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特定班 #毎日ネタ出し29日目

【タイトル】

特定班

【あらすじ】

この世の中には色々な性格の人間がいる。

熱血的でリーダシップ溢れる人間。

冷静かつ沈着で分析にすぐれた人間。

いつも明るく笑顔で周囲に元気を与える人間。

根暗だが秘めたる才能を持っている人間。

挙げたらきりがない。

その中で、最も厄介なタイプの人間は「裏と表」を使い分ける人間だ。

表では「明るく笑顔」だが、裏になると「冷淡で残虐」なタイプがいることを忘れてはいけない。それを自覚して使い分ける人間がいるのだ。彼らは非常に計算高く、周囲のことをよく見ている。

決して隙は見せず、「裏」を見せることはない。だからこそ、誰も彼らの「裏」を知ることはない。

三木﨑成彦は、大手人材派遣会社に勤めるサラリーマン。その温厚な性格と持ち前の人当たりの良さで、35歳にして部長を任されるまでになっていた。

上司や部下からも、三木﨑の悪い噂は聞いたことがない。むしろ、三木﨑の悪口を言えば、その人が非難されてしまうほどの人気ぶりだった。

しかし、彼こそが「表と裏」を使い分ける人間なのだ。

三木﨑の裏の顔。それは、「特定班」と呼ばれるもの。

インターネット掲示板やSNSなどで、何か悪いことをした人の個人情報を特定し、それを拡散することから「特定班」と呼ばれるようになっていた。三木﨑は、あらゆる人々の個人情報を特定し、ネットに拡散していく。

そんな彼のハンドルネームは「私刑執行人」だった。

ある日、三木﨑はいつも通りネットで色々な情報を探していた時、ある1件のツイートを見つける。それは「会社の上司と不倫をしている」という女性の投稿だった。三木﨑はニヤリと笑顔を見せ、次のターゲットをこの女性に決めた。

しかし、その女性は三木﨑が働く職場の後輩だった。

それでも三木﨑は躊躇はしない。むしろ、すぐに情報が手に入るため一石二鳥だった。

そして、いつも通りに彼女の情報をネットに拡散していく。それも、いつもよりも詳しく鮮明な情報を拡散させた。

しかし、三木﨑は一つだけ大きなミスを犯してしまう。それは、同じ職場の人でないと知り得ない情報を拡散してしまったのだ。

不倫を拡散された女性社員は、「絶対社内にリークした人間がいる」と犯人探しを開始する。

果たして三木﨑は隠し通すことが出来るのか。表と裏の戦いが幕を開けるのであった。

色々な実験を行い、その結果を公開していきます!もし何かしらの価値を感じていただけましたら、サポートしていただけますと幸いです!