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神戸で飲んだ話

神戸は二つ隣の市で、昔からよく行く一番身近な大都市なんですが、飲みに行ったことがほとんど無いのですよね。神戸で働いた経験も2年弱ぐらいで、その間も食事に行くことはあっても飲みに行った記憶はほとんどありません。
古い時代の神戸のイメージのせいか、神戸の夜はミステリアスというかデンジャラスというか、パンピーには掴みどころがない繁華街でした。

他の都市で飲んでた

学生時代は京都に通っていて、木屋町、河原町辺りで飲んでました。
河原町は午後9時ぐらいになると店はほとんど閉まってしまい、ちょっと怖い感じになったのです。
当時の木屋町は学生も多かったので、馴染みやすかったですね。パブ・スナック等でバイトしている人も多かったですし。

東京の会社に居た時は、錦糸町、銀座辺りでした。
大阪の会社の時は、京橋で飲んでいましたね。

神戸で飲んだ1回だけの思い出

小さい頃に1回だけ(笑)親の横でバヤリースを飲んでたことはあるのですが、それは回数には入りませんよね。

販売支援

東京の会社はメーカーだったのですが、新入社員の頃に「販売支援」というのがあって、関西にも何名か派遣されたんです。
僕は実家がこっちだったので、神戸・三宮の百貨店に派遣されました。期間は1ヶ月。
売り場には、百貨店の人と、ライバル関係にある販売店が2つ入っていて、僕はその1つの販売店の支援に入りました。なので常に売り場には3者の立場の人がいたのです。

百貨店の人はまんべんなく接客や管理業務を行っていましたが、販売店の人はお互いにお客の取り合いになるのです。最初にどちらかの販売店の人が接客したお客さんは、もう一方の販売店の人が取ってはいけないというルールがありました。そのため、うっかり知らずにお客さんに声を掛けると、あとで注意されるんですね。
お客さんから見たら、そんなことやってるなんて全く知らないですよね。実は裏では色々あるんです。

水餃子の店に行った

それで、一緒に仕事をしていた販売店のお兄さんと上司の人が、支援の終わり頃に1回だけ飲みに連れて行ってくれました。三宮のJR高架下の水餃子のお店でした。

ここの水餃子が美味いねんでー

どうやらそのお兄さんと上司は、いつも飲みに来てるみたいなんですね。仲良さそうな感じでした。
水餃子の味も、どんな話をしたかということも、すっかり忘れているのですが1つだけ覚えていることは、そのお兄さんが

おまえフィンガー5のアキラに似てるなー
コナンに似てるなー

と、どちらかを言ったか、または両方言いました(笑)
(ちなみにフィンガー5の時代はとっくに終わっていて過去のものでした)

確かに似てるかもしれないと自分で思ったけど、そんなことを言われたのは初めてだったので、ものすごく印象に残っているんですよね。
意外とそういう何気ない言葉って心に残るんですよ。それで、くじけそうになったときに(笑)思い出して自信を取り戻すというか。

「おれはフィンガー5のアキラなんだ!」
「コナンなんだ!」

ってね。今なんか毎日のように思い出しますよ。
全く風貌は変わってしまいましたが。

Exciting Experience

知らない世界に入って、なんとなく不安で緊張感の漂う状態から急に解放されるときの安堵感というか、1つの壁を越えたような気持ちになるときってあります。
その世界の人から受け入れられたと感じる瞬間でもあるのですね。
そういう体験って、そう多くは経験できません。大なり小なり、自分が挑戦しているから、そういう体験が出来るんだと思いますね。

それとやっぱり、人間の言葉って温かいです。人とのコミュニケーションがうまくいった時の喜びって、モノを手に入れた時や作り上げた時の喜びよりも何倍も大きくて、いつまでも心に残るものなんだと思いました。

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