伊藤充臣

マレーシア在住約20年。語学、歴史、クラシック音楽、旅行(45か国周遊)、筋トレが好き…

伊藤充臣

マレーシア在住約20年。語学、歴史、クラシック音楽、旅行(45か国周遊)、筋トレが好き。大学までは英語ができなかったのに、マラヤ大学で歴史の博士号を取得。ほぼ独学でアジアの6言語も習得しました。ここではマレーシアや語学習得に関することを中心に書いています。

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  • マレーシア講座

    マレーシアについてより深く理解できるようにさまざまなトピックを書いています。

  • 語学を上達させよう!

    語学を上達させて素敵な思い通りの人生を創り出そう!

  • マレーシアの州・都市物語

    マレーシアの13州、3つ連邦直轄区、47都市、観光地3か所、ブルネイの歴史の計67本を収録! 旅行誌などでは得られない歴史が満載です。マレーシアをよく理解するためには必読です!

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マレーシアの夜間高速バスは危険です

 マレーシア連邦結成記念日の9月16日未明、ペラ州イポー近くの南北高速道路で高速バスの事故が発生しました。乗客乗員30人以上が乗っていて、うち3人が事故の拍子で座席に挟まれ、救急隊員に救出されました。幸い、死者はいなかったのですが、この手の事故は年中発生しています。特に午後11時から午前4時ぐらいにかけての事故が多い気がします。死亡事故も頻発するのがこの時間帯です。  クランタン州からクアラルンプールに向けて僕はときおり夜間の高速バスに乗ります。夜間は特に交通量が少ないため

    • クアラルンプール近郊でワニ捕獲

       9月3日にスランゴール州シャーアラム市のセクション7地区の湖で全長1.68メートルのワニが発見されました。シャーアラムといえば、日系企業も多く進出しているところです。  この前日に湖沿いにいた人が「ワニがいた」と通報し、国立公園野生動物局が罠を設置したところ、翌日に捕獲されたとのことです。他にもワニがいる可能性があるとして、この湖周辺は封鎖されましたが、11日に解除されました。ワニの捕獲器に他には捕まらなかったとのことです。  この湖周辺はジョギングなどをする人も多く、

      • 時間を守れない

         先日、クアラルンプールからクランタン州コタバルまでバスに乗りました。久しぶりに長時間の長距離バスに乗ったのですが、いやはや時間をまったく守れないのには閉口しました。今回はこれについて考えます。  僕が乗った高速バスは午後1時出発の午後9時27分着予定のバス。所要時間は8時間27分ということなのですが、これがまったく話にならなかった。  日本人の性なのか、いつも定刻時間の随分前に到着するようにしているのですが、まずは案の定、午後1時にターミナルにバスは来ませんでした。

        • トイレの使い方を考える

           今回は時折見つけるこのトイレの表示を考えます。  この表示について別に解説するまでもないのですが、少し説明します。  洋式便器がマレーシアではかなり普及していますが、実は洋式トイレの使い方がわからない人がいるのです。モールなどでトイレに行くと、すべてのトイレが洋式であることはほとんどなく、トイレの個室のうち1つか2つしかないのが実情です。これは推測ですが、マレーシアではイスラーム教徒が祈りの前に水で足や手を清めないといけなく、トイレ近くに礼拝室があることから和式トイレの

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        記事

          (6)英語達人塾 極めるための独習法指南

           20年前に出版された本なのですが、勉強法については示唆に富むところが多い本。  これは他の勉強法の書籍と何が違うかというと、英語を達人レベルにまで習得した過去の日本人の勉強法を紹介しているというもの。音読、素読、文法解析、辞書活用法、暗唱、多読、丸暗記、作文が各章ごとに取り上げられ、それぞれ新渡戸稲造、長崎通詞、斎藤秀三郎、岩崎民平、幣原喜重郎、西脇順三郎、岡倉天心がどのように勉強したのかを取り上げています。なかなかおもしろい内容で、今とは違って不便な状況の中でも立派に達

          (6)英語達人塾 極めるための独習法指南

          マレーシアに来て鬱病が治った話

           今回はちょっと昔を思い出したので、表題の話をします。何かのお役に立てれば。 ■鬱病になった経緯  その昔、東京で2年半働いていたことがありましたが、なぜか鬱病になったことがあります。症状は中程度。仕事や人間関係で問題はなかったのですが、あのすし詰めパックの電車での通勤が精神に来たようです。とにかく毎日悶々とし、好きなモーツァルトを聞いたりして心をハッピーにさせようとしていましたが、長期的にはあまり効果はなかった気がします。  新宿の心療内科クリニックに行き、薬をもらい

          マレーシアに来て鬱病が治った話

          (5)日本人のための英語学習法

           なかなかずばりの本なのですが、英語の初心者や中級の人でも伸び悩んでいる人向けの学習法と言ってもいいでしょう。  1章ではまず、明確な目標をもつよう勧め、「自前の英語」を目標にすることを求めています。その3か条として「ネイティブ英語を崇拝しない」、「日本人であることを誇りに持つ」、「英語を極めようとしない。内容重視の英語を目指す」とあります。中でもこの本全体では、発音重視ではなく、内容重視の英語を目指すようすすめています。  多くの英語学習者が挫折するのはまず目標を決めて

