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賃貸と持ち家について

毎月の出費をみる。サブスクの数が多い。

Officeやセキュリティソフトから始まってNetflixもAmazonも、女性支援団体まで、あれもこれもサブスクリプションばかりだ。昔は欲しいソフトがあると電気屋さん的なところで高価なディスクを購入し、自分でインストールして、必要になったら数年後にお金をはらってアップデートするか、別のソフトを買ってインストールし直すという感じではなかったですか?

昔はかなりの量の海外映画DVDコレクションをもっていたが、Netflixの時代にもうDVDを買うこともない。

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これってなんか賃貸と持ち家にちょっと似てる。

サブスクだと、すごいスピードでどんどんすごいものが出てくる昨今なんで、ほかのソフト(アプリ)にどんどん変えられる。住んでみたい街がたくさんあれば、とりあえず1ヶ月住んでみて、気に入らなければほかの街に住むなんて事もできる。新しい物やニュースに敏感になり、そしてどんどん変化できる。敷金礼金なし。

持ち家だと、初期投資が大きい。そして住み替えは簡単ではない。もしかすると一生同じ街に住むことになる。でも持ち家だと売ることができる。(が、家余りの今の日本だと中古物件は安いどころか、売れなくなる場合すらでてきているけど)そういえば、(いまは考えられないけど)昔は古くなったソフトを売る事もできた。住み続けるには、時々リフォーム(アップデート)が必要。

賃貸もサブスクももしお金が払えなくなったらどうしよう、というような不安があり、もうアップデートもできないような古いソフト(持ち家)でもとりあえず使える(住める)から安心みたいないうこともあるんだろうか。アップデートしないと使い物にならなくなるけど。

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とにかく変化も引越しも多い人生なので、賃貸しか考えられない生活だけど、いつかは持ち家で定住したいと思うんだろうか。

華やかでお洒落で安全なスイスの某都市でさえ「ここで一生を過ごすとしたら」という視点からみたら、その途端に寂しくて悲しくなったという放浪体質の私。最後が畳の上じゃなくていいから、もう少し長く、定住したい場所が見つかるまで、健康なサブスク生活を送りたい。そしてまずはリスボンを目指そう。