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2023(令和五)年12月2話「弥勒の世 一者への道」

私小説『地球学徒の日記』

 この作品は、夢小説『スタウロライト 十字石の追憶』の外伝です。登場人物は本篇と同じですが、こちらは現実世界の日本国内(令和時代)を舞台とし、実在の事象を題材にしております。本篇と併せて、お楽しみ頂ければ幸いです。



2023(令和五)年12月2話
「弥勒の世 一者への道」

 べ…別に作者は某船長の事なんか全然好きじゃないんだからねっ!


12月14日(木曜)大森駅のスープが美味しい件

東京 大田区 大森 入新井町 新井宿
東京 大田区 大森 入新井町 新井宿

 理髪のため、大森駅に向かった日の帰り道。ヒジリお姉ちゃんの勧めで、駅ビル内のスープ屋さんに寄りました。

ヒジリ
ヒジリ
「…御覧の通り、色々なメニューが御座います。どれも美味しいですよ^^」
メグミ
メグミ
「どれにしようかな…あ、 この期間限定セットが美味しそう!」

 メグミさんは「温野菜とチーズのブラウンシチューと北インド風バターチキンカレーのセット」を注文。このお店はスープを中心に、カレーセットなども取り扱っています。また、ヒジリお姉ちゃんのようなベジタリアン向けスープなどもあります。

ヒジリ
「こちらのブランドには十年以上前から通っておりますが、毎度『スープを(飲むと言うより)食べる時間を楽しむ』という理念が伝わって来ますね^^」

 但し、ヒジリお姉ちゃんは(メグミさん同様)携帯電話を使わない(使えない)ので、この店のポイントカードがアプリケーション化し、従来の紙カードが終了した時は「誠に遺憾です」と述べていたらしいです。この店舗は、川崎・横浜・桜木町などにもあります。


12月23日(土曜)南国のノエル

「はぁ…どうにか提出締切に間に合った。 頑張った、疲れた…」

 今日の午後は、これまでに皆が創ったイラスト・音楽・映像・3DCGの作品を発表・鑑賞する会が催され、空オケや楽器演奏もありました。折角なので、この日に向けて私達が制作した動画の一つを紹介します。

 戦闘場面の効果音や、いま話題のイラストAI活用など、色々な工夫を楽しみながら創る事ができました!


 こうして今年の仕事が一区切りしたので、今夜は家族で美味しい物を食べたい気分です。

大田区 蒲田町
大田区 蒲田町

 そういうわけで、今夜は蒲田駅前のレストランに寄る事に。ここでは一般的なインド料理のほかに、お米を調理した「チキンビリヤニカレー」などもあります。

メグミ
「わあ…美味しそうだね^^」

 早速メグミさんは、これを注文。飲み物には、チョコヨーグルトなどがあります。ここ蒲田店のほか、十日市場町(横浜市 緑区)にも店舗があるそうです。

ヒジリ
「あら…十日市場と言えば、私達の大学がある青葉区の近くですね」

 縁とは案外、気付けば身近な所にあるようですね。


12月24日(日曜)西新宿Liberate

 この日曜日は、クリスマスという事で色々なイベントが各地で行なわれました。

渋谷区 幡ヶ谷本町
渋谷区 幡ヶ谷本町

 昼間のライブコンサートは、渋谷区の北部にある幡ヶ谷本町が会場です。都庁前(新宿区 淀橋 西新宿)の西隣に「西新宿五丁目」駅があり、そこから更に西へと歩いた所が渋谷本町です。

 本日の出演者は、毎度お世話になっている梨木つむぎ様のほか、なよ汰様・いあタャン様らです。いあタャン様は、梨木様のステージでダンサーを務めている方でもあります。

ネネカ
ネネカ
「今日は、いあ様の単独パフォーマンスを観られた上に、
私達も御本人に挨拶できて良かったですね!」

 会場の真上がインドカレー屋さんである事に関しては、もはや私達の来訪を予知していたのではと疑いたくもなりますが、残念ながらライブ終演後は営業時間外でした。


大田区 蒲田町
大田区 蒲田町

 『新約聖書』(マタイ福音書2章)によると、二千年前のクリスマスに、西アジアの占星術師(天文博士)達が「普段とは異なる星を二度、目撃した」そうです。これは「ベツレヘムの星」と呼ばれ、クリスマスツリーの頂点にスターを飾るのも、この伝承に由来します。