          (5)日本人のための英語学習法

          顧客セカンドの接客業の人たち

           マレーシアに住んでいると日本とはやはり異なるため、どうしても頭にくることが多々あります。中でもサービス業の接客にイラッとすることがよくあるのですが、それを少しまとめて考察してみます。  僕はマレーシアに来て20年ほどですが、その前にインドネシアに5年ほどいました。両国のサービス業を見てきたのですが、まあ、両国ともあまり大差はない気がします。  マレーシアは2010年以降にソーシャルメディアが発展したおかげで政府系企業も含めて対応は良くなってきています。苦情がある人はマレ

          顧客セカンドの接客業の人たち

          現金自動預払機が設置された話

           クランタン州南部のグアムサン郡のヌンギリ地区で8月15日に銀行の現金自動預払機(ATM)が設置されたそうです。  同地区にはこれまでATMがなく、現金を降ろすのにわざわざ往復50キロの村まで車でいかないといけなかったそうで、初めて設置されたATMに住民が喜んでいると報道されました。  地元には銀行代行業をしている雑貨屋があるとのことですが、1人あたり1か月300リンギしかの取り扱いができないとのことで、これまで相当不便だったらしい。  ボルネオ島のサバ州やサラワク州か

          現金自動預払機が設置された話

          コロナの後遺症で思うこと

           7月中旬ぐらいに新型コロナらしき病気にかかり、1か月経った今もまだ後遺症として倦怠感と咳が残ります。2022年11月にかかったときも同じような後遺症が残ったのですが、思うことをつらつらと書いてみます。  この後遺症で最も困るのが倦怠感。だいぶよくなりましたが、発症してから1週間ぐらいして落ち着いた頃にお皿を洗っていたら、何と息切れをするのです。また、会社の駐車場から部屋に行く間もたいした距離でもないのにゼイゼイとしました。  昨日は久しぶりにジムに行って胸の筋トレをした

          コロナの後遺症で思うこと

          (4)スピーキング力を手に入れるための英語独習法

           スピーキングに特化した英語学習法を紹介していますが、スピーキングを上達させるためにはリーディングやライティングも重要で、そこからリスニング力をアップさせることができると伝えており、これは総合的な学習法といっていいかもしれません。  実はこの本で言いたいことは僕が前から思っていたことで、見事に言語化してもらえているなあと思いました。  これまでいろんな人がいろんな語学の学習法を紹介していますが、この本はちょっと異なります。何が違うかというと、スピーキング力を手に入れるには

          (4)スピーキング力を手に入れるための英語独習法

          マレーシアでの暑さ対策について

           マレーシアは赤道に近く、一年を通して高温多湿な熱帯気候の国です。特に日中は気温が30度を超える日もあり、年間の平均温度は27度。といっても、日本ほどの暑さではなく、日陰に入れば、暑さは凌げますし、実際マレーシアのほうが涼しかったりします。そんななかマレーシアの人たちはどのような暑さ対策をしているのでしょうか。 ●服装 まずは、服装です。 通気性の良い素材を選ぶ人が多いです。汗を素早く吸収し、蒸れを軽減する素材が好まれます。また、色も暑さが体に響く黒ではなく、白など明る

          マレーシアでの暑さ対策について

          またコロナになったであろう話の続き

           前回、この話を書いたのですが、続きができました。  この話のあと、症状は消えたのですが、実は5日ぐらいしてから再び症状が出てきたのです。  会社にいるときだったのですが、突然喉の痛みが始まりました。最初はそんなに大きな痛みではなかったのですが、夜にかけて徐々にひどくなっていったのです。  次の日はなんとか持ち堪えられたのですが、2回目の発症から3日後にはもうダウン。倦怠感も強く、咳も出てきたため、クリニックに行って薬をもらって2日ほど寝込みました。  このクリニック

          またコロナになったであろう話の続き

          マレーシア人の幸せになるコツ:20年の現地生活から見た素顔

           マレーシアの人は基本的に毎日幸せそうです。人生を楽しんでいるというのを感じます。なぜこんなに幸せそうなのでしょうか。これまで滞在してきて感じたことを挙げてみます。 1 時間を気にしない  マレーシアに限ったことではなく、東南アジアの人々は全体的にそうですが、あまり時間については気にしない人が多いです。午後3時に約束しても、4時ごろに来るのは当たり前。遅れたからといって怒ってはいけないのですが、そもそもムスリムであるマレー人の時間の感覚は点ではなくて、空間で捉えている気が

          マレーシア人の幸せになるコツ:20年の現地生活から見た素顔

          (3)同時通訳者の英語ノート術&学習法

           この本は通訳者となるための心得書とも言ってもいいかもしれません。メモの取り方や時間術、セルフブランディングといったところも説明しており、まだ通訳者になって間もない人やなりたい人を対象にした本とも言えるでしょう。  その中に勉強法についても指摘しています。それが「パート2」の部分ですが、ここは通訳者を目指さない人でも役に立つ内容かと思います。  語学(ここでは英語)を上達させるためには、まず「繰り返しと継続」が重要としており、これができれば誰でも英語はマスターできるとして

          (3)同時通訳者の英語ノート術&学習法

          またコロナになったであろう話

           先週から喉の一部が少し痛くなりはじめました。あまり最初は気にしていなかったのですが、少しずつ痛みが増えていったので「あれ?」と思いました。  先週はイベントがあって多くの人とも会ってほとんどマスクを着けなかったのですが、どうもそれがよくなかったらしい。仕事などでの疲れと相まって免疫力が落ちていたのでしょう。  昨日はクリニックに行って、コロナ検査を受けようと思ったら 「コロナ検査キットはもうありません」 と一言。そして 「大きい病院に行ってもらうしかありませんが、

          またコロナになったであろう話