見出し画像

美術館に行くときにおすすめのバッグ・持ち物・コーディネイト集

こんにちは。ミュージアム部のなりちゃんです。芸術の秋を楽しもう!ということで、美術館へ行くときにおすすめのバッグ・持ち物・コーディネイトなどをまとめてご紹介します。初めての方もベテランさんも、準備まで楽しんで、ミュージアムを満喫しましょう!

美術館の展示室内が肌寒いのは、作品保護のため

画像1

Jan van Eyck, The Arnolfini Portrait, 1434, National Gallery, London
ファン・エイクの名作も「板」に描かれたもの。保存環境に配慮が必要。

さて、美術館や博物館の展示室内は、すこし肌寒く感じることもありますよね。季節により外との寒暖差を感じると、鑑賞に集中しにくいことも……。具体的には、温度20~22℃・湿度50~55%の一定の湿温度に保たれています。これは国際標準の作品保存のため。ヨーロッパからの絵画作品などを貸出・展示するための必要な基準値になるので、とくに西洋美術系のミュージアムではこの値に設定されています。そのため、展示室の隅でときどき見かけるあの機械(自記温湿度記録計)で、1週間分の湿度と温度を記録しています。

たとえば上掲《アルノルフィーニ夫妻の肖像画》のような板に描かれたパネル絵は、室内中の水分量が変われば板が変形してしまうおそれが。「有形のアートをこの先も守っていくため」「いつかあの名作の念願の来日をかなえるため」と思えば、美術優先のすこし肌寒い温度も、それなら仕方ないかな!と思えてきませんか?

美術館に行くときのおすすめコーディネイト3選

そんな展示室内の気温は、4月下旬や10月頃などの最高気温が同じ21℃前後。寒暖差のある春や秋の装いをイメージするとちょうどよさそうです。ここでは、フェリシモミュージアム部が妄想たっぷりにセレクトする、美術館に着ていきたいおすすめコーディネイトを紹介します。

【おすすめコーデ】イマジネーションが広がる白のワンピースをはおって

画像2

風合い豊かなコットンとリネンを混紡した、ヴィンテージライクなオフ白のワンピースは、油彩画家のアトリエスモックをイメージさせるような雰囲気ある一枚。うまくワードローブに溶け込みながら、どこかこだわりや個性を感じさせてくれます。洗いざらしでもサマになるから、いつものコーデにばさっとはおりたくなります。
余談ですが、フィリップ・カウフマン監督のフランス映画『存在の耐えられない軽さ』に、画家サビーナがアトリエスモックを色っぽく着こなすシーンが。未見の方はぜひ。

avec moi スモックギャザーワンピース〈オフホワイト〉

【おすすめコーデ】フランスのヴィンテージ柄と透け感でコケットに

画像3

美術館へ出かけるおめかし気分と、シックな秋ムードを両立させるなら、スモーキーなヴィンテージパターンのマキシワンピースに袖を通して。薄手の軽やかなコットンライク素材は脱いでもかさばらず、展示室での温度調節にもおあつらえ向きです。揺れて透けるすそのひらめきに、淑女気分を楽しみながら、西洋絵画の肖像画の装いのどこかに、似た色柄が描かれてはいないかと、つい作品の中を注意深く探してしまいそう。動きやすさも大事だけれど、こんな小さな遊び心が、鑑賞体験をより思い出深いものにしてくれそうです。

MEDE19F ヴィンテージパターンプリント 羽織りワンピース〈ブラック〉

【おすすめコーデ】着るバッグを重ねれば、手ぶらで作品鑑賞がかなう

画像5

「待望の本命展覧会に本気でのぞみたい!」「とにかく作品鑑賞に集中したい!」という方には「着るバッグ」をレコメンド。スマホ、チケット、お金、カメラ、文庫本、ハンカチ、エコバッグ……。持ち物は全部ポケットにインして美術館へ。手ぶらで街へ向かうのって、なんだかこなれた感じだし、身軽で気持ちいいですよね。屋外で複数会場をめぐるような芸術祭にもきっとぴったりです。会場間をレンタサイクルや公共交通機関で移動するときにも、マップとペットボトルをポケットに入れて、便利に活躍しそう。

絶妙な素材選びとこだわりシルエットなので、フィッシングベスト風にならずおしゃれにプラスできる人気アイテムです。

UP.de 着られるバッグで身軽にお出かけ マルチポケットベスト

画像8

色ちがいの新作も!秋冬にはコートのインに重ねるコーデもかわいいです。

UP.de 手ぶらがうれしい ポケットいっぱいベスト

【おすすめアイテム】指先までアート気分を楽しむ「アートネイルシール」

ネイルシールなら、季節を問わずにアートの世界を楽しめます。フェリシモで現在発売しているアートモチーフのネイルシールは、黄金の画家として知られる「グスタフ・クリムト」、睡蓮の画家「クロード・モネ」、花の画家「ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ」の3種類。
大人気のネイリスト・大森莉紗さんが、美術世界から着想を得て極細筆で描く精緻なデザインと、金銀の繊細なきらめきを指先にまとうことができます。

