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コロナショックによる採用の明暗ー優秀人材を手放す企業と採用が加速する企業の違いー

こんにちは、HeaRの半田(@HeaR_handa)です。

新型コロナウイルスの感染拡大が世界の経済・金融情勢を揺さぶっており、
各所で「リーマンショックレベル」といったワードも聞かれます

では、リーマンショックレベルの不景気が起きたら、企業や採用の市場はどのように変化するのでしょうか。

今回は、コロナウイルスが企業や採用に及ぼす影響や、コロナウイルス下でも優秀な人材を獲得できる方法をお伝えします。

コロナウイルスによって今なにが起きているのか

①リーマンショック並みの不景気

先日の東京株式市場は全面安の展開となり、日経平均株価は取り引き開始直後に2019年1月以来、およそ1年2か月ぶりに2万円を下回りました。

株価が急落したのは、新型コロナウイルスの感染がアジアのほかアメリカやヨーロッパなどでも拡大し、世界全体で感染者が10万人を超えるなど世界経済に深刻な影響が及ぶという懸念が強まったためです。

加えて外国為替市場では、ドルを売る動きが強まって3年4か月ぶりに一時1ドル=103円台まで円高ドル安が進み、輸出関連企業の業績が落ち込むのではないかという警戒感が売り注文に拍車をかけています。

主要企業からなるダウ工業株平均の終値は前週末比2013.76ドル(7.79%)安い2万3851.02ドル。1日の下げ幅は、これまで最大だった今年2月27日(1190ドル)を抜いて過去最大となり、下落率は2008年のリーマンショック(世界金融危機)以来となりました。

トヨタ自動車やユニクロの親会社ファーストリテイリングなど、中国の工場稼動停止に揺れる世界的サプライチェーンに大きく依存する企業を中心に、株価が下落しています。

そんなことから日経平均株価も下落し、日本経済は混乱にあるのです。

大和総研によると、新型肺炎による実質GDPへの影響は、短期終息(春先)を想定する「メインシナリオ」で4.5兆円程度。これは、2011年の東北大震災の3月から5月の3ヶ月間の2兆円をはるかに上回っています。長期化する「リスクシナリオ」で16.3兆円程度と試算されています。ただし、これには新型肺炎が欧米等で蔓延した場合の経済への影響などが織り込まれていません。その意味で、リスクシナリオが発現した場合の実際の日本経済への影響度は予想よりも大幅に上回ると考えられます。


②「東日本大震災」時と同じような自粛ムードにより消費は減少

専門家によると、今回の新型コロナの自粛の動きは、2011年の東日本大震災直後のムードと似ていると言われています。当時は福島第一原発の事故や首都圏の計画停電などの影響で、外出の自粛やイベントの中止が相次ぎました。今回は、政府がスポーツ・イベントなどの今後2週間の開催自粛を要請。大規模なイベントやコンサートなどの主催者が続々と中止を表明しています。イベントなどが中止になり、感染を遅れて外出を控える人が増えれば、その分、お金を使う人も減っていく。
2011年の東日本大震災では直後に計画停電などの影響もあり、国内の家計消費は震災後半年で約2兆2000億円ほど押し下げられました。
今回は、震災後並みの自粛となった場合の家計消費は、半年で2兆3000億円以上減少する見込みがあります。


③海外観光客の減少

海外観光客によるインバウンド関連の経済も大きな影響を受ける見通しです。専門家は、「インバウンドやサプライチェーンへの影響もあり、震災後よりも影響は大きくなる可能性がある」と指摘しています。
自粛の影響を受ける可能性がある分野は、宿泊や運輸、小売、レジャー、外食、旅行、イベント関連等が想定される。これらの分野では、採用の縮小が考えられます。また、すでに旅館やクルーズ船運行会社の倒産も起きている状況です。


④コロナウイルス下でも雇用が増える業界

コロナウイルスにより、全体的に不景気にはなるものの、このような状況で需要が高まり、雇用が増えると考えられる業界もあります。

宅配や通販、テレビ、ゲームなど自宅で利用できるサービスや、 テレワーク・通信などの在宅勤務関連の分野は特需が発生する可能性もあるとしている。

○デリバリーサービス
Uber eatsをはじめとした、フードデリバリーサービス

○娯楽サービス
ゲームやNetflixといった、自宅で暇つぶし、余暇を楽しめるサービスを提供する業界

○ビジネス関連
・社内SNS
・セキュリティサービス
・タレントマネジメント

○運送関係
Amazonをはじめとする各種運送業者

○医療メーカー
今はマスクが必須アイテム。マスク以外にも除菌系商材が爆伸びしてます。メーカー、卸問屋ともに人手不足の状況です。


コロナショックの先に待つ採用現場のシナリオ

リーマンショック並の打撃が懸念されていますが、具体的にどのような状況になることが考えられるのか、みていきましょう。

①リストラや優秀な人材の流出

不景気の結果、優秀な人材を手放す、いわゆるリストラも起こりえるでしょう。
2009年にはリーマンショックの影響で約2万3000人リストラされています。以前から増税ショックにより、リストラや早期退職を促す企業も多くありましたが、今回のコロナショックが悪化することにより、リストラも増えると予想されます。
そしてすでに日本国内でもクルーズ船運行会社、学習塾、旅館の倒産が相次いでいます
ちなみに2003年のSARS流行時国内の旅行代理店が約50店倒産しました。SARS流行時よりも、今回のコロナウイルスによる死者数が上回っているので、2003年の時よりも打撃は大きいと予想されます。
このことにより、職を失う人が増えるとともに、優秀な人材も転職市場に出てくることが考えられます。
そのような時にいかに優秀な人材を雇用できるかのか・・・
企業の採用力に関わってきます

