ライターとしての専門分野はありますか?強みの見つけ方(1)
ライターになったとき、あなたの得意分野は?専門はなに?とよく聞かれた。
当時、特に強みもなくて、得意な分野もない、ただの29才だったので、答えに困った。
そのときは、京都のガイドブックの原稿を書く仕事から始めていたので、私のまわりでは、グルメ情報に強いライターさんが重宝されていた。
などなど。
私は依頼があれば、何でも頑張って書きます!という新人だったけど、「何でも書きます」とは、裏を返せば「何も書けない」ともいえるわけで、ライターになっても3〜4年くらいは、「強みはこれ!」とも言えず、それがずっとコンプレックスだった。
でも、来た仕事、来た仕事を全力でやっていると、あるとき雑貨店の記事を書いたときに、よく褒めてもらえることに気が付いた。
雑誌や書籍で雑貨特集があると、「江角さんにやってもらいたい」と依頼がある。
それで私は、「雑貨に関することを書くのは、上手いのかもしれない」と思った。目の肥えた編集者さんがそうやって指名してくださるのだから、そうなのだろう。
そのとき、自分では分かっていなかったけど、そんな風に誰かに自分の強みを見つけてもらうこともあるのだなと思った。
強みは、人に指摘されて初めて気付くこともある。
今でこそ自分の強みと思えるようになった「書く技術」に関しても、人に指摘してもらって初めて気が付いた。
書くことなんて、私にとっては当たり前すぎて、息を吐くようにしていることだったので、 「私ごときができることなんて、誰でもできるはず」と思っていた。
そのとき私のまわりにいたのもライターさんばかりだったので、書けて当然の人ばかり。なので、もっともっと上手く書けるようにならないと!と、いつも焦っていた。
でも、あるときコンサルの先生に、私が教えてもらう側なのに、逆に「ブログの書き方を教えてほしい」と言われて初めて、私が人に何かを教えられることがあるのか?と驚いた。同時に「え、ブログを書けない人がいる?」とも気が付いた。
今でこそ、大学の非常勤講師をしたり、京都ライター塾を主宰したりして
いるが、その先生に「書くことは一つの技術。すごいことですよ」と指摘してもらって、初めて「そうなのか!」と思ったのだった。
京都ライター塾を始めるときもコーチングの先生は、「実践的な書く技術と、これまでの江角さんのライター経験を詰め込んだ講座なのだから、30万円以上に設定してもいいと思う」と言ってくれた。
けれど、そんな高額な設定は怖すぎて、そのときの私には無理だった。でも、それほどに価値のあることなのか?と思ってびっくりした。
そんなわけで、強みは自分で見つけられないなら、人に見つけてもらうと良いのだと思う。
あなたがよく「それ教えて」と言われることはないだろうか。
当たり前にしてるだけなのに「すごいね」と褒められること。
この程度のことで褒められるなんて、誰でもできるよ、と思うようなこと。
たぶんそれが強みなんだと思う。当たり前すぎて、気が付かないかもしれないが。
そんな分かりやすい技術じゃなくても、人の話を聞くのが好きとか、服のコーディネートをするのが楽しいとか、計算が好きとか。
そういえば、知り合いのライターさんは、あんこ好きが高じて、あんこライターとして活躍する人もいるし、パンダ好きが高じてパンダライターになった人もいる(ついにはパンダ本も出版した)。
そういう「好き」も十分に「強み」なのだと思う。
え、こんなことでお金を貰っても良いんだろーか?と思うようなことが、意外と強み。
自分が「苦」じゃなくできること。
できて当然と思っていること。
こんな簡単なことが、なぜできないのか?
意味が分からないようなこと。
そういうようなことを自分で「強み」と認識できることで、より活かせるようになるような気がしている。
無意識にあるんじゃなくて、自分で意識できて、気付くことで初めて「強み」になる。
でも、「特に誰からも褒められない」「何も褒められたことはない」という方には、また次回の記事で「強みの見つけ方」をお伝えします。
追記)公開しました!
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