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コンサドーレ・ボランティアスタッフ(CVS)6月23日

前回の様子はこちら。
https://note.com/f_yoshihiro/n/n9b72da5229d3
このときから、一ケ月以上もチームはリーグ戦で勝てていません。チームにはマイナス要素が重なっていることもあり、苦しみながらやりくりしている監督やチーム・フロントスタッフにブーイングするつもりはないです。代わりに、勝てていないのだから拍手もせず、背中を向けてさっさと帰っていますが。

で、自分は“それぞれが、それぞれの立場で頑張れば、結果は必ず出る”と考えています。
チームとフロントは弱音が出そうなところをグッとこらえて頑張ってほしいですが、サポーターも掲示板等でチームへの不平不満や愚痴に個人攻撃をするよりは、コンサドーレの価値を高めるための行動をしていくことが肝要だと個人的には考えています。なぜならば、このチームはサポーターが手を差し伸べないとダメになると思うからで、試合を観る、パートナー企業のお店に行く・商品を買うほうが、廻り回ってチーム強化につながるはずです。
と、まあ、自分の思いのたけを最初に書いたうえで、本題に入ります。

今回の試合は『赤黒フェスタ』と称して10000人が無料招待です。自分は無料招待に応募せず、「まちのミライ・サポーティングスタッフ」コンサドーレ・ホームゲームボランティア(現在の正式名)に参加するほうを選びました。理由は
https://note.com/f_yoshihiro/n/n22278422ec13
のノートで書いたように、くじ運がないことと、チームはスタッフとしての参加を求めてくると判断してのことです。
なにしろ、無料招待の10000人を含めて大勢の来場者となることは予想できるし、無料招待に当選して、あるいは出演するゲスト目当てで、ほかいろいろの理由で、初めて観に来る人も少なくないでしょう。「先輩」というとおこがましいですが、自分のようにドームを知り尽くしている先輩サポーターがスタッフとしてそこかしこにいるほうが、ホスピタリティの向上、ひいてはコンサドーレの価値を高めることにつながるというものです。

午前9時40分ころにボランティア控室に入ると、まちのミライの担当者が準備を整えていたので、まずは挨拶。また、控室内には3月以来の再会となるボランティア参加者もいて
「あれからアウェイに行かれたんですか?」
「日帰りでヴェルディ戦に行きましたよ」
https://note.com/f_yoshihiro/n/nf484f7705a35
挨拶にしては特殊すぎる会話をしてから、ビブスやIDを身につけたり、タブレットの電源を入れて翻訳アプリを起動させたりと、自分も担務への準備を整えました。
10時に全体朝礼が始まり、前日までのチケット販売状況から入場者数予想、イベントのタイムスケジュールのほかに、縁日が有料となったこととか、地下の『ドーレくんひろば』の新アトラクションに、入場者への配布物の説明もありました。あ、顔ステッカーなどは自分たちも受け取りました。

無線のチェックをしてから、バケツを持って担当場所へ移動です。今回の担当はカテゴリー1のアウェイ側で、ゴールドシートが近くにあるし、値段が高くて見やすいこととか、関係者も多く出入りする場所です。
開場15分前に担当場所に着くと、自分はごみ袋を開ける作業を始めました。というのも、札幌ドームで使っているごみ袋は、コンサドーレのパートナー企業、バイオマスレジンホールディングスから提供された『ライスレジン』というもので、素材がバイオマスプラスチックで口が開けにくいので、あらかじめ開けておこうと思ったのです。それも控えめに10枚程度で、ごみ箱(リサイクルボックス)の横に積んで置きました。それから、プラカップは水漏れ対策で二枚重ねにする必要があるので、あらかじめ二枚重ねにした袋も用意しました。

画像左下のクリーム色がごみ袋の山

この光景自体、美観を損ねる部分はあると思います。かといって、美観を保つためにごみ袋を隠しておくと、いざ交換が必要となったときにもたつくことになり、ごみを捨てに来た人を待たせることになりかねません。実際に、ハーフタイムや試合終了後に交換が必要となったときに、袋を事前に開けておいたから交換作業が1分程度と短く済んだので、この判断は正解だったといえます。だから、見た目より実利で、ごみ袋が積まれることがこれからも繰り返されるでしょう。
どうか、事情をご理解していただければと思います。

