見出し画像

尊敬する人

はじめまして

この一文から始めさせていただきます。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
山崎怜奈が卒業を発表した。

元々箱推し気質なのだが、好きなグループには一応推しというものが存在する。大好きな乃木坂46というアイドルグループにおいて私が尊敬しているのは山崎怜奈という人だ。私のnoteでは何回か名前を出している。

私が乃木坂を好きになったきっかけはかなり鮮明に覚えている。高校3年の冬。受験勉強でかなり辛い時期だった。いつものように録画したトーク番組を見ながら晩御飯を食べていた。そこには乃木坂の人気なメンバーが映っていた。いわゆる選抜というもののなかでも福神と呼ばれるメンバーだ。その中の1人がものすごい印象的で、それからネットなどで調べて沼にハマっていった。それが西野七瀬だった。

いや、話の流れ的に絶対そこは山崎怜奈だろと誰もがツッコミをいれたことだろう。まあまあ落ち着き給え。そのうち話がつながる。たぶん。西野七瀬はすでに卒業してしまったが、乃木坂のセンター経験数はトップで、グループのエースと言って過言ではない存在だった。数多くのメンバーが加入し卒業を繰り返し、歴史を重ねていった。その結果、乃木坂は清楚で可憐で美しいというイメージが定着した。そんなグループイメージを具現化したような人が西野七瀬だった。

これだけ熱弁しているが、私は前述したように箱推し気質である。なので西野七瀬が出ている番組だけでなく、他のメンバーが出ている番組もよく見ていた。これはテレビに限った話ではない。雑誌やラジオ、ネット記事などかなりコアなところまで追っていた自信がある。おかげで色んなメンバーの良い所を知ることが出来た。

そんな中でいつの間にか尊敬する人ができた。これといった、はっきりとしたきっかけは無かった。本当に気づいたらだった。そう、その尊敬する人が山崎怜奈だ。前述の段階で違和感を感じた人もいるかもしれない。推しメンではなく尊敬する人なのだ。人生における推しメンという意味では推しメンかもしれない。

根本的に私は、芸能界で頑張るような人たちを尊敬している。幼い頃の私は楽しそうにしているだけで給料がもらえていいなと思っていた。しかし、精神的に大人になるにつれて分かってきた。どれだけ辛い仕事なのかということを。もちろん一般人が想像できる範囲など高が知れている。それでも大変だということは分かる。特にアイドルという人種は10代でオーディションを受ける決意をしている。その後も競争社会だ。常に比べられ、心無い言葉を浴びせられる。そんな仕事が「顔がいいだけ」なんて理由で出来るわけがない。

山崎怜奈という人はグループ内では恵まれていなかった。そもそも山崎怜奈を含む2期生自体が不遇の2期と呼ばれていた。これまで30枚近いCDをリリースしてきたが、山崎怜奈が選抜メンバーに入り表題曲を歌唱したことは一度もない。どう考えても普通の人間なら腐ってしまう。しかし、彼女は違った。

親の教育もあり、勉強ができる人だった。乃木坂にいながら大学受験をして慶應に合格し、今は卒業している。そのかいあって個人仕事としてクイズ番組によく出るようになった。クイズ番組をよく見る人は、「乃木坂知らないけど山崎怜奈は知っている」ということがあるかもしれない。それほど多くのクイズ番組に出演している。そしてただ勉強ができるだけではない。人としての賢さがある。学力どうこうではなく、社会的賢さとでもいえばいいだろうか。エッセイや連載からでも伝わる人間性が大好きだった。

学力の他には、この人に欠かせないのはやはりラジオだろう。幼い頃からBGMのように聞いて育ったということもあり、彼女は自他ともに認めるかなりのラジオ好きだ。徐々に実を結び、今ではTFMの昼の帯番組を担当している。アイドルでありながら、平日の月~木の13:00-15:00を生放送している。そして今はいわゆるスペシャルウィークと呼ばれる聴取率調査月間なのだ。その頭に卒業発表を持ってくるあたり、策士だなと思ってしまったw

自分の好きを貫き通し、コンプレックスだった広く浅くが年月で広く深くなっていった。選抜に入ることはなく今でも恵まれているとはいい難い。それでも彼女はグループ内どころか、日本国内において唯一無二の存在となった。環境が彼女を形成し、彼女自身が彼女を形成した。卒業しても、たぶん彼女は変わらず山崎怜奈としてあり続けるのだろう。卒業しても私の尊敬する人は山崎怜奈だ。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

手の届く範囲にいるあなたが

幸せでいることを願います

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?