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日本のDXを成功させる

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最も大事な事を置き去りにしてきてしまったのにそれに気づいていない日本のDX(デジタルトランスフォーメーション)を真っ当に実行し、国際的にも競争力を高めていく企業改革をテーマとして…
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2023年3月の記事一覧

「ITガラパゴス:無知の壁・無知の罪」

「ITガラパゴス:無知の壁・無知の罪」

基本技術の完全空洞化「ITガラパゴスの日本」で書いたように、業務処理のコンピュータ化において、時差を克服する必要がなかった日本では、ノーマライズされたリレーショナルデータベースを中心としたオンラインリアルタイムで動作するソフトウェアを必要としなかったために、ビジネスプロセスリデザイン(BPR)、データモデリング、オブジェクト指向設計などは一過性のものとして関心から消えて行ってしまったこと。

また

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「ITガラパゴス:もう一つの要因」

「ITガラパゴス:もう一つの要因」

現場業務転写型でシステム化している日本では今もシステムエンジニアは現場業務部門の言いなりで、抵抗手段は「お金がかかります」「納期に間に合いません」「レスポンスが保証できません」など、非機能要件と言われることのみで、機能要件は「ユーザーさん決めてください」と職人に徹するような働き方をしている人が多いと思います。
受託事業をしているエンジニアならそれが仕事として割り切ることもできるでしょう。割り切って

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「CDOはその名の通りデジタル空間を司る」

「CDOはその名の通りデジタル空間を司る」

CDOの3つの主な役割ネットを検索してそれらしき説明がされている、インフォマティカのページが参考になりそうです。真っ当なことを書いてくれていますが、これを読んでどれだけの日本人が具体的に理解できるかは、かなり疑問があります。

デジタルによる企業価値の再創造

CDOには部門横断的なDXを牽引する役目が期待されています。これは部門単位のデジタル化ではなく、組織の構造や企業文化そのものをデジタルによ

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「日本のSEは最下層を抜け出して競争力を生み出そう」

「日本のSEは最下層を抜け出して競争力を生み出そう」

1980年代初頭までは日本も米国もコンピュータの活用においては鎬を削っていたと言えます。しかし、ハードウェアが大型機中心になってからは、特にソフトウェアにおいて米国に引き離され、今や全くその背中すら見えません。
コンピュータを動かす基本ソフトウェアにおいては、日本のコンピュータメーカーはIBMコンパチ(IBM互換)といい、アーキテクチャーを真似したので、その自覚はあったでしょう。

しかし、アプリ

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