アキ
アキ
「この星の伝承は、単なる作り話ではなく、
何らかの実在する天体だったのでは…とも考えられているわ。具体的には…」

 ベツレヘム星の正体に関しては「木星と土星(または金星)が近付き、重なって見えた」「大きな彗星が地球に接近した」「月が木星の上に重なって隠す光景(木星蝕)が見えた」などの説があります。

 12月25日は、一年で最も夜が長い(昼が短い)冬至の頃です。このような暗く寒い時季には(日本でも西洋でも)太陽・焔・光に関する宗教儀礼が行なわれる傾向があります。そして、ベツレヘムの星から三百年後…4世紀のローマ帝国に公認されたキリスト教会は「光の復活→主の降誕」というイメージから12月25日を「クリスマス」の日と定めました。

 また、クリスマスの成立に、ペルシャ・インドの「ミトラ教」が関わっているとの説もあります。

ヒジリ
「12月25日を祭日とする太陽神信仰として、ペルシャ・インドのミトラ教があり、これがローマ帝国に伝わり、キリスト教と習合して『不敗太陽神』と呼ばれ、クリスマスの成立に影響を与えたと考えられています。我が国の神社にも、似たような冬至の儀礼(火祭)が見られますね」

 ミトラは、ペルシャ・インドのアーリア人に信仰されていた太陽神です。このミトラ神が、大乗仏教に取り入れられて弥勒みろく菩薩と呼ばれ、インドから中華・日本に伝わったとの説もあります。ミトラ・キリスト・弥勒は、いずれも救世主メシアという性格を持っています。つまり、ペルシャ・インドで生まれたミトラ信仰は、西洋のキリスト教文明だけでなく、東洋の我が国にまで広がったのであり、その影響力は世界最大級の神格と言えるかも知れません。

 今年は、キリスト教の歴史とも縁の深いパレスチナやウクライナで戦争が続いており、例年以上に平和を祈念するクリスマスとなりました…。

メグミ
「ミトラ様を東西へ広めたインドには、こんな言葉もあるよ。
『あらゆる神々への道が、唯一の神に繋がっている』と…」


12月30日(土曜)大森池上のヒマラヤ山脈

大田区 大森 池上町 堤方
大田区 大森 池上町 堤方

 この頃、私達は、池上町のネパール料理屋「アジアンダイニング ヒマラヤ」に寄るようになりました。ヒマラヤ山脈の名前が付いていますが、この店がある場所は山でも台地でもなく、呑川流域の低地です…でも、ネパールはヒマラヤ山脈(中南部)に立地するので店名は「ヒマラヤ」です。

 このブログで私達は、これまで多くのインド料理屋さんに寄ってきました。ここ「ヒマラヤ」も、南アジアのカレーやスープなどを扱っていますが、ほかのインドカレー屋と異なり、油を減らして植物を多く使った、ヘルシーなネパール料理を提供しています。そのため、肉を使わないベジタリアン料理も用意できます。そんなわけで、早速ですが皆で頂きましょう。

ヒジリ
「頂きます…これは、全ての食材が個性を発揮した、優しさを感じる味ですね」

メグミ
「食材になってくれた生き物、命への感謝が伝わって来るね^^」

 昼食セットは、スープなどをお代わりする事もできます。健康に満腹になれる、素敵なお店です。

 ネパール王国には(インド・ブータンと共に)長い歴史があり、18世紀(江戸時代)にインド・アーリア系ネパール人グルカ族(ヒンドゥー教徒)が統一王朝を築きました。しかし2008(平成二十)年、王制政府に対する小作農民の反乱が勃発するなど、不安定な政情になっています。

 また、ヒマラヤ東南部にあるブータン王国との比較も興味深いテーマです。ヒマラヤ山脈(ネパール・ブータン)から西日本へと至る暖温帯(常緑広葉樹林)には照葉樹林文化という共通の文化圏があり、ブータン地方などの文化が、ネパールや我が国に伝わったとも考えられます。


「一年間、ありがとう御座いました! 来年も、いっぱい一緒に遊ぼうね^^」
「来年も何卒、 何卒宜しくお願い申し上げます」


2024(令和六)年1月17日(水曜)
デジタルDアートAセンターC横浜(アキラ


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