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30日間の革命~第二部革命編~

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毎日小説『30日間の革命』第二部革命編をまとめています!
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2020年11月の記事一覧

30日間の革命 #革命編 116日

 ドアが開き、そこからゆっくりと姿を現したのは担任の高橋だった。坂本は思わず涙を拭いた。…

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30日間の革命 #革命編 117日

 坂本と高橋はそのまま職員室へと向かっていった。加賀はドアの近くに身を隠して二人が通りす…

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30日間の革命 #革命編 118日

 加賀はそのまま帰宅した。携帯を何度見ても、坂本からの連絡は入ってこない。  「……大丈…

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30日間の革命 #革命編 119日

 その日の坂本はいつもと変わらなかった。いつも通りの振る舞い、そしていつも通りに完璧だっ…

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30日間の革命 #革命編 120日

 坂本は多くは語らずそのまま教室へと戻っていった。加賀はその後ろ姿をただただ見送るしかな…

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30日間の革命 #革命編 121日

 坂本は涙を拭きながら皆に謝り、そのまま教壇から降りた。それを皆は拍手で迎えた。誰もが温…

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30日間の革命 #革命編 122日

 加賀は家につくと、そのまま自室へと向かいベッドへと倒れ込んだ。何かあったわけではないが、加賀は虚無感に襲われていた。坂本と別れるとき、何かもう一言いえなかったのか。あのちょっとした間は何かを言ってほしかったのではないか。坂本の謝罪と涙の意味はなんだったのか。そんなことが頭の中を駆け巡る。  「これから革命を起こすってのに、何でこんなにむなしい気持ちになるんだよ。昨日何があったのかちゃんと聞くべきだったのかな」  加賀はベッドの上でそんなことを考えた。そして、携帯を取り出

30日間の革命 #革命編 123日

 加賀は決意を胸に月曜日を迎えた。今週は文化祭が行われいよいよ革命を起こす時がくる。その…

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30日間の革命 #革命編 124日

 坂本の停学処分。その一言でクラスは一時パニック状態となった。加賀や江藤が何とかクラスを…

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30日間の革命 #革命編 125日

 坂本の停学を告げられてから授業がそのまま始まった。担任の高橋と入れ替わるように科目の教…

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30日間の革命 #革命編 126日

 加賀は昼休み、1人屋上のベンチへと向かった。屋上のベンチは通常学生達が入れる屋上スペー…

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30日間の革命 #革命編 127日

 加賀はそのまましばらく空を見上げていた。流れる雲を目で追い、時折吹く風がいつもより少し…

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30日間の革命 #革命編 128日

 クラスメイトの一人が高橋に向かって意見を言った。今朝坂本の停学を告げられたばっかりなの…

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30日間の革命 #革命編 129日

 高橋が出ていった教室には更なる重たい空気がのしかかった。高橋のあの言葉には何の意味があるのか。  「変わらないということならそれも良い。いや、むしろ最初からそれが正解だったんだ」  坂本の停学と、高橋の言う「変わる」こと。この意味を理解している生徒はいなかった。ただ一人、加賀を除いて。 加賀は一人考えていた。高橋が自分たちに何を訴えかけ、何を考えさせようとしていたのか。高橋の言う”変わること”。それは”革命”のことではないのか。そんなことを考え始めていた。クラス会も終