アモーレの最後の夜

この映画の印象に残ったシーンは2つあります。
1つ目は、主人公が警察官であるにもかかわらず、月給が低いために中国マフィアから中国からイタリアに来た人をマフィアのトップに連れて行く仕事を受け、その報酬として5000ユーロを受け取る場面です。主人公は、マフィアが「違法なことはしない」と言っていたにもかかわらず、この仕事を受け入れるべきではありませんでした。
2つ目は、裏切った友人を殺さずにボコボコにしてマフィアのボスに連れて行ったことです。ボスは自分の品物を返して欲しいと言いますが、主人公はそれを自分の家族と殺された相棒の家族のために使用すると決めます。違法な品物を使用することは、警察官である主人公の倫理観に疑問を投げかけ、大きな違和感を覚えました。

この二つのシーンでは、主人公は「迷いと」いう気持ちを言葉にします「この仕事を受けますが違法的な行為はしない」と伝えるけれど、マフィアに唆されて仕方なく受けざる得ない。こと二つの精神的な状況が主人公の葛藤をよく表していると思う。2番目のシーンでは、行動や言葉に迷いは全くなく本人の倫理観に基づいた行動をするだけです。観客としては、それは「警察官としての自信がある」がやっと理解できる、または気づくと思います。

是非、映画館で見てください。

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