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マレーシアの夜間高速バスは危険です

 マレーシア連邦結成記念日の9月16日未明、ペラ州イポー近くの南北高速道路で高速バスの事故が発生しました。乗客乗員30人以上が乗っていて、うち3人が事故の拍子で座席に挟まれ、救急隊員に救出されました。幸い、死者はいなかったのですが、この手の事故は年中発生しています。特に午後11時から午前4時ぐらいにかけての事故が多い気がします。死亡事故も頻発するのがこの時間帯です。

 クランタン州からクアラルンプールに向けて僕はときおり夜間の高速バスに乗ります。夜間は特に交通量が少ないため、バスはとにかく猛スピード。横に縦に揺られるので、なかなか寝れません。あんなにスピード出してどうするんだと思うくらいです。

 大型連休になると、道路交通局や警察がバスターミナルや途中の高速道路などでドライバーの抜き打ち検査をするときがあります。確か去年だったか、覚醒剤は打っていたり、無免許だったりといったドライバーがうじゃうじゃ逮捕されました。こういった輩が高速バスを運転するのですから、そりゃ事故は起きます。バス会社はどういう基準で運転させるのか不思議でなりません。もちろん営業停止となるバス会社もときおり出ます。

 これは大手のバス会社だったら大丈夫かというとそうでもありません。大手でも事故は発生しています。ただ、最近は事故が多いため、長距離の夜間の走行はドライバーを2人乗せて走らせることも多いのです。疲れたら交代させるのでしょう。

 マレー半島ではどこでも陸路でいくことができます。隣国へのバスで行くことができるので便利。また、飛行機より格安で、飛行機でいけないところだとどうしてもバスに頼ることがあると思いますが、基本的に昼間に移動はしたほうがいいでしょう。

 統計はありませんが、昼間のほうが事故の発生件数は少ないようです。夜は特に交通量が少なくなり、高速道路で猛スピードで走りたがるドライバーが多く、さらに夜なので眠くなるドライバーもいる。高速道路をレーシング場だと思っているのでしょうか。基本的なことを守っていれば事故は起きないとは思いますが、とにかくこういった輩が運転するため、交通量の多くあまりスピードを物理的に出せない昼間の移動が無難です。

 しかし、昼間であってもときおりバスがなぜか炎上する事故も発生します。エンジンの整備をしていないのでしょうが、路上で自主炎上するのです。そうなると、預けたバックは燃えるうえ、そこで足止めを食って時間のロスをする。代替のバスは来るのでしょうが、そうなると数時間は待たされうことになります。

 クアラルンプールからマラッカなどに行く場合はバスにどうしても頼らざるを得ないのですが、短距離で昼間に大手のバス会社に乗れば、まあ、何とか無事には着くかと思います。あ、保険をかけるのは忘れずに。

 ただ、やはり長距離はできるだけ乗らないほうがいいでしょう。前にも書きましたが、時間も出発到着時間もまったくよくわからないので、時間が読めないというのもあります。

 いずれにしても、日本の高速バスとは違い、マレーシアのはかなりいい加減な部分が多い。不安な方は別な方法を優先的に考えて移動されたほうがいいでしょう。

 

 

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