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自分はどんな時に幸福だっただろうと考えてみて驚いた事とお金

今までの人生で本当に一番心の底から幸せだったといえる、できるものならまた戻りたい、と思う時期は、なんと人生で一番貧乏な時だった、、、

乳飲み子を抱えて学生してたのに、養育費は振り込まれないし、収入もないし、わずかな奨学金とこずかい程度に払われるTAのバイト代だけで生活をしていた。自分も子供も洋服はいつもThrift Shopだった。毎朝自転車の後ろに息子をのせてデイケアにいって子供を預け、そこから大学に行き、帰りにまた息子を自転車の後ろにのせて大学の宿舎にもどる。もちろん車なんて買えないので、雨の日は赤ちゃん(息子)を抱えて半分濡れながらバスを乗り継いでデイケアと大学にいった。息子とベビーカーを背負って授業に出たこともあった。客観的にかんがえてみると相当惨めな生活だったのに、あの時がなぜか一番幸せだったなあと感じる。

人生で一番不幸だったのは、なんと一番収入がある時だった。

地位もあった。けれど責任も重く、仕事内容が自分の得意な分野ではなかった上に、上司のハラスメントにもあって精神的に追い詰められて長期に病欠したりした。へたに収入が多かったものだからかなり無理して頑張ったけど、取り返しのつかない病気になる前に、鬱を発症する前に、と思って結局辞職した。息子が「毒殺される前にやめてよかったんじゃない」と言ったのは、上司は旧ソ連国の実際に暗殺も起こってる国の人だったので、まんざら冗談ではなかったのです。ぶるるっ 命は大事よね。この時は息子が大学にいってしまい、一人で犬とお洒落なアパートメントに暮らしていた。

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もちろんお金がある方が不幸とか、ない方が幸せとか、そういう事ではない。ただ、私にとっての幸福はお金とは関係なかったなんて、ちょっとした発見だった。一番幸せだった時が貧乏じゃなかったらもっと幸せだったかもしれないけれど、私の人生にとっての幸福はお金との関係が希薄だった。

お金じゃなかったら、一体なにが幸福を感じさせてくれたんだろうと考えてみる。幸せな時は息子がいてくれた。幸せな時は自分がやりたい事(大学院での勉強)をしていた。幸せな時は(仕事の重い)責任がなかった。ぐらいが鍵かしらね。

これからも幸せを追求したりすると、なんだか自分勝手な人生を送りそうな私。