営業時代の話part③
おはようございます!
今日も営業時代の話しを書いていきます!
いよいよ営業としての一歩を踏み出した佐藤。これからどんな世界が待っているのか。ぜひ続きをご覧ください!
▼第1話はコチラから
※登場人物、企業、団体は全てフィクションです
●会社のメンバー
私は足取り軽く会社へと向かった。これから営業として頑張るんだ、たくさん売上をあげるんだという決意とともに。
「ヒューマン株式会社」はビルの7階のフロアを借りている。そんなに大きなビルではないが、エレベーター前には他のフロアの社員と思われる人たちが列をなしていた。今までの勤務地が学校だったため、このような光景にも
「何か"ビジネス"って感じがするな」
と心を踊らせていた。
そうしてエレベーターに乗り込み7階へと向かう。会社に到着すると、そこには既に一人の社員さんが出勤していた。
「おはようございます!今日からお世話になる佐藤と申します! よろしくお願いいたします!」
私は元気に笑顔で挨拶をする。
「あぁ、佐藤くんね。話しは聞いてるよ。こちらこそよろしくね」
そう返してくれたのは、この会社で一番年長の矢島さんだ。矢島さんはこの会社の会長と深い繋がりがあり、定年退職後、会長に誘われこの会社で働き始めたらしい。一応営業ということらしいのだが、そのほとんどは営業事務のようなもので、新規獲得だったり外回りはほとんどしていないらしい。
挨拶を済ませ、自席へと着く。自席にはノートパソコンが一台のみ置いてあった。間もなくして、エレベーターのドアが開く音が聞こえた。
「おはようございます!」
と元気に入ってきたのは、私と同期になる本村さんだ。実は私と同じく中途採用でもう一名入社することに決まっていた。それが本村さんだ。彼女も営業は未経験ながらも、心機一転営業として頑張りたいということで転職を決めたらしい。ちなみに年齢も私と同じなので、何だか気が合いそうである。
私は本村さんとも挨拶を済ませた後、続々出社してくる社員さんたち全員に挨拶をして回った。そして最後に藤橋さんが出社してきた。
「藤橋さんおはようございます! 今日からよろしくお願いします!」
私が挨拶をすると、
「おぉ、元気いいね。今日からよろしくね」
と肩を叩いていただいた。
(よし、まずは全員にちゃんと挨拶ができたぞ)
私は心の中でそう思い、心の中で少しだけガッツポーズをした。そんなことをしている間に、始業時間の9時となった。すると、
「はい。それでは只今より朝礼をはじめます」
と、営業事務兼経理の蛍澤さんが声をかけた。蛍澤さんはこの会社一番の古株で、入社当初は営業として活動していたが今は経理をメインに営業事務を行っている。どうやら毎朝の朝礼は蛍澤さんの掛け声から始まることになっているらしい。
(朝礼があるんだ。何かこれも営業っぽいな)
心の中でそう思いながら、今日の予定を聞いていた。すると、
「えー、本日から2名の新入社員が加わりました。では佐藤さん、本村さん、一言自己紹介をお願いします」
と、急に話しを振られた。いきなりではあったが、これくらいは想定できることだったので、簡単に考えていた自己紹介を済ませた。本村さんも私と同じような自己紹介を済ませ、二人で自席へと戻った。
「えー、我が社には珍しく20代のフレッシュな人材がやってきました。これから会社を変えてくれるような働きを期待しているので、ぜひ頑張ってください」
と最後に蛍澤さんが私たちに向けて話をしてくれた。
「はい!」
私たちは元気よく返事をした。
「やっぱ若いと元気がいいねー」
というような声が聞こえ、会社は笑顔に包まれていた。とても良い雰囲気で1日目を始められたことに私は更なるやる気がみなぎっていた。
To be continued…
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