イタリア映画祭2024年まとめ


今回の映画祭の次の映画を見ました
 
人生の最初の日・Il primo giorno della mia vita (監督とQ&Aあり)
アモーレの最後の夜・L’ultima notte di Amore(監督とQ&Aあり)
そう言ってたでしょ・Te l’avevo detto(監督とQ&Aあり)
まだ明日がある・C’è ancora domani
ヴォラーレ・Volare
グローリア・Gloria(監督とQ&Aあり)
別の世界・Un mondo a parte
 
もう一度見たいのは「人生の最初の日」、「アモーレの最後の夜」、「グローリア」。
 
人生の最初の日 - Il primo giorno della mia vita
この映画では、自殺という重いテーマが扱われていますが、イタリアの宗教的背景に言及することなく、登場人物一人一人の心情に焦点を当てています。監督は、彼らがどのような理由で極端な選択をするに至ったのかを深掘りし、観客にその動機を理解させ、共感を誘います。同時に、「他に選択肢はなかったのだろうか」という疑問を投げかけ、多くの場合で命は救われ得るという希望を示唆します。特に、雨音が象徴的な効果を持っており、映画の重要なポイントになっているので注意深く耳を傾けてください。
 
アモーレの最後の夜 - L’ultima notte di Amore
この映画では、退職を数時間後に控えた警察官アモーレが、説得力のある中国マフィアやイタリアマフィアの中で際立っています。安い給料のために「裏仕事」をしている警察の暗部を描きつつ、家族を養うために奮闘する妻に対して頭が上がらないアモーレの人間ドラマが展開されます。彼は自らの道徳観を見つめ直し、成長していく様子が描かれており、映画のクライマックスは見逃せません。
 
グローリア - Gloria
この映画のストーリーはシンプルながらも、古典音楽と現代音楽の対比を通じて5人の主人公たちの物語が展開されます。1800年代のヴェネツィア近郊の孤児院での経済的困窮の中で、新教皇が訪問されることによって、慌てる院長と孤児院を出たい主人公たちとの対立が繰り広げられます。映像の美しさは特筆もので、映像監督がフェルメールのような光と色彩を追求したかのようです。
 
朝日の皆さん、本当にありがとうございます。単に映画を見るのではなく、イタリアから監督たちを招いてのQ&Aは私にとって勉強のためになる機会です。
来年もよろしくお願いします。

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