そのほか、美術館へのよそおいで気を付けると素敵なこと

コツコツと靴音の響いてしまうヒール、動くたびにジャラジャラと音がするアクセサリー、強く香りすぎる香水などは避けたいところ。虫害防止のため、生花持ち込みNGのところも多いようです。日傘や傘はエントランスのコイン傘立てや、クロークでも預かってもらえます。

鑑賞に夢中になって、背中側で作品にぶつかったりする万一の事故を避けるため、リュックは避けた方が無難。リュックで出向いた際には、からだの前で抱えて持つか、コインロッカーを利用するのがグッドマナーです。

ほかの来訪者や作品へのラブ&リスペクトを忘れず、楽しくお出かけしたいですね。今の時期は、マスクを忘れず、日時指定予約制・検温・手指消毒・入場制限など、各館の実施する感染拡大防止ガイドラインに沿ってお出かけください。

美術館に行くときにベストなバッグができました

画像7

美術館に行くときのバッグ、どうするか迷いませんか?「身軽に出かけたい」「でもグッズやチラシを持って帰りたい」「せっかくのお出かけだし、すこしお洒落したいな」。そんな気持ちをかなえるバッグセットを、ミュージアム部が企画しました!これがあれば、鑑賞もお買い物もまるっと楽しめること間違いなしです。

画像7

コンパクトなショルダーウォレットは、美術館に持っていきたいアイテムを整理して収納するのにぴったりの仕様。

画像7

背面には、エコバッグがセットされています。鑑賞後のもうひとつのお楽しみ、ミュージアムショップでのお買い物に大活躍。保管したい展示の作品目録やリーフレットも、折らずに持ち帰れます。展示室ではおっていた薄手の上着などを入れても◎。

鑑賞に夢中になって、背中側で作品にぶつかったりする万一の事故を避けるため、リュックはNGのことが多いのでお気を付けくださいね(からだの前で抱えて持つか、コインロッカーの利用を)。

美術館に行くときのおすすめの持ちものリスト

美術館や博物館を訪れるときに「なくてもいいけれど、あったら便利!」なアイテムもご紹介します。

はおりもの:
コーディネイトで紹介したような、展示室内の気温に適したはおりものがあるとからだを冷やさず快適に過ごせます。大判ストールやスカーフをうまくまとうのも素敵です。
コインロッカー用の硬貨:
コインロッカーを利用する方は、両替機がないこともあるので、100円玉を持っておくと安心。
ミュージアムグッズ購入用のおこづかい:
企画展の特設ミュージアムショップは、再入場できない有料ゾーンの内側に設置されている場合も。コインロッカーにお財布を忘れて「グッズが買えなかった!」と後悔しないように、現金を持って入場するのが安心です。
入場料が優待・割引になるアプリやカード:
美術館割引アプリ「ミューぽん」や各種クーポン、館によって持っているだけで優待価格で入場できるクレジットカードなどを活用するとお得に入場できることも。学生の方は学生証を忘れず持っていきましょう。
ノート&えんぴつ:
シャープペンシルは芯が折れて飛んでしまったり、ボールペンはインクが飛び散ったり、先端の金属部分が作品に当たったり……。作品を汚損してしまうおそれがあるため、使用禁止となっています。監視員の方にお願いすると、えんぴつを貸してくれるところも。(そういえば、あの小さい簡易えんぴつの正式名称は、「ペグシル」というそうです)
目薬:
ついつい作品鑑賞に夢中になって、目が疲れた時に一滴さしてリフレッシュ。こちらも展示室内での使用は控えてくださいね。
インソール&着圧ソックス:
立ちっぱなしでたくさんの刺激に触れる日は、展示を見終わってから疲れに気がついたりしますよね。脚のお疲れやむくみを対策できるグッズは、仕込んでおくと翌日に響きにくいお助けアイテムです。
単眼鏡の代わりにスマホ:
写真撮影OKの展示では、単眼鏡の代わりに、簡易的にスマホカメラのズーム機能を使うと、肉眼では観察しづらい箇所も寄りで見ることができます。人物の顔などの気になる細部表現や絵の具のマチエールまでじっくり味わえば、ますます豊かな鑑賞体験になるかも。
※混雑状況を見て周囲に配慮しつつ、マナーモードでお試しくださいね。

ミュージアムでのアート鑑賞を楽しもう

やっぱり、ミュージアムでの作品鑑賞は特別な体験。楽しく準備して、ミュージアムをたっぷり満喫したいですね。どの美術館に行こうか迷ったら、部員のミュージアムレポートも参考にしてくださったらうれしいです。


この記事が参加している募集

習慣にしていること

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?