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営業時代の話part⑥

おはようございます!

今日も「営業時代の話」を書いていこうと思います!

▼第1話はコチラ

それでは本日もよろしくお願いします!

※登場人物、企業、団体は全てフィクションです

●堕落

私は転職後初の土日を迎えるにあたり、コンビニでビールとつまみセットを購入し、テレビをだらだらと見ながら過ごす。初出社の緊張や、連日のテストによる疲労もあり、気持ちは一気に緩みとにかく今を楽しんだ。時計の針が3時をさしていることに気づいた私はその後もゆっくりと風呂につかってから就寝をした。お酒も入り、気持ちく眠りへとついた。

気持ちが緩んだこともあり、普段はそこまでお酒を飲まない私もついたくさん飲んでしまった。そして、明け方近くまで起きていたこともあり、翌日土曜日は二日酔いと寝不足によりほとんどの時間をベッドの上で過ごすことになる。その間も、課題図書のことは頭にありつつも二日酔いによる頭痛や寝不足もあり、数ページをパラパラとめくるだけで終わってしまった。

「まあ、まだ明日もあるから明日しっかりと読み込もう」

そう自分に言い聞かせ、この日もテレビやスマホを触りながら一日を終えてしまう。

「明日やろう」と決め、実際にやっている人は人類にどれだけいるのだろうか。金曜日と土曜日で生活リズムが少しずれてしまった私は、日曜日も結局起きたのは11時過ぎ。食事などをとったりしながら過ごしていると、気づけばもう13時を回っていた。

「よし、そろそろ本を読むか」

ようやく本腰を入れ、課題図書を手に持ち本を読み始めた。しかし、集中力が続かない。10分に1回はスマホを手に取り、友人からの連絡に返信をしたり、ニュースを見たりしながらダラダラと読み進めていく。そんなこんなで時間も過ぎていき、本の半分くらい読み進めたところで17時を過ぎていた。

このペースではとても読み終わらないと思った私は、ページをはしょりながらペラペラとページを進めていく読み方に変更する。内容なんてほとんど頭に入ってこないが、形だけでも読んだということにすべく、その形で何とか最後のページまでを読むことが出来た。

「明日この感想を言わなきゃいけないのか。まあ、藤橋さんも感想を言えばいいって言ってたから、何となくまとめればいいか」

そう思った私は、ペラペラと本を読み返し、大事そうなポイントだけを頭に入れその日は就寝することにした。

眠りに入る前に、ふとこんなことを思った。

「あれ、俺って営業で活躍するために入社したのに、何か前より堕落した土日を送ったような気がするな。……まあでも最初だから緊張とか疲れもあったのかもしれないな。来週からはもう一回気合いを入れて頑張ろう」

そうして私はゆっくりと目を閉じた。

To be continued…

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