②採用が縮小(特に新卒採用が絞られる)

リーマンショックが起こった翌年からまずは新卒採用が絞られ始めました。
今年は既に予算や計画が決まっているため、今から急激に採用が絞られる可能性は低いものの、見直しによって予算縮小は大いに考えられます。
目立って大きな影響が出るのは2021年以降で、厳しい就職氷河期が訪れる可能性があります。

③採用現場はオフラインからオンラインへ

新型コロナウィルスの感染が広がりを見せ、政府からも「不要不急の外出」を控えるよう呼びかけられています
そんな中、採用活動を危惧する企業はWEB面接を取り入れたり、オンライン上での採用CX(=候補者体験)向上に取り組む企業が増えてきました。新卒採用の合同説明会が中止になっている今、企業はオンライン上で求職者を惹きつけられるようにしていかなければなりません。


④働き方改革は後退する=ブラック企業が増える

不景気に拍車がかかると、働き方改革派後回しにされてしまいます。それと同時に予想される就職氷河期が来ると、今度は「正社員にするから死ぬほど働け」というブラック企業が増えてくることも考えられます。
売り手市場だった直近10年でブラック企業はかなり減ってきたましたが、2021年以降はブラック企業の時代が来るかもしれません。ただ、そんな企業に耐えきれず新たな職場を探す人も増えてきます。
だからこそ、ブランディング力さえあれば採用コストは抑えて優秀な人を採用できることになります。

コロナショックにより人事や企業に求められること

コロナウイルスによって、優秀な人材が流れてくる可能性がわかりました。では、そのような人材を採用するため、また今のコロナウイルスの時期だからこそ採用担当者ができることについてチェックしていきましょう。

①優秀な人材を口説くスキル(面接)

優秀な人材は自社の選考だけを受けるとは限りません。
そのため、今まで以上に優秀な人材を惹きつけられるような採用力が必要となります。
採用における口説き方としては、まず応募者の抱える深刻な悩みや転職などにおいて実現したい理想などを特定・把握することが重要です。その上で自社に入社することでどのようにその悩みが解決し、理想を実現することができるのかを分かりやすく伝えます。
そして、優秀な人材を採用するには、面接に携わる全てのメンバーの面接力向上が必要となります。
・社内の面接スキルがバラバラ
・候補者への魅力付が出来ていない
こういった企業は優秀な人材を逃すことになるでしょう。

しかし裏を返せば、スキルを統一させ、自社の魅力を十分に伝えられるようにできるのであれば、どんな時代でも優秀な人材を採用することが可能になります。
弊社では面接官トレーニングをクライアント様のみならず、社内でも実施しています。採用は全社で行うものとして考え、候補者を惹きつけられるように互いにフィードバックしています。


②オンラインブランディング強化

コロナウイルスの影響でビジネスの動きが鈍くなる中、オススメしているのが企業ぐるみで行なっていくSNSブランディングです。
基本的にブランディングは長い時間がかかるものですが、長期的な採用や企業の知名度向上にはかなり有用と言われています。
SNSの中でもTwitterをオススメします。
弊社で直近、最終面接/採用まで至った候補者さんのほとんどがTwitter経由で弊社に興味を持ってくださった方です。
リアルタイムな情報を仕入れられる、かつ一緒に働く人のイメージがしやすいSNSは、今多くの転職顕在層/潜在層が利用しています。
SNSを利用したブランディングを今すぐに始めたいと感じた方は、こちらの資料をぜひご覧ください。


③CX(候補者体験)向上

CX(=Candidate Experience)は候補者が企業を認知するところからはじまり、応募前後のやりとりや選考中、入社に至るまでの一連のプロセス体験を指します。候補者とのタッチポイント一つひとつに価値を提供することで、採用力向上ならびに自社のファン獲得に繋げる活動です。特に今の時期はオンライン上のCX向上に取り組みましょう。

■WEB面接の強化
WEB面接
だと対面に比べて、相手の表情を読みにくかったりいくつかのハードルがあります。
ただ今の時期は対面での面接に不安を抱えている候補者の方もいるので、オンラインでも面接が滞りなくできるような環境づくりや、面接力の向上が求められます。
WEB面接でも使える面接に関する資料はこちらを参考にしてみてください。

■採用広報の強化
採用広報/コンテンツ記事は、採用CX(Canditate Experience)において、重要なタッチポイントになっています。
こちらは、SNSブランディングと同時で並行して頂きたい施策です。
SNSやnoteを通して候補者との接点を作りながら、自社の魅力をオンライン上でもっと伝えられるように企業の発信力を高めていく必要があります。

まとめ

このコロナウイルスショックがいつまで続くかはわかりません。

ただ、どのような状況になっても、自社の事業を伸ばす優秀な人材を採用する必要があります。

コロナウイルスによって、人事の方を含め企業全体が苦しい状況にはありますが、共に乗り越えていきましょう。

そして、弊社には日々
「オンラインCXを向上させたい」
「コロナショックに備えてブランディング力を高めたい」といった相談が寄せられます。

そのような企業様向けに無料相談も行なっているので、お気軽にお問い合わせください。

また、Twitterもやっているので、ぜひフォローしてください!

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