Fabio・ファビオ

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イタリア映画祭2024年まとめ

今回の映画祭の次の映画を見ました 人生の最初の日・Il primo giorno della mia vita (監督とQ&Aあり) アモーレの最後の夜・L’ultima notte di Amore(監督とQ&Aあり) そう言ってたでしょ・Te l’avevo detto(監督とQ&Aあり) まだ明日がある・C’è ancora domani ヴォラーレ・Volare グローリア・Gloria(監督とQ&Aあり) 別の世界・Un mondo a parte もう一度

    • アモーレの最後の夜

      この映画の印象に残ったシーンは2つあります。 1つ目は、主人公が警察官であるにもかかわらず、月給が低いために中国マフィアから中国からイタリアに来た人をマフィアのトップに連れて行く仕事を受け、その報酬として5000ユーロを受け取る場面です。主人公は、マフィアが「違法なことはしない」と言っていたにもかかわらず、この仕事を受け入れるべきではありませんでした。 2つ目は、裏切った友人を殺さずにボコボコにしてマフィアのボスに連れて行ったことです。ボスは自分の品物を返して欲しいと言います

      • 人生の最初の日

        キリスト教的に、「自殺は罪だ」と決めつけて、悪いことだと認識させるのは本当にいいなのか。そこまで決意をするのにとてつもない勇気が必要です。彼らを有罪にするのではなく、理解をしてあげることは1番いいことだとPaolo Genovese監督は映画の後のインタビューに話しました。 今回のイタリア映画祭の中で自分にとって1番にお印象に残った映画は「人生の最初の日」です。自殺は重いテーマ、イタリアではタブーで話題に出しにくいテーマです。このテーマをどう向き合うのか。ハッピーエンドな映

        • 5月2日の映画

          別の世界 クスッと笑えるところ、美しいイタリアの自然が見れた。イタリアでスロースタートした大ヒット中の映画だとよくわかる。 意義ありなのは、先生同士んp付き合いぐらいです。 そう言ってたでしょう たくさんのストーリーが重なる未来のローマ。イタリアの映画業界ではSFの映画はほとんどない中で、2年連続のディストピアそしてどちらともローマが舞台です。キャストのなかでプーパの演じは素晴らしかった。芥川龍之介の「カッパ」との関連あり?(娘の気づき)

        イタリア映画祭2024年まとめ

          C’è ancora domani・まだ明日がある・5月1日

          モノクロ写真を多く見ていくと、モノクロ映画のビンテージ感がよく伝わります。 映画の初めのシーンからそのビンテージなモノクロには違和感はありましたが、過去からの映像というよりも現代も色彩の溢れすぎている映像を抑制そして感情を抑えた映像に暴力シーンもミュージカル風になっています。舞台はローマですが、戦後直後のナポリを舞台した「リラと私」という大ヒットして本を読んだ時にお強く思った「時代を生き抜く」の力強さを感じさせる。 現在のイタリアのfemmicidioを取り入れた題材、第二

          C’è ancora domani・まだ明日がある・5月1日

          イタリア映画祭に対する期待と実際の体験

          映画祭のウェブサイトについての不満: イタリア映画祭の情報を待ちわびていた私ですが、4月に立ち上がったばかりの公式サイトは、残念ながらモバイル対応がされていませんでした。スマートフォンでデスクトップ用のページを閲覧するのは非常に困難で、使用を諦めそうになりました。もしかすると、ウェブサイトの構築や更新を担当するチームやプログラマーが限られているのかもしれませんね。ぜひともサポートを申し出たいほどです。 映画のチケット購入体験: 今回、娘と二人で8本の映画を見ることにしま

          イタリア映画祭に対する期待と実際の体験

          イタリア映画祭2024・東京

          今年の映画祭に一番楽しみにしていること それは、ゲストです。 去年のQ&Aの仕組みに関して驚きと不満と悔しい気持ちでした。観客がマイクを持ってイタリア語でゲストに質問をするのも悪くないと思いました。けれども、多くの観客が聞きたいことを集計して、アナウンサーがそれをまとめて、通訳の方を通してゲストに伝える。レイヤーが多いかもしれません。 自分の勘違いだったかもしれませが、観客との距離感はだいぶ大きかったです。 去年うれしかったこと 僕の隣に座っていたかたと話しできたことです。

          イタリア映画祭2024・東京

          PHPの力:関西カンファレンス2024で感じたコミュニティの絆

          Ciao、関西でイタリア語講師をしているファビオです。2024年2月11日に開催された「PHPカンファレンス関西2024」のコアスタッフとして参加しました。 貢献したかった理由コロナ禍の長い影が世界を覆ったあの日々、私はイタリア語の教壇に立つ代わりに、スクリーン越しに生徒たちの顔を見つめていました。孤独と不安が交錯する時、私たちの橋渡し役となったのは、MoodleやGoogle Classroomといったデジタルツール。その背後には、見えないプログラマーたちの努力がありまし

          PHPの力:関西カンファレンス2024で感じたコミュニティの絆