ごみ袋を開けていたら11時になり、毎試合訪れる人から入場開始になりました。ですが、今回も屋外テラスにキッチンカーが並んでいるので、人の流れはそちらへ行きがちです。自分の担当場所は2箇所ある屋外テラスへの出入口の間だったことから、最初はやや手持ち無沙汰な感じでした。
入場開始から20分を過ぎると、気がつけば多くの人が行き交うようになり、お父さんやお母さんが幼子の手を引いて歩く姿を何度も見かけるようになりました。そんな子連れのお母さんから
「ドーレくんひろばにはどう行けばいいですか?」
と訊かれ、自分は
「ここをずっと歩いて、オーロラビジョンの裏側のエレベーターで行くといいですよ」
と即座に案内しました。アウェイ側からだと距離がありますが、導線は単純なので迷うことはないと思います。気になった方は次回以降に行ってみてください。

入場開始から時間が経過すればするほど、ドーム内に人は増えます。休憩時間(詳細な時間は記載しません)のあとから通路で立ち止まる人を何度も見かけるようになり、自分は「お座席分かりますか?」と尋ねて「わかりません」と返事が来たら、チケットを見て案内します。メインスタンドなのにバックスタンドやゴール裏のチケットを持っている人も入ってきて、その都度「オーロラビジョンのあたりです」「マリノスサポの横の黒い幕があるあたりです」と目印を説明していきます。後刻、ボランティア控室内では半券チェックの話で「ドーム内は方向感覚がなくなる」と言ったボランティア参加者がいて、自分も内心そう思いました。
こんなふうに、自分が「お座席分かりますか?」を繰り返している間、耳から入る無線は時に慌ただしく、のっぴきならない状況にもなっていました。

「体調不良のお客様がいますので車椅子の手配を」「医務室へ案内できますか」「なんとか」「案内しました」

「迷子の男の子がいます」「総合案内所へ」「お父さんが現れました」

「携帯を見つけたので総合案内所へ持っていきます」「持ち主から問い合わせがあったので行ってもらいました」

「ベビーカー置き場の空き状況を教えてください」「ホーム側はいっぱい」「アウェイ側は残り4」

会話だけピックアップしているので緊迫感も伴っていますけど、実際の無線のやり取り自体は落ち着いていました。
こうしてボランティア参加者同士で連携を取って、目の前の事案に対応していることを皆さんには知っていただきたいと思います。ただ、今回のように無線でのやり取りが多かった担務は珍しいほうで、10分や20分も無線が流れてこないことがザラだということも付け加えておきます。

無線で流れてこない事案では、飲みこぼし対応がありました。自分は座席案内に対応中だったため、2人で飲みこぼし対応に向かうことはできず、ペアを組むボランティア参加者が1人でバケツと新聞紙を持って発生場所へ向かいました。対処を終えて戻ってきたら「酔いそうだった」と苦笑いしていましたけどね。
ほか、自分が入場者から訊かれたこととしては
「シャトルバスの運行はしているのですか?」
「展望台に上ることはできますか?」
というのがありました。どちらも、コロナ禍と相前後して取りやめています。こういうことを訊いてきたあたり、4~5年ぶりに試合観戦に訪れた人なのかもしれないと推測しました。
それにしても、なぜ展望台営業をやめてしまったんですかねぇ・・・。シャトルバスの運行が運転手不足でできないだけに、退場時の混雑分散化にも有効と思うのですが。

試合が始まっても入場する人が引きも切らないので、開始10分くらいまで座席案内を続け、指示があってから休憩に入りました。
コンサドーレ・ホームゲームボランティアの募集要項でスタンドで観戦ができると記載があるので、参加者の全員が控室に戻ることはありませんが、

https://machinomirai.co.jp/news/170/
自分は毎回、控室に戻ってコーヒーを飲みながらDAZNで試合観戦です。そのときは天井のスピーカーから「ゴール!」と流れるのを期待するのですが、いつまでも聞こえてきません。タブレット内の画像ではシュートが決まりそうなのに、次の瞬間にGKに止められて、ため息。

