エッセイ「米国と日本における、信仰による文化と無宗教に関する比較」
序章現代において、宗教は世界のあらゆる地域で決して小さくない影響を持つ。政教分離が採用されているか否かにかかわらず、政治的な関連も深い。また、国や諸団体のみならず、個人の生活様式にも密接に関わっている。キリスト教国家として最も分かりすい例が、アメリカである。カトリックから逃れてきた人々によって形成された清教徒(ピューリタン)の国では、その宗派の特徴が大きく現れた文化が形成された。アメリカがヨーロッパよりも商業的に成功しているのを、カルヴァンの予定説を基にした勤勉な労働を起因と