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【文章お悩み相談】自分の書いた文章を磨く方法。

『誤字脱字が多い自分に、書く仕事ができるのか?と思い行動できません』

以前、メルマガ読者の方から、こんな相談がありました。

先日からいろいろなお悩み相談にお答えしています。

1)相手に興味をもってもらう表現の仕方はどうすればいいのか
相手に興味を持ってもらえる表現とは。
2)未経験からどのようにお仕事に繋げていくのか
【ガツガツ売り込まなくても大丈夫】営業しなくても勝手に「書く仕事」が入ってくる仕組み作り
3)ライターとして自分の強みをどう見つけていったらよいか悩んでいる
強みの見つけ方(1)
4)原稿をダメ出しされる=人格否定されると捉えてしまい、チャレンジする勇気がない
5)誤字脱字が多い自分に、書く仕事ができるのか?と思い行動できない
6)仕事にすると書くことが嫌いになることはないのか。こんな事を考えてしまうなら、ライターには向いていない?

今回の記事では、(5)の「誤字脱字が多い自分に、書く仕事ができるのか?と思い行動できない」にお答えします。

このお悩みを読んでまず思ったのが、誤字脱字くらいなら、そんなに気にすることはない、ということでした。書く仕事をしたいなら、それよりも何を書くか、内容を気にした方がいいかもしれません。


今は、Googleドキュメントで文章を書けば、簡単な誤字脱字くらいだったら修正の提案をしてくれます。もし自分一人で誤字脱字はなくせない、不安だと思うなら、誰かに読んでもらうという方法もあります。何人かの目を通して原稿を読めば、それだけ誤字脱字は減ると思う(でも、それすらもすり抜けるのが、誤字脱字というものでもある)。

一人で頑張らなくても、誤字脱字を減らす方法は、いくらでもあるのです。

ブログの場合は、自分で書いて自分で公開してそれで完結することが多いけれど、そもそも商業ライターとして書く文章は、一人で完結するものではありません。

私がブックライティングをした書籍の場合は、当然インタビューをさせてもらった著者が確認のために読むし、編集者も読むし、さらに校閲さんも確認してくれる。私以外に最低3人がチェックしています。

その作業をすることで、誤字脱字はもちろんのこと、表現の善し悪し、構成についても、いろいろな人の意見をもらえる。元となる原稿は私が書くけれど、それからもいろんな人の手が入って、磨かれて磨かれて、磨き上げられた文章がようやく本となって世に出るのです。


決して、ライターが一人で書いているわけではない。だから、誤字脱字が多い自分と悩むなら、最大限なくす努力をした上で、まだやれることはたくさんあるんじゃないかなと思ったのでした。

仕事として書く場合、作業は一人で完結することはないのだから、一人で全ての責任を抱え込むこともなんじゃないかなとも考えています。連帯責任と
いうか。

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それで、紙媒体で仕事をする場合、たいてい編集者がいて、文章のチェックをしてもらえるけれど、Web媒体で仕事を始めたとき、編集者の役割を果たせる人がいないことも多かったんです。

クライアントは、私の書いた文章を読むには読むけれど、編集者ではないので、当然ブラッシュアップはされないし、なんなら誤字脱字もすり抜け、そのまま載ってしまうこともありました(今は、Web媒体にも編集者がつくことは増えたけれど、当時はまだまだ少なかった)。


編集者の校正がない原稿を公開するなんて、スッピンのまま出かけるようなもので、めちゃくちゃ恥ずかしい…みたいな感覚が私にはあります。

編集者が原稿を読んで指摘してくれることでやっと、それなりの文章に磨き上げられるわけで、スッピンには自信がなくたって、メイクをしてキレイにしてもらえたら自信も生まれるし、顔を上げて外を歩けるのと同じ。


ライター仕事から派生して、編集の仕事もいろいろするようになって気が付いたことですが、ライターが最初に書いた生の原稿は、まだ世に出せる状態ではありません。

私たちがふだん目にしているプロが書いた文章は、おそらく編集者の手が入り、何回も直して、削って、ときに順番を入れ替えて、磨いて磨いて磨き上げられた文章が大半ではないかと思います。


