な装備が欠かせません。特に、バックパックの選び方とパッキングは重要なポイントです。今回は、登山バックパックの基本的な選び方とパッキングのコツについて詳しく解説します。



1. 登山バックパックの基本的な選び方

登山バックパックは、自分の体に合ったものを選ぶことが重要です。以下のポイントに注目して選びましょう。そして何より重要なことは、実際に背負ってみること、専門店に行けるのなら店員さんに気軽に声をかけてみて下さい。

1.1 容量

登山の目的や日数に応じて容量を選びます。日帰り登山なら20~30リットル、1泊以上の宿泊登山なら40~60リットルが目安です。
大は小を兼ねると思われがちですが、荷物の量に対して大きすぎるバックパックは、パッキングが難しくなり、重心バランスが崩れ疲れやすくなったり、転倒しやすくなったりしますので、荷物の量とバックパックの容量のバランスを取る事をオススメします。

1.2 フィット感

バックパックは実際に背負ってみて、肩や腰へのフィット感を確認します。ヒップベルトやショルダーストラップの調整がしやすいかも重要です。
バックパックは、なるべく身体に密着させることが重要で、山行中に動いてしまったり、身体から離れてしまったりすると、疲れの原因になります。また、ヒップベルトは、歩行に邪魔にならないくらいの位置になるようにし、骨盤を締めることができると、安定します。チェストベルトは、バックパックを背中に密着させることを補助します。そのため、締め込みがちですが、締めこみ過ぎると、肺を圧迫してしまいますので、締めこみ過ぎに注意です。

1.3 機能性

ポケットの数や配置、ハイドレーションシステムの有無、レインカバーの付属など、登山中に便利な機能をチェックしましょう。
バックパックには、様々なバンドやコード、ポケットがあります。これらを効果的に使って、荷物をまとめるの事が重要ですが、できるなら、直ぐに使うもの以外は、バックパックの中に全て入れてしまう事が重要です。様々な荷物が外に出ていた場合、木の枝や岩などに引っかかり、思わぬ事故につながることがあります。なるべくスッキリしたバックパックを目指しましょう。

2. パッキングのコツと必要な持ち物リスト

登山では効率的なパッキングが求められます。持ち物を整理し、使いやすい場所に配置することがポイントです。

2.1 重量のバランス

重い物は背中に近い部分、軽い物はその周りに配置します。これにより、重心が安定し、バランスよく歩けます。
背中に近い部分、特に肩甲骨の辺りに重い荷物を持ってくることにより、前傾姿勢になったとき、へその真上辺りに荷物の重心が来るため、身体の重心とずれにくくなり、バランスがとりやすくなります。ただし、荷物をおろす際は、荷物の重さが一気に身体の重心からずれやすくなるので、肩甲骨の部分に集中して重い荷物を持ってくるのではなく、背中全体に重たい荷物を分散させて、バランスを取ってみて下さい。

2.2 アクセスの良さ

頻繁に使うものはすぐに取り出せる場所に配置します。地図やコンパス、スナック類は外側のポケットに入れておくと便利です。
最近はコサッシュやウエストバックなど、バックパックに追加できるアイテムも多くあります。お気に入りの便利アイテムを探すのもオススメです。
ただし、あまりゴチャゴチャしない様に気を付けて下さい。

2.3 防水対策

雨に備えて、バックパック内の荷物を防水バッグやジップロックに入れて保護します。
この他に、バックパックにそれぞれの容量に応じたビニール袋を入れて、その中に小分けにした防水バックやジップロックを入れると、より防水性が上がりますので、オススメです。

必要な持ち物リスト

  • 水分補給用のボトルやハイドレーションシステム

  • 行動食(エネルギーバー、ナッツ・ドライフルーツなど)

  • 紙の地図とコンパス

  • 雨具(レインジャケット、レインパンツ)

  • 防寒具(フリースやダウンジャケット)

  • 救急キット

  • ヘッドランプ

  • ゴミ袋

  • 日焼け止めとリップクリーム

  • モバイルバッテリー

3. 重心の取り方と背負い方

バックパックの重心が安定することで、登山中の疲労を軽減できます。
バックパック自体の重心ではなく、背負った時の身体の重心、できるなら、傾斜に対応した重心を取るようにすると、疲れにくいだけでなく、より安全に山行を楽しめます。

3.1 重心の位置

重心は背中の中央、肩甲骨の間あたりに設定します。重い物は背中の中央に近い場所に配置し、バランスを保ちます。
この位置にすることにより、へその真上辺りに荷物の重心が乗り、バランスを取りやすくなります。

3.2 背負い方

バックパックを背負ったら、ヒップベルトをしっかり締めて腰で支えるようにします。次に、ショルダーストラップを調整し、肩への負担を分散させます。

4. 日帰り登山と宿泊登山の違い

日帰り登山と宿泊登山では、持ち物やパッキングの方法が異なります。

4.1 日帰り登山

日帰り登山では、軽量化が鍵です。必要最低限の装備と食料、水を持ち、無駄な荷物は避けます。ただし、遭難のリスクを考えて、ヘッドライトやエマージェンシーシート、紙の地図・コンパスなどは必ず携帯してください。

4.2 宿泊登山

宿泊登山では、テントや寝袋、マットなどの宿泊装備が必要です。これらの装備は軽量でコンパクトなものを選び、効率的にパッキングします。
また、山小屋に泊まるのか、何日いくのかなど、それぞれに応じた装備をそろえて下さい。

5. 装備のメンテナンス方法

登山から帰ってきたら、バックパックや装備のメンテナンスを忘れずに行いましょう。

5.1 洗浄

バックパックは、汚れや汗を拭き取ります。取り外し可能な部分は洗濯機で洗い、乾燥させます。
その他の取り外せないモノは、説明書などを確認しながら、湯船で押し洗いするなどの、メンテナンスが大事です。この時に、道具のほころびなどをチェックしましょう。

5.2 修理

バックパックの縫い目やファスナーに異常がないか確認し、必要なら修理を行います。
交換可能なモノなら交換し、難しい様なら専門店などに相談してみて下さい。

5.3 保管

バックパックは風通しの良い場所に保管します。直射日光や湿気を避け、形が崩れないように注意します。
補完する際は、しっかりメンテナンスをした後に乾燥させ、保管するようにしてください。汚れや湿気が残っていると、劣化の原因になります。山行に行く前なら、壊れても交換や計画変更などで悔しい思いをするだけで済みますが、もし山行中に壊れてしまうと命にかかわることもあります。面倒でも、しっかりメンテナンスして、保管するようにしてください。

まとめ

登山バックパックの選び方とパッキングのコツを押さえることで、快適で安全な登山・山行が楽しめます。適切な装備と準備を整えて、次の登山に出かけましょう!

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ではでは。


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