電子カルテデータ分析から見える「2型糖尿病」の実態
こんにちは。
株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。
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Patient Visualizer(ペイシェント ビジュアライザー)より、直近で閲覧数の多かった2型糖尿病関連の人気記事を5点ご紹介します。
弊社独自の電子カルテデータベース「ユカリアデータレイク」から分析した、中小病院の治療実態に関する分析チャートをご覧いただけます。
データ① 糖尿病治療薬ごとの1st Line治療開始前の年齢別eGFR
【分かること】
SGLT2阻害薬は、65~79歳の中央値はG3aに該当し、80歳以上の中央値はG3bに該当しています。
これは、腎機能が低下した患者に1st LineでSGLT2阻害薬が選択されていることを示しています。
データ② 糖尿病治療薬ごとの1st Line治療開始前の年齢別HbA1c
【分かること】
SGLT2阻害薬は、年代があがるごとに中央値が下がっており、高齢者には慎重に投与していることが伺えます。
一方、DPP-4阻害薬は年代ごとに中央値はほとんど変化がありません。年代によらず安全に使えるという認識が定着していることが伺えます。
データ③ 糖尿病治療薬ごとの1st Line治療開始後のeGFRの推移
【分かること】
全ての薬剤で、投与開始前に比べて6か月後はeGFRが低下しています。
その中でも、最も変化率が小さかった(腎機能を保った)のはSGLT2阻害薬です。
データ④ 糖尿病治療薬ごとの1st Line治療開始後のHbA1cの推移
【分かること】
全ての薬剤で投与開始前より6か月後の方がHbA1cは下がっています。
開始前からの変化率は、SGLT2阻害薬やビグアナイド薬よりも、DPP-4阻害薬の方が上回っています。
データ⑤ SGLT2阻害薬投与開始時のHbA1c×年代ヒートマップ
【分かること】
HbA1c7.0~7.4、70歳代が最も多いことが分かります。
同様の分析を行ったDPP4阻害薬よりも、HbA1cは高め、年代は若めの患者が対象となっている傾向が伺えます。
2023年4月より開始したPatient Visualizer(ペイシェントビジュアライザー)では、今回ご紹介したような分析データやレポートを、糖尿病以外の領域を含め4月中旬時点で35件掲載しております。
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Patient Visualizer サービスページ
【参考】
Patient Visualizerサービス紹介記事はこちら
https://note.com/eucalia/n/ne9cfe99df80c
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