だから、誤字脱字はない方がいいけど、磨き上げられる過程でだいたいはなくせるし、書く仕事をしたいなら、それよりももっと大事なのが、何を書けるかじゃないかなと思ったのでした。

でも、やはり誤字脱字はない方がいいから、どうしたらいいかというと、自分の中に「編集者の視点」を育てるといいと私は考えています。

(自分の中に)編集者がいれば、その人に指摘をしてもらって、文章を直していくことができます。そうすれば、編集者がチェックしてくれたときのような文章になります(理屈では)。

では、編集者の視点を育てるにはどうしたらいいかというと、それはやはり編集者に添削してもらうしかないのかなと私は思っています。

自分の原稿に朱を入れてもらって、「なるほど編集者は、そういう視点で文章を読むのか!」というのを学ぶ。いろんな文章、いろんなパターンの修正、朱入れを見ることで、少しずつその視点が育つ。

私はそうやって身に付けてきたから、それ以外の方法が分からないのですが。

あとは、他の人が書いた原稿に朱を入れられているのを見るのもいい。でも自分の原稿に朱を入れられるのが、何よりもガツンと効く。

私の主宰するオンラインサロンには通常プランの他に、「添削プラン」があります。これを半年以上受けてくれている方から、こんな感想をもらいました!

じんわりじんわり添削の効果を感じられるようになりました。続けてきてよかったです!過去の原稿にコメントいただいた内容が、私の中に蓄積してきたのか、取材をするときに「江角さんだったらどんなことを疑問に思われるかな?」と考えたりします。

「江角さんだったらどんなことを疑問に思われるかな?」と思えるようになる、それが編集者の視点が育っていることになるのかなぁと思いました。この方が書く文章も、確実に変わってきているのを私も実感しています。

後日、

江角さんに添削してもらった記事のPVがなんと7万PVにもなっていました!タイトルも引きが強かったのではないかと思っています。江角さん、ありがとうございます!!

という、なんともしい連絡がありました。

そんなわけで、編集者の視点が育つと、何が良いかというと

・自分で自分の文章がある程度直せるようになる
・客観的に物事を捉えられるようになる

こと。

これらはいい文章を書く上で書かせない要素じゃないかなぁと思う。

京都ライター塾でも、毎回課題を添削しています。添削を受けると、どんな気付きがあるのか? 受講生のレポ記事が届いたので、ぜひチェックしてみてください!

(添削を通して)自分が全く気がつかなかったことを、教えてもらえた。文章を書くうえで、一番自分の弱いところと、自分が一番必要なことをぎゅっと濃縮して学ぶことができた。

きむらかずよさん

記事を添削していただいて感じたことは、まずは俯瞰して物事をみることが出来ていなかったということ。自分が書いたものに対して距離を持って見つめることの難しさを感じました。文章を書いたり、記事を仕上げることに夢中になり過ぎるあまり、全体が見えていなかったことに自分でも驚きでした。

ベルさん

読者目線に立つ客観性を忘れずに、書かなければならない。掲載を考える媒体の読者の立場を忘れずに、執筆をすること。それを改めて、肝に銘じなければならない。

林香緒里さん

京都ライター塾で企画の立て方を学んでから「企画を立てる」「メディアやクライアントに提案する」という工程がとても楽しくなりました。

アマンダさん

添削は、いつもドキドキ。そして自分の拙さに恥ずかしくもなるのですが、それ以上に毎回多くの学びがあるので本当にありがたいです。自分では気付けない視点を教えてもらえるのでハッとすることも多々あり。

Luca.さん

私が京都ライター塾アドバンスコースに入った目的をおさらいすると。プロのライターである江角悠子さんに、とことん自分の文章を添削してもらうことでした。もっと深掘りすると、web媒体で、自分の文章は読者に届く文章になっているか?を第3者に見てもらいたかったんです。

ぼぶだぼぶお(yoko)さん

※この記事は、過去に配信したメルマガを元に編集、投稿しています。

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