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2023年度の読書総括

社命を受け広島に異動して明日で丸1年になります。大学時代を過ごした大阪、昨年まで社会人生活を過ごした東京では、音楽ライブやお笑いライブに足繫く通っていたため、その面では少し物足りなさを感じながらも、日々楽しく過ごし、日々ブクブク太っていっています。

この読書備忘録も気が付くと早4年に。たまに過去記事のタイトル一覧をサラサラ流し読みしながら、「この本、いま読み返すとまた気付きがありそうかも…。」みたいな反芻をしています。自身のアーカイブ化が人生の一つのテーマ。2024年度もちゃんと継続していきます。


■ビジネス書類

1)コーポレート・トランスフォーメーション(冨山和彦)★★☆☆☆

2)芸能界誕生(戸部田誠)★☆☆☆☆

3)データ分析の力 因果関係に迫る思考法(伊藤公一朗)★★★☆☆

4)認知バイアス 心に潜むふしぎな働き(鈴木宏昭)★☆☆☆☆

5)不老不死の研究(堀江貴文/予防医療普及協会)★★★★★

6)決算書の比較図鑑(矢部謙介)★★★★☆

7)原因と結果の経済学(中室牧子/津川友介)★☆☆☆☆

8)歴史思考(深井龍之介)★☆☆☆☆

9)防災アプリ特務機関NERV(川口穣)★★★☆☆

10)ビジネス教養としての半導体(高乗正行)★☆☆☆☆

11)日本のシン富裕層(大森健史)★☆☆☆☆

12)農業新時代(川内イオ)★☆☆☆☆

13)農業消滅(鈴木宣弘)★★★☆☆

14)きみのお金は誰のため(田内学)★★★☆☆

15)文化資本の経営(福原義春)☆☆☆☆☆

16)USJを劇的に変えた、たった1つの考え方(森岡毅)★★★★★

17)魚ビジネス(ながさか一生)★☆☆☆☆

18)最高の結果を出すKPIマネジメント(中尾隆一郎)★★★☆☆


複利の効いてくる能力や知識は早めに身に着けるに限るというのが、社会人になってから恥ずかしながら気付いたとても重要なことでした。人生の先輩方が学生だった頃の私に対して「勉強しないと将来大変よ。」という超フンワリした説教を垂れてきていたのも、今思い返すとこのことを言いたかったのかなと思いを馳せます(いや、だとしたら言葉足らず過ぎですね。ちゃんと勉強してください)。

複利の効く知識は色々ありますが(生物・物理とか特に)、戦略を早い段階で体系的に学ぶことも人生の積分値を指数関数的に大きくするのに重要だと思います。『戦略的思考とは何か(岡崎久彦)』にも記載がありましたが、体系的に国防や戦略について学ぶ機会が、他国と比べて異様に少ないのが日本という国です。意識的に自ら取りにいかないと知識を得られない現状は、国の強度から考えても良い状態では明らかに言えないですよね。
プログラミングの必修化とかよりも、まずはこういった内部プロセスみたいな能力を向上させることが、他の全ての学習効率・深度に繋がり、イニシャルコストもランニングコストも圧倒的に抑えられるというものです。


■教養書類

19)記憶喪失になったぼくが見た世界(坪倉優介)★☆☆☆☆

20)人口論(マルサス)★★★★☆

21)人類の起源(篠田謙一)★★☆☆☆

22)普遍生物学(金子邦彦)★☆☆☆☆

23)エントロピーと秩序 熱力学第二法則への招待(ピーター・W・アトキンス)★★☆☆☆

24)「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済(小川さやか)★☆☆☆☆

25)相分離生物学の冒険(白木賢太郎)★☆☆☆☆

26)〈責任〉の生成ー中動態と当事者研究(國分功一郎/熊谷晋一郎)★★☆☆☆

27)言語の本質(今井むつみ/秋田喜美)★★☆☆☆

28)Newton別冊 微分と積分(NEWTON PRESS)★★☆☆☆

29)Humankind 希望の歴史 上(ルトガー・ブレグマン)★★★☆☆

30)Humankind 希望の歴史 下(ルトガー・ブレグマン)★★★☆☆

31)龍樹(中村元)★☆☆☆☆

32)〈あいだ〉を開く(木岡伸夫)★★☆☆☆

33)「うまい!」の科学(髙橋貴洋)★☆☆☆☆

34)「おいしさ」の錯覚(チャールズ・スペンス)★★★★☆

35)食の歴史(ジャック・アタリ)★★★☆☆

36)図解入門TCP/IP(みやたひろし)★★☆☆☆

37)銃・病原菌・鉄(上)(ジャレド・ダイアモンド)★★★☆☆

38)銃・病原菌・鉄(下)(ジャレド・ダイアモンド)★★☆☆☆

39)世界で最初に飢えるのは日本(鈴木宣弘)★★★★☆

40)セーフティネットと集団(玄田有史)★☆☆☆☆

41)情景ポートレートの撮り方(高橋伸哉)★★★★☆

42)実験の民主主義(宇野重規)★☆☆☆☆

43)戦略的思考とは何か(岡崎久彦)★★☆☆☆

44)世界システム論講義(川北稔)★★☆☆☆


写真が2年ほど前から新たな趣味に加わりました。先何十年も続けられるような予感はしており、良い趣味が見つかったと嬉しく思っています。去年の夏には体系的に学んでみようと、短い期間ですが2ヶ月ほど実際にカメラでご飯を食べているかたから指導を受けたりもしました。

特に屋外での撮影は、スポーツにも通ずるような意識すべきたくさんの変数があるということの気付きが何よりも衝撃的でした。
どんなストーリーを表現するために、どの情報をノイズとして扱い差し引き、どの情報のプライオリティを上げるか。それを実現するためにコントローラブルな変数をどうすべきか(撮影のポジション・撮影の時間帯・カメラの設定…etc)、アンコントローラブルな変数・定数にどう対処するか(被写体の意識・周囲の雑踏…)、みたいなサイクルを超高速で永遠に回し続けているようです。
プロ凄すぎます。特に意識せずとも自転車に乗れるような、あの感覚と同じレベルで身体に染み込むまで、私も日々精進です。


数えてみると4年間で197冊の本を読んでいるようです。2024年度は早々に200冊を突破することになります。
2023年度に目標設定した50冊には残念ながら届かず、44冊で着地してしまいました。通勤時に読書するという習慣化に成功した東京時代とは違い、広島に来てからはほぼ徒歩通勤に変わってしまったのが要因のようです。
2024年度も40冊は必読するよう計画的に、興味の赴くままに行動していきます。あともう少し記事も書いていきたいです。年1本はあまりに酷過ぎました。

あぁ、本棚に空きスペースがない…。住宅メーカーのCMでよくある「パパ、書斎が欲しいんだって。」みたいなのを、「そんなに本なんか読むかよ。いきがるな。」と思いながら見ていましたが、私も書斎ほしいです。メンタリストのDaigoのYouTubeの背景に置いてあるみたいなデカ本棚と、それが置ける家が欲しいです…。

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