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赤ちゃんポスト

はじめまして

この一文から始めさせていただきます。

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赤ちゃんポストというものをご存知だろうか。諸事情のために育てることのできない赤ちゃんや子供を親が匿名で託すための施設のことである。日本には2施設あり、先駆けとなった熊本の「こうのとりのゆりかご」は開設されて15年を迎えた。当時3歳で預けられ、18歳を迎えた青年に取材した動画が話題になっている。

そもそも、赤ちゃんポストが開設された当初は「育児放棄を助長するのではないか」といった意見も多く波紋を呼んだらしい。これについては開設され15年経った今でも、国民みなが考えるべき問題だと言える。

YouTubeの動画を見てもらえれば分かるが、誰が見ても好青年だと断言できてしまうほど立派に成長した。これは本人の力でもあり、里親として育ててくれた両親のおかげだろう。

今年の春から大学に進学したようだが、

高校3年生の時には受験勉強をしながらも、子ども食堂の代表として活動していた。子供が餓死したというニュースを見て行動せずにはいられなかったらしい。大抵の人間はそのようなニュースを見て「可哀想に」と同情することはあっても、行動することはない。そこですぐ行動にうつしたのが彼の素晴らしいところだ。

里子として育てられ、赤ちゃんポストに預けられたということを知りながら、自分の境遇を理解するために赤ちゃんポスト関連のニュース記事は保管しているという。自分がそのような境遇で育ったからこそ、困っている子供に手を伸ばさずにはいられなかったのだろう。

元看護部長が動画内で次のようにコメントしていた。「預けられた子が幸せにならなければ意味がないんですよ」と。非常に考えさせられる。動画内の青年は、赤ちゃんポストに預けられ里子になるという、他人に比べたら壮絶な人生かもしれない。それでも、里親に恵まれて幸せに暮らしている。しかし、幸せに暮らせていない子もいるというのが事実なのだ。

赤ちゃんポストという施設で命を救われても、生きることそのものが辛ければ意味が無い。赤ちゃんポストのあり方。子育てのあり方。家族とは。親子とは。里親とは。養子とは。非常に考えさせられる。幸せになれて良かったね、でただ終わる映像ではなかった。

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手の届く範囲にいるあなたが

幸せでいることを願います

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