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思いやりや労りの気持ちがない人は意外と多い

10年ぐらい前にSNSをやり始めてから気がついたこととして、SNS界隈には弱者への思いやりや労りの気持ちがない人が意外と多いなと。

それも、貧しい人がそうならまだ解らないでもないのですが、かなり裕福な人で、仕事もバリバリ出来そうな人や、企業トップや、カリスマ個人事業主(そんなのいる?)などに限って

弱者をバカにし、コケにし、蔑むような発言を堂々とする

のですよね。おおよそ弱者に縁が無いような人々なのに。

なぜそんな発言をするのか?

よく解らないですが、理由をいくつか考えてみました。

  1. 貧しかったり不自由なイメージが嫌い

  2. 自分の過去が貧しかったり不自由だったりした

  3. 過去に貧しい人や不自由な人のせいで嫌な目に遭った(?)

  4. 自分は頑張っているのに頑張っていなさそうに見える人が目障り

  5. 貧しい人や不自由な人が自分より頭が悪そうに見える

  6. 貧しい人や不自由な人と友達になりたくない

そんなところでしょうか。
SNSでは執拗にそういう発言をする人がたまにいて、ホント、

過去になんかあったんかいな?

と思ってしまうこともあります。
上記の理由では 2、3、4 あたりですかね。

別に何も言わなくていい

と思うんですよね。
言って得になることなんて無いですよね。その方が儲かるんですかね?
わざわざSNSで多数のフォロワーに向かって言う必要性って、どこにあるんでしょうかね。
それも自己承認欲求なんでしょうか。

考えてもよく解らないです。理由が。

努力をしないから低所得だとは限らない

よくあるのが「努力をしないから低所得なのだ」とか「働く気持ちが無いから生活保護者なのだ」というもの。

まあ、確かにその論理に当てはまる人もいます。僕が知っている範囲にもそういう人はいます。「努力をしない」ことは、低所得になる原因として成立するから。

でも低所得になる原因は、もっと様々にあるのです。

  1. 大きな病気や怪我をして物理的に働けなくなった

  2. 精神的な病で働けなくなった

  3. 会社を辞めた(自己都合・解雇含む)

  4. 事業を辞めた

  5. 災害等で働く場が無くなった

  6. パラダイムシフトで仕事の需要が減った

  7. 潰しが効くスキルを持っていない

  8. 犯罪者になってしまった

このような原因やきっかけにより、仕事を失い、新しい仕事にもなかなか就けない人は沢山いるはずです。
沢山いるけど、かっこいい話では全くないので、みんな言わないですね。上記の8なんてめったに公言できないでしょう。
だから表立って出てくることが少ないから、実態を知らない人も多い。

上記のような経験を全くしないで順調に人生を歩んでいる人には、もしかしたら想像できないのかもしれませんが。

自分の場合

僕も現状は低所得者なのですが、自分は努力してないとは思わないし、働く気持ちはいっぱいあります。
今のままで留まっているつもりもないし、豊かなイメージも持っています。

大昔はそこそこ裕福な、大手の大企業に勤める会社員でした。
ただ、あまりお金を大事にしなかったことと、人生の歩み方を何処かで見誤った可能性はあります。

ずっと同じ会社で頑張っていれば、今頃はもっと裕福だったろうと思うけど、生馬の目を抜くような会社で自分が上層部になるなんて想像もできないから、どこかで見切らないといけない時期はいずれにしてもあったと思います。あるいは頑張り過ぎて病んでいたかも?

「人生は山あり谷あり」と言われますが、若い頃には「そういうこともある」ぐらいの認識しかなかったけど、半世紀以上も生きていると、痛感するのです。

若者とエルダーでは世の中からの見られ方も全く違う

20代、30代で仕事を失った人と、50代以上で仕事を失った人とでは、後者の方が何倍も復帰が難しいです。
「ハイクラス転職」とか、かっこいいイメージしかない人には見えないと思いますが、現実には、50代になるとそろそろ「さようなら」と言われる頃なんですよね。57で早期退職とかね。
60歳で辞めなきゃならない仕事も沢山あるし、運が良ければ65歳や70歳まで再雇用で働かせてもらえるかもしれませんが。

昨日だったかNHKで、今の企業の中で40代以上の中高年は半数以上を占めると報道していました。
企業内でも、50代の人事は真剣に考え始めていて、逃げ腰になりがちなこの世代に、何とかやりがいを持ってもらいたい、その戦力をもっと活用したいと考えている所もあるのだそうです。
現実論としても、50代から独立して事業や会社を立ち上げるというアグレッシブな人物像は、まだまだほんの一部であって、会社に自分の暮らしを保証してもらいたいと考える会社員の方がずっと多いのです。

まだ、先進的な企業はそういう捉え方の変化があるだろうけど、そうでない企業の一般的な姿から考えると、50代に職を失って再起が難しくなるのは当たり前に近いぐらいその通りなのです。

明日は我が身

とはよく言ったもので、本当にそういうことって人生のどこかでほぼ必ず遭遇すると思うし、これからの世の中は経済的にも厳しいものになりそうだから、今上手く行っている人も、いずれどん底を体験するかもしれません。
「そんなことあり得ない」とは言い切れない時代です。

そうなった時に・・・まあ日頃から悪態ついている人は自分がどん底になっても「人情なんか要らねえ」と見得を切るのだろうけど、でもやっぱり本当にしんどい時に素敵な言葉を掛けられたら元気は出ると思いますよ😊

長くなりましたが、SNSの発言って本心じゃない場合もあり得るので、弱者を蔑む発言をする人の、本質がそうなのかはわかりません。
ただ、やはり発言をしてしまうその人自身の気持ちの中に、何か解決すべき問題が隠れているような気はしますね。

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