前半40分に控室を出て担当場所に戻り、ごみ袋を交換しました。普段でもハーフタイムにごみを捨てる人が多いことに加えて、入場者数が多いからカラに近い状態にしておこうと思ってのことです。このときに、あらかじめ開けておいたごみ袋を使ったので、前半ロスタイムまでに交換作業を終わらせられました。
ところが、ハーフタイムでごみを捨てる人は、少なめ。なぜかは分かりませんが、殺到するというほどではありません。一方で、入場者数が多いということはごみの分別に慣れていない人も大勢だということで、表示を見て右へ行ったり左へ行ったりと戸惑う様子が散見されました。何度も来ているサポーターであっても、ペットボトルの捨て方には戸惑っていて、自分やボランティア参加者が「ペットボトルは専用ケースに」と案内することもしばしばありました。

「こりゃ、試合後が混みそうですよ」
とペアを組むボランティア参加者と話し、後半が始まったのでまた休憩です。
後半も控室に戻っての休憩です。イエローカードが出ずにVARでPKの判定になるって腑に落ちないと思っていると、天井から「ただ今の得点は横浜Fマリノス・・・」のアナウンスが流れ、画面でもPKが決められて「あ~あ」と声がもれました。

後半35分過ぎに控室を出て、担当するごみ箱のごみ袋はロスタイムに入る前にほぼ全部取り替えました。理由はいうまでもなく、試合終了後が混雑するからカラにしておくためです。
ロスタイムに入ると混雑を避けるために先に退場する人が出てくるので、自分は分別の声掛けをしながら、空いているごみ箱への誘導もしました。観客席に通じる通路から一番最初に目に留まるごみ箱に集まる傾向があるため、混雑に差が出てしまうのです。
そして気がつけば、試合が終わっていました。退場する人が一気に増え、担当する2箇所のごみ箱(リサイクルボックス)の前にも人だかりができました。分別の声掛けをしつつ、ごみ箱内がいっぱいになる前に早めにごみ袋を交換しました。

それと、作業中に訊かれたことは
「地下鉄福住駅へ行くにはどっちですか?」
がありました。すかさず自分は
「あちらの出口からが近いです」
と案内しました。このときに、北ゲートとは言いませんでした。別に言ってもいいのでしょうけど、上記でドーム内では方向感覚がなくなると書いたように、自分に尋ねてきた時点で「北」も「南」も分からなくなっているのです。それより、今ここから右と左のどちらへ歩けばいいのか、を案内するほうが理にかなっています。

試合終了から15分を過ぎると、アウェイ側を行き交う人は少なくなり、ごみを捨てる人もほぼいなくなりました。
無線で「アウェイ側は撤収します。応援が必要な場所があれば知らせてください」と伝えると、ホーム側担当のボランティア参加者から「ごみがあふれているので、お願いします」と要請があったので、そのまま横移動してホーム側のごみ袋交換作業を手伝いました。手伝いましたが、ホーム側も行き交う人は少なくなっていたので5分程度で片付き、出口へ向かう人の流れに逆らいながら控室に戻りました。

終礼では、まちのミライの担当者が
「負けました・・・。勝ったなら疲れも吹き飛ぶんですがね・・・」
と、申し訳なさそうな表情をしていました。ボランティアの運営に勝敗は関係ないといっても、勝ったときと負けたときの雰囲気は大きく違います。だって、ビブスを脱げばコンサドーレサポーターであり、皆さんと一緒ですから。
終礼ではアンケートへの記入のほかに、ボランティア募集に関することや、今後の予定の話があって解散となりました。

さて、次のホームゲームは一サポーターとして試合観戦をします。というのも、自分はクラブコンサドーレ会員であるほかに、コンサドーレ持株会会員でもあり、無料招待券が毎年2枚届きます。持株会の無料招待券は転売や譲渡が禁止となっているので、自分自身の観戦のために使うことになります。なので、そのうちの1枚を次の試合で使うことにしました。
チームにはコンサドーレの価値を自ら下げるような試合をしないでほしいし、価値ある勝ちを次こそ期待します。

(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

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