人との繋がりを感じられる、地域コミュニティの場づくりを。 「学校行事が出来ない中、子どもが作業している姿を久々に見ることができた」
こんにちは!えとうです。
すこしずつ、暖かい日に冬の終わりを感じる近頃ですが、朝夜はやはり冷えますね。コロナだけでなく寒暖差で体調を崩さないように、よく食べ、よく寝て、桜が満開の季節を楽しみましょう!
さて、先日3月20日。江藤石油(株)の敷地内にある会議室で、菰田のこもり場「家具製作イベント」を開催しました!
使われなかった空間に笑顔が生まれるまで
創業90年の弊社には複数の建物があるのですが、所々で老朽化が進み、この会議室は特に使われていない空きスペースになっていました。そこで、昨年から近畿大学産業理工学部 建築・デザイン学科の学生によるデザイン案や活用案を元に、会議室を「こもり場」として飯塚市・菰田地区のコミュニティの場へとリノベーションする取り組みを始めています。近畿大学をはじめとする地域の大学と住民、(公社)福岡県建築士会飯塚地域会が協働し、地域づくりに取り組むプロジェクト「筑豊ゼミ 勝手に提案研究会」の一環です。この筑豊ゼミは、NPO法人住学協同機構「筑豊地域づくりセンター」の中のひとつの取り組みであり、地域の中には「地域を学習する場」「意見交換の場」「交流の場」、恒常的な運営基盤として“地域づくりセンター”的な組織が必要、という趣旨のもと、広く住民の意見を取り入れながら設立され、様々な場で活動を広げています。
飯塚市には、九州工業大学情報工学部、近畿大学産業理工学部、近畿大学九州短期大学の3つの大学があり、福岡県内でも有数の学園都市なんです。産学官連携のコーディネートを行う福岡県立飯塚研究開発センター、飯塚リサーチパークの設立、飯塚市でのインキュベーション施設として新産業創出支援センターを設置するなど研究開発と産業振興の拠点が集積し、情報都市にもなりつつあります。
そんな中、今回は「子どもたちが集まってくれるような空間作りを一緒にしたい」という思いから、こもり場で使用していく家具を大学生7名、小学生6名で作製。保護者や大人たちも一緒になって、「本棚」や「ミニ黒板」を作りました。
感染対策や安全面の配慮もしながら、1日かけて皆で作業をしました。当初は大学生も子供たちも初対面で緊張の面持ちでしたが、一緒にトンカチや釘を使って作業をしていくうちに、自然と会話と笑顔が溢れるようになりました。会議室の外では、ドローン操縦の体験会も実施。初めて飛ばすドローンに、みなさん興味津々でした!
人と人との繋がりが温かい空間をつくる
新型コロナウイルスが全世界で猛威を振るい始めて、はや3年。遊び盛りの小学生や、青春を謳歌するはずの中学生、高校生、学生生活最後の大学生も、さまざまな制限下で時間を過ごしています。古くからこの地域に存在する会社として、何かしらこの飯塚で暮らす方々の日常にちょっとした楽しみや安心が生まれる場になれば。そんな思いもあって、このプロジェクトが進んできましたが、出来上がった場とそこに生まれる笑顔を見て、新しい命を吹き込んでもらい、豊さをもらったのは私たちの方だった、と実感しました。
近畿大学産業理工学部 建築・デザイン学科の学生たちと、筑豊ゼミの皆さんが中心となり企画、リードしてくださったお陰で大いに盛り上がりましたが、地域とは、様々な人の目線を交えること、人と人とのつながりの連鎖で少しずつ育っていくのではないか、と改めて考える機会になりました。この“菰田のこもり場”が、今後少しでも「地域の人々の間でコミュニケーションが生まれる場となれば」私たちはそう願いながら、これからも大人と子ども、学生同士、様々な人が新たな学びや交流を深めていけるような取り組みをしていきたいと思っています。
参加者の「声」
今回の参加者の皆様からも、様々な声を頂きました。少しだけ、ご紹介させていただきます!
【プロジェクトメンバーの声】
【助っ人大学生の皆さんの声】
【保護者の皆さんの声】
これから「菰田のこもり場」では、ドローンの空撮教室や親子や職場でのコミュニケーションをよりよくするためのアンガーマネジメント講習会など、様々なイベントを行なっていく予定です。また、この地域に住む方同士が気軽に交流できるような企画も考えていけたらと思っています。興味があるトピックがあれば是非ご参加いただき、一緒に学びの時間、楽しい時間を過ごしましょう!
また、随時スペースの活用なども相談を受け付けています。(お問い合わせは、こちら)何かしら、共に地域コミュニティを活性化していく取り組みができたら嬉しく思っています。
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