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カーフレイズでふくらはぎは太くなります。

そもそもカーフレイズをなんの目的でやるか。
よく言われるのが、ふくらはぎが細くなる、歩行で蹴る時に使われる、浮腫予防など。

しかし、この観点から考えると、カーフレイズはナンセンス。ふくらはぎに関しては太くなる確率が高い。

それはなぜか?
下腿三頭筋の作用は主に足関節底屈、膝関節の屈曲。
しかし、歩行時は遠心性収縮がメインに働く。
歩行周期では、ターミナルスタンス(立脚終期)でフォアフットロッカーにより重心を前下方へ移動。

この際に、下腿三頭筋が遠心性収縮に働きます。(膝関節の伸展したまま軽度底屈を保持)
地面を蹴る→足関節底屈、膝関節屈曲の動作はむしろ過度動作。
地面を蹴って足が上がるというより、股関節の伸展で腸腰筋が伸張されて、その力が解放することにより、スウィングされるから。

つまり、歩行時では積極的に足関節底屈には働かないと言うこと。(地面を蹴る筋肉では無いと言うこと)

カーフレイズは、積極的に足関節を底屈する動作であるため、歩行動作向上には効率が悪いうえに、過度動作的に働く。

ふくらはぎを太くする原因は、歩行が大きく関与している。
例えば、重心が外側に向くと、外側の腓腹筋が肥大し、横径が増大。
反張膝のアライメントをしている方だと、膝関節が過度伸展しているため初期接地〜立脚期に置いて常に過度な遠心性収縮がかかるため肥大しやすい。
ましては、蹴るように歩行を指導してしまうと、腓腹筋の筋出力が増大し、肥大を促してしまう。

浮腫の予防で、カーフレイズをやらせる方がいますが、カーフレイズ自体1分くらいしかやらないと思いますし、歩行は日常的に行う動作であることから、歩行動作やアライメントを改善させていった方が、浮腫の予防や過度な下腿三頭筋への出力を出さないですみます。

結果、歩行やアライメントの調節を行うことで、過度な下腿三頭筋への出力をださず、正しく下腿三頭筋の出力をだすことができれば下腿三頭筋の肥大を抑えられ、下腿は浮腫にくくなります。

なので私はカーフレイズをクライアントには行いません。

例外として、カーフレイズを行う人は、ラグビーでスクラムを組む人や相撲、ジャンプを行うアスリート、カーフをデカくしたい人など。

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