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日々の習慣が築く健康な未来。それを手に入れるためにできること:変形性膝関節症

ども、義肢装具士の佑吉です。
今回は、「変形性膝関節症」についてお話しします。義肢装具士としての経験から、膝の健康を維持するための生活習慣や対策を詳しくご紹介します。その対策として、少しでもお金をかけずにできる、生活に即した方法をお話できればと思います。


変形性膝関節症とは?

本日は「変形性膝関節症」についてお話ししていこうと思います。最近あまり見ることがありませんが、サプリメントのCMによく出てきていた膝痛の原因です。

膝関節はスネの脛骨の上に、太ももの中にある大腿骨が乗っている状態で、そのままでは不安定なため、関節軟骨の一種である半月板で安定性を補い、更に、靭帯や筋肉などの軟部組織で安定性を上げています。そして、関節包というものが膝関節の周りを覆い、その中に潤滑油のような役割をする関節液があります。この関節液には、若干の修復成分なども含まれているため、少し傷めた程度なら、治してくれます。しかし、筋肉や骨など、血管の通っている部分のようには治らないので、ほぼ治らない、と思っていただいていいと思います。

膝に水が溜まるとは?

この「治そう」とする身体の機能が作動することによって、悪さをすることがあります。それが、「膝に水が溜まる」という状態です。この膝に溜まる水は、関節包内の関節液が増えた状態で、これが増えすぎると、関節包がパンパンになり、関節が動かしにくくなったり、痛みが出たりする原因の一つになります。このような症状が、はっきり出てしまう前に、対処することが重要で、症状が出てしまったら、それ以上悪くならないように、治療をしていく必要があります。

日常生活での対策

このような膝痛に、ならないようにするには、膝の関節に負担をかけない心がけが、必要になります。O脚になっている人は、膝関節の内側の関節面に負担がかかりやすいため、この負担を少なくするために、普段の動作をちょっと変えてみると良いです。

1.立ちすわりの際のポイント

それは、イスなどへの立ちすわりの際、膝関節の内側同士をくっつけるようにして立ちすわりすることです。さらに、かかとをを15cmくらい離して、膝関節を外側から手で押さえるようにすると、さらに効果が大きくなります。

2.筋肉の強化

また、膝関節は初めに説明したように、脛骨の上に大腿骨が乗り、半月板で安定性を補助し、靭帯や筋肉でさらに安定性を強化しています。この要素の中で、筋肉が唯一強化しやすいものになるので、筋肉を強化することがもう一つ重要なことになります。

この強化方法、スクワットなどの筋トレを行うこともとても重要ですが、普段使われない筋肉を刺激して強化していくことも重要です。今までと同じ姿勢、アライメントで過ごしていると、悪い姿勢、アライメントの儒小田井の筋肉が強化されてしまい、場合によっては悪化させてしまう場合もありありますので注意が必要です。そのため、正しい姿勢、アライメントを意識してトレーニングを行ってください。

3.歩行時の工夫

例えば、O脚の人であれば、重心が外に逃げやすい状態になっているため、歩くとき、足部を一本の線の上を歩くように内に内に入れて歩くと、O脚を助長しやすいです。そのため、あまり足部を内に内に入れないように、足部を真っすぐ前に出すように歩くことが重要になります。このように歩くと、重心が膝関節に真っすぐ乗りやすく、O脚を助長しにくくなります。そうすると、普段から使っている筋肉の緊張度合いが変わり、普段使っていない筋肉を鍛えることができるようになります。
また、足の親指から重心が抜けるように歩くことを意識すると、重心が外に逃げにくくなりますので、是非やってみて下さい。

まとめ

このように、普段の生活を見直すことで負担を減らし、関節を守ることができます。ただし、今までの習慣を変えていくには、自分でかなり意識しないと難しいため、最初はどれか一つから始めてもらえればと思います。

他に、足元からアライメントを見直すこともいいかもしれません。

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この度は、ご縁を繋いでいただきありがとうございました。

ではでは。


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