見出し画像

歌を、雰囲気で作って歌って、雰囲気で聴く奴ら

歌にメッセージを込めたい人と、そうでない人。
歌を、詩で聴く人と、曲で聴く人。

メッセージがしびれる!という人と、雰囲気!という人と、逐一、バンドから楽器から歴史まで全部知っとかないと不安でたまらない人(笑)

いろんな人がいます。

情感

昔の歌謡曲とか演歌っていうのは、情感が重視されていましたね。
万葉集など、昔の「うた」と呼ばれるものは、貴族のたしなみで、情感や心の機微のようなものを表していましたが、昭和の歌謡曲も、そういう楽しみ方みたいなものがあったような気がします。

メッセージ性

古くはフォークですね。60〜70年代。
いわゆるプロの作詞家・作曲家ではなくて、ミュージシャン(プレイヤー)自身が作詞・作曲して歌も歌うという、シンガー・ソングライターが登場しました。
そのあたりで、歌のメッセージ性というのが、かなり重視されたように思います。

2000〜2010年代辺りも、メッセージ性が流行ったと思いますが、元気ソングみたいなのが多くなりました。
昔のようなマイナスな方向性は全くなくて、ひたすらポジティブな歌が流行り、オリンピックの曲になったりしていました。

雰囲気

僕ら(と総称してしまうけど)80年代の若者は、結構、雰囲気で音楽を聴いていました。ぶっちゃけ、歌詞なんてどうでもいい!みたいなところがありました。
洋楽だって、歌詞の内容分からずに平気で聴いていたし。
理屈っぽい、説明的な歌は嫌いだし、元気ソングもそんなに元気出ない人々。

日本の歌の歴史の中で、雰囲気で作ってる歌が流行った時代って、実はそんなに無さそうなんです。もしかしたら80年代だけかも?

だから僕なんかは、その雰囲気が好きな奴らです(笑)

雰囲気が好きな奴ら(つまり自分)が、とても好きな2曲を、最後にお届けして終わります。
理屈じゃないんですよね。

サザンオールスターズ "EMANON"

桑田佳祐 "いつか何処かで"

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?