青い言霊 #毎日ネタ出し11日
【タイトル】
青い言霊
【あらすじ】
「それっておかしくない?」
これが古賀清志の口癖だった。いつどんな時も、誰が相手であっても”おかしいな”と思ったことにはハッキリとそう言う。古賀は小さい頃からそうやって生きてきた。
当然、生意気だと色々な人から言われ、いじめられたり時には暴力を受けることもあった。それを見かねた友人から、
「もうやめなよ。空気を読んで黙っていれば殴られないよ」
とアドバイスを受ける。しかし、
「それっておかしいじゃん。殴られたり、いじめられるのが嫌だから意見を変える? そんな必要はない。俺は思ったことを言っているだけだし、意見があるなら口で言えばいいだろ。これからもおかしいことはおかしいって言うよ」
と古賀は耳を傾けない。その結果、小学校、中学校、高校、大学と彼の周りには誰一人寄り付かない。
「あいつに近寄ると良いことないぞ」
「空気読めない奴だから、一緒にいると面倒だ」
そんなことまで言われる始末。そのまま就職活動をするも、当然採用担当者からも嫌われる。面接でも、おかしいと思うところをストレートに口にする。時にそれを評価してくれる会社もあったが、最終選考で必ず落ちてしまう。
「思ったことを口にしただけで採用しない会社なんて、それこそおかしい。日本はおかしいところだらけじゃないか。だったら、この国ごと変えなきゃいけないんじゃないか」
古賀はそう思うと、就職活動をパタリと辞め、政治家になることを決意する。選挙に出馬するには少なくとも25歳以上でなければならない。あと三年はある。
その間で徹底的に政治や経済を勉強し、必ず当選して見せる。そして、言いたいことも言えないこの日本を変える。
日本を変えるため、一人の青年が立ち上がった。
色々な実験を行い、その結果を公開していきます!もし何かしらの価値を感じていただけましたら、サポートしていただけますと幸いです!