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30日間の革命 #革命編 124日
坂本の停学処分。その一言でクラスは一時パニック状態となった。加賀や江藤が何とかクラスを落ち着かせ、高橋は停学処分となった理由を説明を始めた。
「えーまず言っておきたいのは、坂本自身も停学処分を受け入れているということだ。学校が一方的に処分しているわけじゃない。坂本自身、そして保護者の方にも既に話をしてある」
加賀はそのことを聞き、先週屋上で高橋と坂本が二人で話をしていた理由を知った。
「そして停学となった理由だが、それはお前らが一番知ってると思う。……つまりは"革命"なんてことを起こそうと企てていたからだ」
再びクラスがざわめく。しかし今度は高橋が言葉を強くして
「いいか、続きをしっかり聞け」
と話した。高橋がそこまで言葉を強く言うことは珍しかったため、ざわめきは一瞬にして静まった。
「革命なんて言えば聞こえはいいかもしれないが、要は生徒たちを集めクーデターを起こそうとしていたってことだ。残念ながらその証拠もたくさんあり、坂本自身もそれを認めている。またそれに伴い、教師へ反抗をしその態度を改める様子も見られなかった。これは重大な校則違反であり、学校運営や他の学生の学校生活を脅かす行為だと判断が下った」
加賀はその話を聞きながら震えていた。それは恐怖なのか怒りなのか自分では全くわからなかった。自分の頭の中が全く整理できない。
坂本が停学になり、その理由は革命を起こそうとしたからだということ。それならなぜ坂本だけが処分されなければならないのか。証拠って何だ? 坂本が認めたってどういうことだ? 学校は何を知ってて何を知らない? 坂本と何を話したのか? 教師への反抗って大友との一件のこと?
そんなことが加賀の頭を駆け巡り、どうにも感情が抑えられなくなっていた。
「今回、坂本はその革命を企てていた責任をとり停学処分を受け入れた。だからこれから1ヶ月間は自宅での謹慎となる」
高橋がそう話したところで、クラスの一人が質問をした。
「先生、それなら文化祭はどうなるんですか?」
「残念ながら文化祭にも出席することは出来ない」
その答えを聞き、クラスには落胆の声が上がった。文化祭に向けて一致団結していたからこそ、この現実を受け入れることはクラスメイトにとっても難しいものとなっていた。
「……その文化祭についてだか、この状態じゃとてもじゃないが迎えることも出来ないだろう。なので今日の授業終了後、緊急ホームルームを開く。それまでにお前らがどうしたいかしっかり考えておけ。いいか?他人任せじゃなく、一人ひとりが考えるんだぞ」
高橋がそう話したところで1限目の始まりを告げる鐘が鳴った。そして高橋は教室から去っていき、1限目の科目の教師が入ってきた。
加賀はただただうつむくしかなかった。
▼30日間の革命 第一部
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▼30日間の革命 ~第二部革命編~
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