営業時代の話part㉓
おはようございます!
今日は「営業時代の話」をお送りします!
▼第1話はコチラから!
それでは本日もよろしくお願いします!
※登場人物、企業、団体は全てフィクションです。
●営業という仕事
初めてアポイントがとれた。
私は喜びに満ち溢れる。この会社に入ってからまだ少しだが、こんなに嬉しいと思ったことはなかった。そして、こうやって自分の頑張りが結果として現れる仕事っていいなと改めて思った。
しかし、営業という仕事はそんな単純な仕事ではない。
藤橋さんに今日の報告をすると、
「アポイントとれたのは一件だけかぁ。まあ、初めてだからしょうがないかもしれないけど、今度はもっと頑張れよ。一件だけのアポじゃどうにもならんからね」
と険しい顔をされた。私はてっきり褒められるものだと思い込んでいたので少しだけ落ち込むが、藤橋さんの言う意味がこの後よく分かることになる。
売上目標だ。
営業というからには売上を作らなければ仕事をしたとは言えない。その売上を上げるためには、まずお客様に会って話さなければならないのに、アポイント一件で喜んでいる場合ではないのだ。
その後、数週間が経過し私にも営業目標が課せられる。
「年間売上1,000万円」
社長との面談でそう告げられた。その額を聞いて、私は少し引いてしまうが、社長は大した額ではないと言う。
この業界での平均契約単価が約30万円。月に3本の契約をとれていれば目標の1,000万円に到達する計算となる。
私は新規だけではなく、藤橋さんや他の先輩からの引き継ぎ案件もこの金額に含まれるとのことなので、月に一本でも契約がとれれば余裕で目標を達成できる。
社長は最後に
「期待してるよ」
と私の肩を叩いていった。
私はごくりとつばを飲み込む。
いよいよ本格的な営業生活が始まるのだった。
To be continued…
色々な実験を行い、その結果を公開していきます!もし何かしらの価値を感じていただけましたら、サポートしていただけますと幸いです!